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いずれ世界最強のダンジョン攻略者 ~平凡フリーターだった俺が、世界最強王者とか言われるようになるまでの話 Σ(||゜Д゜)~  作者: カズキ


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配信事故で、また億バズした件

この世界にダンジョンが現れて、数ヶ月が経過した。

十年もすればどんな異常事態も日常になるものだが、案外数ヶ月で人は異常に慣れてしまうものらしい。


この数ヶ月で、ダンジョン配信はあっという間に娯楽となり世界中の人々に親しまれるようになった。

冒険者達は、タレントのようにダンジョンの攻略配信をするようになり、人気者が続々と誕生した。


最初期の冒険者達は、今はもう話題にすらなっていない。

名前も忘れられつつあった。


『それでは今日のニュースです。

先日、SSSランクに格付けされたダンジョンへ最強攻略パーティと名高い【紅月のガントレット】が挑戦する事が発表されました』


あれから、ダンジョンを出現させた娯楽の神様は度々、ゲームで言うところのアップデートを行っていった。

現在では、冒険者同士でパーティを組めるようになり、本来の意味での寄生レベリングも可能となっている。


『【紅月のガントレット】のリーダー、東雲(しののめ)優奈(ゆうな)さんがインタビューに答えてくれました』


もそもそと、朝食を摂りながらテレビから流れてくるニュースを見る。

現在の最強攻略者達のリーダーが、愛想良く取材を受けている場面が流れる。

十八歳の少女である。

なんとはなしに、リーダーのことを検索してみる。

華灯のように二つ名があった。


【氷の剣舞姫】とファンからは呼ばれているとか。


というのも、モンスターとの戦闘時にとても冷たく、しかし美しい表情で舞うように倒していく様から付けられたらしい。


「あ、この子知ってる~。

この前の配信、凄かったんですよ主」


と、一緒に朝食を摂っていたオリヴィアが言った。

そこに、


「戻りました。

お母様、シャワーを使わせていただきます」


「はい、どうぞー。

あ、バスタオル洗濯しちゃったから、新しいのだしておいてね」


「わかりました」


早朝ランニングから戻ったエリーが、陽祐の母に断りを入れて浴室に向かう。


この二人が来てからの生活も、日常となって久しい。


「へぇ~」


配信動画もちょこちょこと行ってはいるが、最初の頃の盛り上がりはすでに無かった。

しかし、コアなファンが着いたらしく視聴してくれる人がいるのと、情報提供という側面、そしてクエスト、というか神からの天罰は健在なので、陽祐も活動自体は続けている。


東雲優奈へのインタビューが終わると、今度は冒険者達が所属するギルドのCMが流れた。

ギルド、というのは通称でアイドルや俳優なんかが所属する芸能事務所の冒険者版である。

冒険者による配信動画が娯楽へと昇華されつつあることに目をつけたもの達が作った事務所(ギルド)である。

陽祐のところにも勧誘の話がきたが、彼は全て断った。

浪人生であるし、バイトもある、自分のペースで冒険者活動をしていればそれでいいと考えたからだ。

これ以上は、陽祐の精神的な限界を超えてしまうと判断した結果だった。


無理はしないほうがいい。


幸い、というべきか。

ダンジョンで手に入れたアイテムは、ダンジョン内でのコンビニで最低限のお金に換金出来るし、いざとなればダンジョン外でも換金できる。

それで小銭を手に入れては、学費諸々としてセコセコと貯めたり、家計を握る母へ渡していた。

エリーとオリヴィアの食費や生活費の足しとして、渡しているのだ。


少なくとも、陽祐にとってはそれが身の丈にあっている生活だった。


CMが終わり、またニュース番組へ戻る。

のんびりとした朝が過ぎていく。

今日はバイトも、ダンジョンでの冒険者活動も休みの予定だった。

母も仕事が休みなので、エリーとオリヴィアも連れて四人で出かけようかという話になっていた。

母の買い物に付き合うのは、なんかこそばゆいというか恥ずかしいので、陽祐は断るつもりでいた。

しかし、


――ブブブ――


携帯端末に着信があった。


「華灯??」


華灯からである。


「もしもし?」


出ると、


『陽祐ぇ、ちょっと助けて~』


半泣きで助けを求められた。


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