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誕生日に交わした約束18
「だから友達も出来ずに誕生日さえも結太と二人で祝う羽目になるんでしょうがっ!?」
「誕生日に買ってもらった誕生日ケーキのろうそくにともるお前の悲しそうな顔を見てみたいわっ!? バーカっ!?」
「な・・・・・・っ!? そんな事を言わんでええんちゃうのっ!?」
「あれれ~? 気にしていたんでちゅか~? 一人の誕生日じゃないだけ、まだマシだよ~? 二人だけの誕生日にロウソクの光で写るお前の顔にハッピーバースデー! ひゃははははは!」
「よくも、よくも、己はあああぁ!?」
「言ってくれたな、気にしていた事をおおおおぉ!?」
「一人の誕生日じゃないだけまだマシだよ? でも、結太はいつまでお前といるだろうか~?」
「――っ!?」
「おい! 愛生お前言い過ぎだろっ!」
「言い過ぎ? 何が? ホントのことでしょう?」
あたしは視界をぼやかす涙を、袖で拭いて嗚咽を零し外に飛び出した。