双子だから苦手も一緒46
「結くん、どうしたの・・・・・・?」
「今日真理ちゃんたち学校休んだから心配してな? 由美もおるようやな。良かった、と言いたいところやけど、なんか遭ったっぽいな? どうしたん?」
「それは・・・・・・」
「話せへんつもりか? 水くさいで、そんな態度とられたら・・・・・・」
肩を落とした彼は、溜息を吐いて真理の目を見詰める。目の奥を、覗くように見詰めてくる。
「そうじゃないんだ、話せないのは家の事情でね・・・・・・」
「家の事情? 余計に話さなあかんのちゃうか? そういう話は信頼できる身内に話した方がええしな。自分で言うのもなんやけどな?」
彼は笑顔で話すが、何か探るような目で真理を、見ていたのが分った。
「分った。家に入って・・・・・・」
「真理っ!? 家庭の話でしょうっ!? なんでそいつに話さないといけないの!? 童貞! 話を聞かなくていいから早く帰れよっ!?」
「若しかしたら助けてくれるかもしれないでしょう? 話を知っている人が多い方が助かる可能性が高くなるし話すだけ話して解決できそうになかったらそれで終わりじゃ無いかな?」
「ぐ・・・・・・っ!?」
立ち上がった由美を、宥めて結くんを家に招く。
「お邪魔します」
「未来永劫童貞。何しに来たのよ・・・・・・?」
『ご挨拶やな。悪口を言う口を治せよ・・・・・・」
「で。何があったん・・・・・・?」
「実は、お母さんと離婚したお父さんがヤクザから金を盗んで、お母さんが勤めている会社にヤクザが乗り込んできたの・・・・・・」
「うわあ、ホンマに家庭の事情やないかい・・・・・・」
「だから話聞くなって言ったのよ、この童貞っ!?」
「あの黒大豆と一緒で女大好き野郎なんだから関わったら何するか分らないわよこいつっ!?」
「ちょっと姉ちゃん・・・・・・」
「ん? 黒大豆・・・・・・?」
結くんのスマホの着信音が鳴り彼は、ラインの画面にして、
「げ・・・・・・っ!? やっぱり、連絡取り合ったらあかんな・・・・・・。マグロ漁船や・・・・・・」
「ちょっと、そのアイコン、お父さんじゃ無いっ!?」
由美が、彼のスマホに写るマグロ漁船に乗る男性の写真のアイコンを指さして叫んだ。
「「「えっ!?」」」
「ホントじゃん、あいつやわ・・・・・・!? 何してんのあの人妻大好き絶倫野郎っ!?」
泉が、彼のスマホを引ったくり顔を真っ赤にして怒鳴った。
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いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!