双子だから苦手も一緒31
自分にも憧れる主人公がいた。
その主人公は、どんなときもピンチを、チャンスに変えて逆転劇を見せて勝利を収めるカッコいい存在だった。
自分とは正反対の考えを持った異性に興味を、持つのは誰もがあることで、その主人公に惚れるのは、自分にとって当たり前だった。
由美の場合、真理とは違い、好きな主人公の恋仲になるヒロインを演じたかった。
好きな人に、好き、と言いたくて目指していた声優を。
★
梓は、誰かのせいにして夢を諦めようと考えている癖に、諦めずに頑張っている真理さんと、諦めているのに真理さんに言われて歌の練習を、いやいや付き合っている由美がウザかった。
毎日歌の練習をしている二人を、見て笑い物にしている連中も嫌いだったが、この二人のせいで見たくない光景を見るのも嫌でこの二人が嫌いだった。
だけど、好きでもあった。
夢を諦めそうになっているけど頑張る真理と――
夢を諦めていて真理を、ウザそうにしているくせに真理に五月蠅く言われても歌の練習に付き合っている由美。このウザい二人が超好きだ。
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いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!