双子だから苦手も一緒20
音楽室の扉を、潜るといままで学校の廊下を歩いていたとは思えない歌声に住んでいた世界が違うのかと驚かされた。
この歌声に魅了された生徒たちは、椅子に腰掛けることなく聞き入って立ち止まっていた。
地球に存在する歌声ではない。異世界から来た住人のように、声量が違うし表現も何もかも違った。
心を込めただけでは、ここまで行かないほどズバ抜けた歌声に、耳を傾けてしまう。
「さっきの巨大生物・・・・・・音楽の担任か・・・・・・!」
「――この世界に生きていた証を残したい、わたしの血が一滴も残らないほど流した世界でも、愛している人がいるから、わたしは生きた証を残したい、愛している人に覚えていて欲しいから、その人じゃないといけないから、わたしはここに思いを残すの、最期のときまで――ずっと、この場所で」
しん、と静まりかえった教室に、後から拍手が鳴り響いた。
「すげえええええぇ!?」
「何この先生っ!? 同じヒト科っ!?」
「どこで生まれたんすかっ!? 先生っ!?」
「もう一曲お願いしますっ!」
生徒たちが、先生を取り囲み質問攻めする。
「まあこんなもんかしらね、ほらっ早く席に着きなっ!」
先生が、シッシッと言って手を振り生徒たちを追い払う。
「はーい」
「なんだよー、聞きたかったなもう一曲・・・・・・」
「感動したなー! 世界が鳥肌立ったよこんなの・・・・・・っ!」
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いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!