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俺のアンチはお前かいっ!?  作者: 白桜有歩
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背中に30

「早く逃げなきゃ、結太だけは、死んじゃいけない・・・・・・っ!?」


 愛生は、大粒の涙をこぼして俺を外に出だそうと必死になる。


 部屋の奥では雫さんは、息をしていないのか胸が動かず俺たちに顔を、向けて横たわっていた。


「絶対に、お母さんの分まで、生きなきゃあ!?」


「愛生危ないっ!?」


「え――」


「――っ!?」


 目の前にいた愛生は、握っていたゴルフバッドを床に落として倒れた。


「愛生、お前が悪いんや。お父さんを殴ったから・・・・・・っ!?」


 足下がおぼつかない愛生のお父さんが、倒れた愛生の前で気が狂ったように笑う。


 手にしたナイフから血が、したたり落ちて床を汚す。


 倒れた愛生の背中から溢れる血は、床を汚して血溜まりに変えた。


「愛生っ!? 愛生いいいいぃ!?」


「後はお前だけやな――」


 ふらふらになった愛生のお父さんが、石油缶に入ったガソリンを、ばらまきライターを取り出す。


「やめ・・・・・・っろ!?」


「お前も道連れやあ・・・・・・。よう人をシバイてくれたのお?」


「オレらに関わらんかったら、お前は、死なんですんだのにのお?」


「結太・・・・・・」


「愛生っ!? すぐにこの地獄から抜け出させるからなっ!?」


 床に倒れた愛生の手を、掴もうと床に這いつくばりながら手を伸ばして叫ぶ。


 彼女も、俺に手を伸ばして俺の名前を呼んで涙をこぼす。


「そうはさせへんでえ?」


「があああああぁ!?」


 俺の腕を、踏みつけて彼は笑いながら俺の顔を蹴る。


「やめてええええええぇ!?」


 愛生は、震えた足で立ち上がり彼の背中を押した。


 よろめいた彼は、テーブルに頭を打ち付けて呻き声を出す。


「はや、く、逃げよう・・・・・・っ!?」


 俺の肩に手を回して彼女と俺は、叫ぶ愛生のお父さんを背に外へ出て駆けつけた警察に保護されて俺は意識を失いかけた瞬間――


 爆発音が、響き渡り火の手が上がった。


「ああああぁ!?」


 愛生に飛んできた火の粉で背中が、あぶられて背中を押さえて転げ回り、レスキュー隊員が、彼女に駆けつける。


「愛生いいいいいぃ!?」


 叫んだと同時に俺は、意識が飛んだ。


『俺のアンチはお前かいっ!?』を読んでくれてありがとうございます! そして、おはようございますっ!


『俺のアンチはお前かいっ!?』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんにちわっ!


『俺のアンチはお前かいっ!?』を読んでくれてありがとうございます! そして、こんばんわっ!


『俺のアンチはお前かいっ!?』を読んでくれてありがとうございます! そして、お休みなさいっ!


いい夜を!


いい明日を!


良き未来をっ!


ではでは~!

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