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資料21~H属、AP、チャクラム、HY抗原のシャワーによるMTOC魂封入

・H属 Homo genus


 H属は歴史上で最初に誕生した人間属です。本作の世界ではいくつかの種に分派しています。R属やE属の元になったという説もありますが、違うという説もあり詳しくは分かっていません。

 H属はR属、G属、B属、E属、D属と混血可能で、その場合は全てH属になります。その後の混血で再びR属などに戻ることはありません。

 様々な種があり、外見的には肌色や体格などが違いますが、能力的にはそれほど大きな違いはないようです。ヴェスタの加護以外の特殊な力は一切ありません。PN回路も極めて脆弱です。


 R属と同様に本作の世界の種族分類学者は、属の下に亜属を設けていませんが、もし設けた場合、概ね次の内訳になります。


「サピエンス亜属」

 ムラト族、イルマリア族などが所属しています。特にこれといって特徴はありません。


「エルトロン亜属」

 エルトロン族、マグナカルタ族などが所属しています。R属と何度も混血した種族と言われ、やや美形が多いですが、それでもラグナ族には及びません。


「ジュンガル亜属」

 ジュンガル族(カウル族、フルリ族を含む)などです。男女とも小柄で、家畜との相性が良いという性質があります。

 これはジュンガル亜属の性質ではなく、家畜側が人間のアレルギー物質を受け入れていると考えられています。つまり、ジュンガル亜属は長く家畜と共に暮らしていたので、家畜側の遺伝子にジュンガル亜属へのアレルギー反応などを抑える仕組みがあるようです。


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・AP age progression


 APは、年齢進行の略で急成長とも言います。マリル族などのB属地上系種族やR属の一部が持っているようです。

 その仕組みは、PN回路と高エネルギー物質(マテリア)を使用した急激な成長です。

 APは産まれてから使用するかどうかを決定するのではなく、母体の子宮内での胎児の段階でどの程度使用するかを決めています。急成長するためには、予め母体側から必要な栄養素を受け取って、蓄積していなければなりません。

 その蓄積している栄養素を、誕生後にPN回路のエネルギーを使用して、一気に身体を構築するのです。

 マリル族、スキュラ族などはこの能力を持っていても、そう簡単には使いません。それは、精神の発達が急激な肉体の成長に追いつかないからです。

 APでは、記憶や技術などの精神の働きまで成長させることはできません。

 ですので、いきなり大人の身体になった場合、成人の強力な性的衝動などを身体から受け取ると、通常は抑制が利かなくなってしまうようです。


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・チャクラム

挿絵(By みてみん)


 本作の世界の投擲武器のひとつです。

 真ん中に穴の開いた金属製の円盤で、外側に刃がついており、投擲武器では珍しく、斬ることを目的とした武器です。


 重くて携行数が少なくなってしまう割に、威力はそれほどでもありません。また相手が鎧を着ていると効果はほとんどありません。

 ただし投剣よりも重量バランスが良いため、射程が長くその点では有利です。


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・HY抗原のシャワーによるMTOC魂封入


 MTOCとは、微小管形成中心(microtubule organizing center)、簡単に言えば細胞内器官である中心体のことです。哺乳類の生殖細胞では、中心体は精子のみにあり、卵子にはありません。(※一部のネズミの仲間には卵子に中心体がある種もいる)

 中心体は、染色体を整列、誘導させることで、細胞分裂の際に中心となって働きます。


 HY抗原とは、Y染色体のSRY遺伝子(sex determing region Y)上に存在する遺伝子により作られるタンパク質のことで、男性にだけあります。


 哺乳類のオスでは、精子が精巣から体外に放たれるための経路(輸精管)は、通常では考えられないほど長くなっています。

 この、経路を射精の際に精子が通過する際に、HY抗原を使って精子の持つ中心体にシャワーを浴びせ、精子に受精能力を持たせています。

 精子はこの経過を通過しないと受精能力がありません。


 本作の世界では、中心体について

・神経細胞でも失われていない事(ミトコンドリアなどは失われてしまう)

・細胞分裂の際の指揮官といえる事

・精子はHY抗原のシャワーを得て受精可能になる事

から、中心体を「魂(自我)が入る存在」、そして男性の射精を「魂が封入される瞬間」として扱っています。


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