【新クエスト】技能を取得しろってさ(´;ω;`)【やってくよ】11
すぐに動いたのはエリーであった。
スライムへ剣を叩きつける。
しかし、あまり効果は無いようだ。
陽佑も、ここぞとばかりに竹刀に火魔法を付与して、叩きつけるように振るう。
「おらぁ!!」
エリーも、ならばと技能による攻撃へ切り替える。
「魔物斬り!!」
二人による連撃は、効果があったようだ。
スライムが怯むように、後ずさる。
《おお?》
《効いてる!!》
《技能系の攻撃なら通るのか》
《なるほどなるほど》
《これならすぐ終わりそうだな》
《←それフラグ》
巨大なスライムは、後ずさったかとおもったら勢いをつけて、跳んできた。
《突進か》
《はやっ》
《でも、少なくともエリーちゃんの敵じゃなさそう》
と、コメントは余裕ムーブだ。
陽佑とエリーが、スライムの跳躍による突進を避けた瞬間。
バシュッとその体が変化し、三角錐が飛び出した。
そして、その三角錐は陽佑の腹を貫いた。
「……っが!!ぐぅっ!!」
衝撃で呻く。
痛みはない。
三角錐が抜かれると同時に、貫かれた穴から血がドバドバと流れる。
「主!!」
エリーが叫んで、スライムを牽制しつつ陽佑のもとへかけよった。
痛いはずなのに、痛くない。
しかし、このままでは確実に死に至るほどの血が流れていく。
痛くは無い。
恐怖も薄い。
だけど、死ぬのは嫌だ、とはっきり自覚する。
どうせ死んだところで、休憩スペースに戻るだけだとはわかっている。
けれどだからって、このまま失血死したいかと言われればNOである。
《おい!?》
《おいいいいいい!!!???》
《スレ主!!》
多少、頭がふらついた。
けれど思考は冷静で、魔法袋からポーションを取り出し傷口へかける。
エリーがその様子を見守っている。
傷口が塞がり、フラつきもおさまる。
スライムが二人と距離をとって、様子をうかがっている。
(もう、攻撃は受けたくない)
痛くなくても、死への恐怖がなくても、それでも嫌なものは嫌だ。
さっさとこのイベントを終わらせたい。
なので、考えた。
最速でこの状況を終わらせる方法を。
答えはすぐに出た。
「火魔法を付与」
《えwww》
《ここで使うんかいwww》
《そういや、今回使ってないなーとは思ったがwww》
「水筒火炎球!!」
まんまの光景が映し出される。
水筒に火魔法を付与して、火だるまにしてスライムに投げつけたのだ。
《いや、そこはファイヤー・ボールでいいだろ》
《せめて転がせよ、なにドッヂボールの如くなげつけてんの》
《ファイヤーボールでよくね??》
《水筒ニキー!!!!》
《さすが俺たちの水筒ニキだぜ!》
コメントが盛り上がる。
スライムは、水筒が当たると爆発四散した。
《おおー》
《888888》
《888888》
《と、いうことは??》
銅像が、生きているシスターへと姿を変える。
銅像状態ではわからなかったが、金髪碧眼の少女だった。
「初めまして、我が主。
私の名はオリヴィア。
回復等、サポートはお任せください」
と、オリヴィアは陽佑に向かって恭しく頭を下げたのだった。
注:出てきていませんが、男のお助けキャラもいます。




