双子だから苦手も一緒22
「勘当されたのはどうしてですか?」
真理が、挙手して質問する。
「さあ。意味が分りませんでしたけど、最期まで口をきいてくれませんでしたので分りませんね? 短気で有名でしたし、何かカンの触ることしたのでしょう」
「他にも生徒さんはいたんですか?」
「いましたね。すぐに追い出されましたけど」
「追い出されたのはどういった理由で?」
「追い出される理由も何も実力がないと追い出されるのは当然です。上蜜先生の元でこれぐらい出来ないとすぐに追い出されるのは有名な話ですよ? ワタシはここまで出来るのに必死でした、何も出来ない能力なしは追い出されるのが当たり前ですからね」
「実力がないとダメなんですか・・・・・・?」
真理は肩を落として質問する。
「実力勝負の世界に甘えを持って闘えません。食うか食われるかです。現実は甘くない弱肉強食の世界です。甘えでこの生き抜くための戦場で勝ち残れません!」
「勝者にあるのは絶対的な力だけのみです! 甘えで生きていくと強い武器は作れない。生き抜いた人間はそれなりに絶対的な武器を持っています。どこでも勝負できる武器がね!」
「真理と由美は声優を目指しているんですけど、音痴で歌がうまく歌えないんです。もちろん歌う練習を毎日欠かさずしていますけど上手くなれないんです・・・・・・。それでも歌を上手く歌えるようになれますか?」
「現実は甘くないです。聞くよりも実行しなさい。練習してそれならダメでしょうね。現実は山よりも超えられない高い壁です。越えられない壁なら壁の前で膝末いて泣いているよりも別の道を歩んだ方が得策です」
「わざわざその先を進めない道を歩む必要ないです。止まれの標識を見ても進む車は事故を起こすだけです。無謀の賭けをして進む異常者を馬鹿と呼ばずになんと呼びますか? 答えは馬鹿です。大馬鹿者です。悪いことは言いません。
別の道を通りなさい。得策です」
「そんな・・・・・・っ!? そんなことを言わないでくださいよ先生っ!?」
「あっちょっおいっ!? 真理ちゃんっ!?」
「真理っ!?」
「はー・・・・・・、仕方ないです事・・・・・・。先生、諦めろはあの子にとってどれほどのことかこのわたくしがよく知っていますの。今度から言わないでくれるかしら? わたくしが言うのもなんですけどね・・・・・・、言うんじゃなかった、あんなこと・・・・・・!」
教室を飛び出した真理を、追いかけて由美と結太、梓は後を追った。
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いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!