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誕生日に交わした約束15
両手の人差し指を、突きながら身体を捻って揺らす。
「なんやねん、どうした・・・・・・?」
「結太・・・・・・、愛生の叫び声で咄嗟にパンツを握りしめて駆けつけたんでしょう?」
「そう、だが、なんか、したかいな・・・・・・っ!?」
「愛生のこと、心配したんでしょう? 結太は、それって」
場の空気が静まりかえる。結太と緒美は、彼女の言葉を待つ。
彼女は、彼をチラチラと見て頬を両手で包んでクネクネと腰を捻る。
「この根暗には性的な目でしか見ていないけど、愛生を守ろうと怪我までして、結太・・・・・・そうなんでしょう、あのときも約束してくれたじゃ無い、結太の気持ちホントは・・・・・・!?」
何言うてんや、このお花畑は? アホ抜かしてるな。こちとらやられたんやぞ? あたしを性的な目で、見てパンツを盗んだんやぞ?
愛生ちゃんが、どうのこうので許さへんで? 一度したんやから二度目が、無いようにシバかんと。処刑確定やで? ゆうくんは。手に持ったスタンガンを、彼に振り上げたときに彼女は掴んだ腕に力を入れた。