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資料16~ノスフェラトゥ族、ルサルカ族、メディア族、アリハント族

・ノスフェラトゥ族 R.elderedda var.nosferatu

挿絵(By みてみん)


 ノスフェラトゥ族は、R属ですがラグナ族の一派ではなく別の種族です。アヴジェ族やヴァルキリー族はラグナ族の近縁のR属ですが、ノスフェラトゥ族は同じR属でも、それらよりは遺伝子的に離れているようです。


 渓谷や荒れ地など実りが少ない地域で細々と暮らしている種族で、アスンシオン帝国が建国される前からその土地に住んでいます。

 錬金術やPN回路に優れているといわれていますが、実際に種族分類学者が測定したところ、法撃力はラグナ族の平均より偏差値が高いものの、最高点はほぼ変わらないということです。ラグナ族の方が圧倒的に人口の多い為、法兵として優れた者達を集めるならば戦力的にはあまり変わらないと結論されています。

 女性の外見は肉体的にラグナ族とほとんど変わりませんが、男性は大きく違います。

 男性は、生まれつき“醜呪”と呼ばれる呪いに罹かっており、その顔は醜く、皮膚は爛れ、その姿は誰もが嫌悪するようなものだそうです。もちろんラグナ族の一派ですから、本来は美形男性のはずですが、何かしらの要因でこうなってしまったようです。


 他の大きな特徴として、彼らは文化的に不気味なものが好きという特徴があります。たとえば、ラグナ族文化では美しい物を好みますし、他の文化も美しい者が好きという事に関して例外はほぼないですが、ノスフェラトゥ族の女性は、なぜか姿が異形化したノスフェラトゥの男性しか愛せません。また、他にも醜い物、気味の悪い物を収集する傾向があります。彼らの料理もかなりゲテモノが多いです。

 ノスフェラトゥ族は男女ともいつもフードを被って顔を隠しています。男性がフードを取らないのは“醜呪”の所為ですが、美形の女性がフードを取らない理由は判明していません。

 一説には、ノスフェラトゥ族は、気持ち悪いもの、醜い物が好きなので、女性は他種族から見たら美形でも、自身は醜いと思っているという説があります。


 ラグナ族と同じR属系統でありながら、美しさより醜さ、不気味さを良いと考える種族なので、お互いの価値観は相いれません。

 またアスンシオンのラグナ族は、ほとんどがマキナ教徒ですが、彼らはゼウス教徒という、本質的には一緒でも、別の一神教を信仰しています。


 彼らは悪人や敵性種族というわけではなく人間種ですので、アスンシオン帝国の国家形成には協力しています。

 ただし、男性の異形化という要因もあり、都市部に住むような事はほとんどなく、僻地で静かに暮らし、荒野で摂れるような珍しい資源などを収集、医薬品や薬剤の調合などをしています。女性は美人なので都で薬屋をしていることもあるようです。


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挿絵(By みてみん)


・ルサルカ族 R.verthandi var.rusalka


 ルサルカ族は、R属で一般的にはヴァン族の同系統の別種に分類されます。

 男女とも姿はラグナ族とほとんど同じで、別種と言っても実際のところ容姿はほとんど区別がつきません。

 男性は茶髪、女性は濃いピンク色の独特な髪の毛を持ち、活動的でスタイリッシュ、やや細身です。


 男性は重装歩兵、女性は踊り子の仕事を好む傾向があります。

 ルサルカ族の女性はMEMSという特殊な力で作った羽衣を装備しています。これは通常の布ではなく、製作者が装備して使用すれば、変幻自在に動いて、盾のように機能します。


 この、特殊能力の特性上、ルサルカ族の女性は盾や鎧ではなかなか防げない衝撃に対する攻撃に強いです。

 ただし、所詮は羽衣なので斬攻撃には弱いという欠点があります。また使用できるのは女性だけです。


 アスンシオン帝国の西方、ローラシア帝国傘下のラヴリュス王国はルサルカ族の国ですが、彼らはローラシア帝国内の他の地域にも様々なところにモザイク状に住んでいます。

 実際のところ、ルサルカ族の女性が持つMEMS、羽衣の力は、戦場ではなく、踊り娘としての演技や、ファッションとして活躍することが多いです。


 活発で積極的、行動的なのが彼らの身上です。

 ネガティブな思考は好みません。常に明るく笑顔で活発なのが彼らの身上です。


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・メディア族 R.kama=mara var.medeia

挿絵(By みてみん)


 メディア族は、種族分類学的にはR属でラグナ族の一派に分類されますが、アンティフォナ族の混血系統でラグナ族からは少しだけ外れている種族です。

 ピンク色の髪色を持つ女性で、母性的な特徴が極めて強い外見をしています。一族に女性しかおらず、ラグナ族の男性を選びます。

 とても穏やかな非戦的性格で、リーダーシップを好まず、独自国家を築くことはありません。アスンシオン帝国に居住者は少なく、割合的にはタリム共和国に点在して住んでいます。


 メディア族の特徴として最も特筆するべきは特殊能力“メディアの加護”です。

“メディアの加護”で作られたメディア族の母乳の事を“ネクター”と呼び、これには強力な回復作用があり、栄養はもちろん、病気や負傷の治療、精神の平静に強力な効果があります。


 ローランド族傘下にいるスジャータ族はメディア族の親戚と言えますが、こちらはカマラ系の男性を選んでいるため、能力は似通っていても、種族が変わってしまっています。

 しかし、メディア族もスジャータ族も強烈な母性という特徴は変わりません。


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挿絵(By みてみん)


・アリハント族 R.kama=mara var.arihant


 アリハント族は、アヴジェ族と同族です。というより、アリハント族の一部が北上してアヴジェ族になりました。

 そのため、身体的特徴はかなり似ています。髪の色はやや明るい灰色、女性は胸が豊か等です。

 男性の肌の色はアリハント族よりも薄いです。ラグナ族のような白肌ではありませんが、健康的な体色です。


 ただし、その文化的背景は違っています。

 男女とも情熱的なアヴジェ族に比べて、ややクールな印象です。

 また、アヴジェ族より南方のアーリマン川流域(我々の世界ではインダス川、ただし流域が違います)に住んでいますが、とても乾燥している地域で、日差しを避けるという意味合いが強く、肌の露出は控えめです。


 ローランダー族、ガネーシャ族は同族ですが、歴史的対立関係にあります。

 様々な職業を一通りこなしますが、アリハント族で有名なのは、女性の賢者連隊という法兵部隊です。

 アリハント族、ローランド族、ガネーシャ族の女性は戦わないことが殆どなのですが、賢者連隊は珍しい存在だと言えます。


 本作の世界に、戦象部隊はありません。



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