【ダンジョン】クエスト受注しないと天罰くだるらしいから、やってくよ(´;ω;`)【配信】4
《じゃあ、答えは1つだろ、呪われてるんだよその竹刀》
このコメントに、しかしエリーは首を横に振る。
「それは有り得ないです」
《なんで?》
《どうして有り得ないの??》
「ガチャを回して入手した武器は、基本的に呪われた物はないからです」
《そうなんだ》
「私のような【お助けキャラ】もですが、あくまでガチャガチャで入手できるものは、ダンジョンに挑戦する冒険者の方々へのサポート、補助する役割があります。
呪われたアイテムという、冒険者の方々の足を引っ張るものはガチャガチャからは入手できないんです」
《そうなんだ》
《へぇ》
《なるほど》
「さらに、もしもこの竹刀が呪われているとするなら」
エリーは言いつつ、陽祐から二本目の竹刀を受け取る。
その様子を、しっかりとドローンに映す。
「こうした譲渡すら出来ないんです」
《呪われたアイテムは譲渡することも、捨てることもできないってことか》
「それが通常のアイテムとの違いですね。
通常のアイテムの場合は、持ち主が要らないと判断すれば譲渡も、捨てることもできます。
ただ、その判断をしていないと捨てても手元に戻ってくるのです。
持ち主の気持ち次第なんですよ」
この説明に、陽祐は顔をひきつらせた。
「あ、あー、身に覚えがありすぎる」
ポーション諸々を調査のために持っていかれた時、いつの間にかそれは戻ってきていたのだ。
「そういう理由だったのかー」
《なるほど》
《そういう感じかー》
《でもじゃあ、竹刀は呪われてないのになんで【マイナス】表示?》
「うーん?
すみません、私にはわかりかねます」
「と、とりあえず、このことは後で考えよう。
呪われてないなら、べつにいいや」
《ちなみに呪われるとどうなるの??》
「バッドステータスとなり、常に倦怠感があり、動きが鈍くなります。
戦闘時にかなり不利となりますね。
少しずつ少しずつ、体力を削られやがて死に至ります。
呪いによって死亡すると、休憩スペースでの復活は出来ません。
本来の死が訪れるのです」
《こわっ!((( ;゜Д゜)))》
《マジかー:(´◦ω◦`):》
《うっそやろ》
《呪われた武器使ってると死ぬのかー、しかも復活出来ないとか恐ろしい》
《呪われてるかどうかってわかるものなの??》
「装備してみないとわかりません。
また解呪は、専用のアイテム【上級聖水】を使用するか、職業【僧侶】のお助けキャラでないと出来ません」
《マジかー》
《そっか》
と、そこで陽祐が気づいた。
「あ!!
メダル三枚使うガチャ!!」
《ん?》
《どした??》
《どしたどした??》
「【上級聖水】がある!!」
ガチャの景品ラインナップが表示されている場所に、【上級聖水】の記載があったのだ。
「残りのメダル、十五枚か……。
よし決めた!
メダル三枚のガチャに全振りだ!!」
《つーことは、五回まわせるのか》
《出てくるといいな》
そんなコメントが流れていく合間に、陽祐は竹刀を【魔法袋】へ片付ける。
そして、ガチャを回した。
出てきたのは、【中級ポーション】だった。
「よし、次だ!!」
二回目、【ポーション】。
「次だ次ー!」
《がんばれー!》
《いけー!だせー!!》
三回目で出てきたのは、【技能回復ポーション】であった。
「よ、四度目の正直だ、おらー!!!!」
四回目で出てきたのは、【ポーション】だった。
《スレ主の顔→(´・ω・`)》
《リアルで(´・ω・`)の顔するやつ初めて見た》
《まぁ、ここまでそっくりなのは中々お目にかかれないな》
「なんで、どうして出ないの……」
陽祐がか細い声で呟く。
《物欲センサーだろ》
《物欲センサーじゃね?》
《物欲センサーじゃん》
《たぶん、物欲センサーだと思う》
物欲センサー、という言葉でコメントが埋まってしまった。
「だ、大丈夫ですよ!
主は、チュートリアル時に【お助けキャラ】である私を引き当てた豪運の持ち主です!!
主ならきっと、欲しいものを引き当てられます!!」
エリーが励ますが、陽祐は力なく笑うだけだった。
次でメダルはゼロになる。
またモンスターを倒して、メダルを集めなければならない。
さらに、どうせまた【ポーション】なんだろうなぁ、などと考えながら陽祐はガチャを回した。
《さて、最後の正直だ》
《何が出るかな??なにが出るかな??》
「……あ」
《何が出たんだ??》
《スレ主ー、何が出たか教えてー》
陽祐は、今まで出てきたポーション類とはまた違うデザインの小瓶を掲げる。
「っしゃああああ!!
やった、俺はやったぞーー!!!!」
その小瓶の中身は、【上級聖水】であった。
《スゲ━━━ヽ(゜Д゜)ノ━━━!!!!》
《神引き!》
《まじか、やりやがった!!》
《物欲センサーを乗り越えたやつ、初めてみたかも》




