気になっちゃった・・・・・・
目を輝かせた彼女は、俺の手を握り、
「――っ!?」
「じゃあ愛生に愛を」
躊躇った彼女は、俺の顔を覗き込み恥ずかしそうにはにかむ。
「愛生に愛を、何・・・・・・?」
「分らないの?」
「分りたくないし分らない。絶対に分らない」
「この、分れや、クソガキがっ!?」
「ありがとうございますっ! 今晩のディナーに使わせていただきま・・・・・・っ!?」
後ろ回し蹴りをしてきた彼女の踵が、頬に当たった瞬間、黒のパンツが見えた。
口の中が切れて血が飛び散り前歯が、一本折れて俺の身体は宙で回転して音を立てて落ちた。
「さて。乙女の心をここまで傷つけた罰は」
「罰は要らないです・・・・・・っ!?」
「そう。要らないの? 乙女を傷つけたくせに? お前が要らないと言っても処罰しなきゃいけないの。クソみたいなガキにはね?」
俺の首を、掴み引き摺りながら教室を出た愛生。
★
上の階の階段で隠れていたわたしは、彼らの会話を聞いていた。
心拍数が、高くなる胸を押さえて落ち着こうとする。
いままでの男子は、わたしのことを性的な目で見て告白してくるから男子が、嫌いだった。
「今田くんの考えが分った、いい人なんだ、他の男子とは違う・・・・・・」
赤くなっていく頬を押さえて微笑む。
「気になっちゃった・・・・・・」
『俺のアンチはお前かいっ!?』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございますっ!
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いい夜を!
いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!