背中に6
「いつつつつつ」
「たんこぶですんでんな。調べたけど脳みそに異常ないで。脳みそちいさーてよかったなガキ! はははは!」
ひげ面の医者が、笑いながら診察したときは殺意がわいた。
「うっせわっヤブ医者っ!? 誰が脳みそ小さいやっ二度とこんからなっ!?」
「そういうことですわ。ガキの脳みそに異常なし! 嬢ちゃん。突き飛ばしたらあかんで? ではお母さん方お子さん連れて帰り。晩ご飯の時間やろ?」
「ありがとうございます、先生。結太、ありがとうわ?」
「ありがとうな? ヤブ。痛った!?」
頭に振り落とされたげんこつでしかめっ面になる結太を、大きな胸が目立つ母親の留美が溜息を吐く。
「お前はホントに口悪いな。誰に似たんや? 産んだのわたしや無いんちゃうか?」
「母さんや、産んだの。『股裂ける』言うて叫び声上げて産んだって言うてたでおとんが」
「あのクソ親父は殺さんといかんな?」
「ホントにすみません、うちの子が。ほらっ、愛生謝りなさい!」
愛生のお母さんの雫が、朝丸株式会社と刺繍した制服姿で病院に駆けつけてから俺に謝り続けて、母さんが、気にせんでええよ。馬鹿息子の命ぐらい、と俺の親か? と疑問を抱く暴言を吐いた母親を、一生恨む、と心に誓った。
「変態が唇奪った!?」
「そうやで。愛生ちゃんに謝り結太!」
「なんでっ!?」
「あ痛っ!?」
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いい夜を!
いい明日を!
良き未来をっ!
ではでは~!