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誕生日に交わした約束30
「虐めないよ。一宮さんたちと仲直りするだけだから!」
「嘘を吐くなやっ!? あたしを散々虐めたくせに!? 次も何かしようとしているやろっ!?」
「ホントだよ! もう一度仲直りしたいんだって!」
「じゃあここにおらんのはなんでっ!?」
「いまは会うのは怖いから別行動で準備しているの」
「嫌い言うといて」
「――っ!」
「そんなこと言わないで・・・・・・っ!」
彼女はあたしの手首を、掴もうとしたが、
「触るなっ!? またあいつらあたしを虐めようとしているやろっ!?」
「違うよ!? もう許そうよ?」
「一人で過ごしたいままでは帰ってこーへんねんっ!?」
「ぐ・・・・・・っ!?」