暗い廊下は電気がつかない。
山の奥深くの屋敷に泊りに行った四人それぞれの哀しく、別々の結末をどうぞ。
キャラの性別ですが、AとCは男、BとDは女です。
グロいかもしれません(´・_・`)(。-_-。)
その日は、AとBとCとDで、楽しみにしていた日だった。しかし、長い間放置されていた別荘は、とても不気味な雰囲気を持っていた。
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古びた扉は、ギィィィィイイという音をたてて開いた。中は真っ暗で、電気のスイッチなど見つかる気がしない。仕方が無いので、懐中電灯を付け、Cは電気のスイッチを探し、押したが、明かりがつくことは無かった。
「おかしいな、前に来た時は、ついたんだが」
「あはは、C君が前に来た時って、子供の頃でしょ?それ以来来てないなら、つかないのも当然じゃない」
Cの独り言にBが答えた。
一歩、また一歩と歩を進める度に、床が軋み、頼りない音をたてる。外は雨が降っており、屋敷の中は少し肌寒かった。
「お、やったじゃんか、リビングは電気ついてるぜ?」
「本当だ!良かった、真っ暗じゃちょっと嫌だったからなー」
Dがくすくすと笑い始める。Aも笑う。その笑いが広がり、やや緊張気味だった雰囲は和んできた。
不意に、Cが思い出したように喋り始めた。
「君たち、この屋敷の噂話を知っているかい」
Bはきょとんとした顔で、次いで身を乗り出し、興味津々のいった様子で話しの
続きを待った。
「ね、ねぇ…。私、怖いよ。Bちゃんは怖い話し平気かもしれないけど、私は駄目なの」
「もう、Dさんは怖がりねぇ!大丈夫よ、まだ怖い話しかもわかんないし」
「Dには悪ィけど、俺も話し気になるな」
「でしょー!?」
「じゃあ続けるとしようか。昔、僕らが生まれるずっと前。ここで、とある人体実験が行われていた。生身の人間の目玉をくり抜き、生きたまま牢獄へ閉じ込め、少しずつ毒虫を入れていったりした。それはもう、地獄としか言いようがないものだったそうだ。血まみれで、絶叫する大量の人々…。しかし、ある日突然、その声が途絶えた。近所の人々は皆、てっきり実験体が全員死んだのかと思い、次の実験体は誰になるかと、日々震えた。だが、もう実験が始まることはなかった」
「な、なんで?」
「それは………」
Cはもったいぶって、沈黙した。そして再び口を開きかけた瞬間、軽快だがどこか外れた調子のメロディーが流れた。それは、Aの携帯の着信音だった。
「おっと、俺のメール………っ!?」
「どうしたの、A君」
「こ、このメール、見てくれよ」
【許さない、捕まえてやる。
今更逃げられるとは思うなよ。
まずはお前からだ、復讐してやる。
安心しろ、
俺たちみたいな死に方はさせない。
もっともっともっと、痛ぶって、
酷いことにしてやるよ】
『…………!!!』
四人は戦慄した。しかし、一番はやく立ち直ったのは、意外にもDだった。
「……逃げなきゃ!まだA君しか狙われてない、まだ私は助かる!だから、だから言ったのに!あなたたちが勝手に!」
「待てよ、おい、D!一人は危険だ!」
しかしDには誰の声も届かなかった。そのままリビングから懐中電灯も持たずに出て行ってしまった。
「おい、B。連れ戻してこいよ」
「い、嫌よ!C、あんたが行って!」
「仕方が無いな…」
無言でCがドアノブに手をかけ、部屋から出ようとした。が、開かない。
「なんでだよ!?」
Aは焦り、Cを突き飛ばし扉を叩く。しかし、開かない。
「おいおい、A?あまり騒ぐと、メールの送り主にバレるかもしれないぞ?」
Cはにやにやと笑いを浮かべる。そして、もう一つの扉があるから、遠回りになってしまうがそこから行く、と告げた。
*** *** *** *** *** ***
そこは暗かった。リビング以外のほとんどの電気がつかないようだ。Cは幼少期に一度ここへ来たが、玄関に上がっただけですぐに帰ってしまったため、構造がどうなっているかはあまり知らない。しかし、無知、という訳では無かった。
まずはここから裏口へと出なければならないが、その間に通る部屋が確か、たくさんあったはずだ。
長い廊下を歩き抜け、ふっと寒気がして振り返る。だが当然、誰もいるはずがない。
随分重い扉を開け、物置状態の部屋へ入る。懐中電灯で辺りを照らしてみる。
「………………!?」
そこには………
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読みたいとコメントをしてくれる方がいるなら続きを書こうかな……
申し訳ありません、中途半端な文章で終わってしまって……