ボーナストラック②「コラボ宣伝広本献さん作『転生舐めんな×軍チカン兵衛』」
こちらは言わずと知れた名作、広本献さんの『転生舐めんな!』とのコラボ企画で書かせて頂いたものです。快く承知してくださった広本さん、改めて感謝の念に堪えません。チカン兵衛…ご迷惑おかけしなかったでしょうか。そして『転生舐めんな』現在57話現在完結済みとなっております。遅ればせながら完結おめでとうございます。勝手ながらここで宣伝させて下さい。未読の皆様良かったらぜひ!広本献さん『転生舐めんな』→ http://ncode.syosetu.com/n6155cg/)
(ナレーション)「肉うどんか余命幾ばくもない老魔術師への転生を待つ翔馬殿とゴッド重男殿を前に、突如一人の修羅が勝手に現れたのでございます…」
「あ、何か武士の人だ…」(翔馬)
「重男!転生重男!なあ久しいな!」
「ゴッドを気安く呼ぶな軍チカン兵衛…つーかまた来たのか!?」
(えっ、この人たびたび来るんだ、と驚愕する翔馬)
「ふっ、愚問を。私が生きる戦国時代は戦乱の時代!転生日に死のうと思えばいつでも死ねるのだ!」
「あのさ、もっと命を大切にしようよチカン兵衛…で、何の用?」
「何の用とはご挨拶でござるな。異世界転生に来たに決まってるだろ。今日はな、重男殿のために企画書書いてきた」
「きっ、企画書?!」
(ごそごそとA4紙束を段ボールで運び込むチカン兵衛)
「いやあこの前はあんまりイメージ出来なかったんだと思ってさ。このチカン兵衛が望む絶対領域の異世界をすべてここに書いてきた!」
(呆れるゴッド重男と翔馬にチカン兵衛が得々とプレゼンを始める)
「まず、このチカン兵衛が求める異世界にチートはもはや無用でござる。ここは誰に気兼ねなくちちしりふとももを楽しめる世界!私が考える理想郷には、警察も裁判所もしつこい妻もおりませぬ。これぞチカン兵衛・ザ・ワールドッ(おれの時間だぜ)…!」
「…そんな異世界存在しないんだけど」
「ははっ、何を言うか。貴殿は神でござろう( ̄ー ̄)創ればよいではないか!今から創れば!」
「チカン兵衛くん、そこ立っててね…」
(おもむろにメリケンサックをはめる重男。ぐっと腰を沈めてチカン兵衛のアゴを狙う!)
「転生舐めんなゴルアアアッッッ!!」
(かつてない威力の右アッパーが炸裂。翔馬ビビる)
「お前はゴッド舐めてんのか!そんな異世界創ったら、おれが責任取らされるわ!」
「夢の実現のためでござる!ぜひそのご一命!」
「うるせえ!帰れよ!お前は前世に帰れ!死んでんじゃねえよ!!」
(無理やり生き返らせられるチカン兵衛を呆然と見守る翔馬)
「ボクより…救えない奴がいた…」




