背中に29
「がああああぁ!?」
身体に蹴られた衝撃が、走り壁に叩きつけられる。
倒れた俺に、馬乗りになった彼の声が聞こえてくる。
「よくもやってくれたなガキが!? お前はゆっくりいたぶってやるさかい覚悟せえや!?」
「やめてお父さんっ!?」
薄く開けた目に、映る愛生のお父さんの形相に声も出ずに失禁する。
濡れた床を見て彼は笑い、俺に、
「床濡らしよってからに、お前? 人ん家汚して何しに来てん? 舐めとんのか?」
俺の頬を、殴りながら話す彼の目に恐怖を感じる。
何度も殴ってくる彼の拳を、腕でガードして隙間から彼の顔を覗く。
「痛いっ!?」
唇が切れて口の中で鉄錆の味が、広がっていく。
「どうしたクソガキっ!? まだ殴りたらんのやからなあ!?」
ナイフを掴んだ彼は口の端を吊り上げて、俺の頬を刺した。
「ーーがあああああぁ!?」「結太ああああぁ!?」
口の中いっぱいに鉄錆の味が、溢れてのたうち回る。
「己は簡単に殺し――」
俺に、馬乗りになって殴り続けていた愛生のお父さんが、横薙ぎに飛ばされて床に転がった。
「――があああああぁ頭があああああぁ!?」
「――愛生・・・・・・っ!?」
「逃げてっ!? 結太っ!?」
愛生が、ゴルフバッドを手にして俺の腕を掴み外に引き摺る。
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いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!