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誕生日に交わした約束14
「嬲り殺さなきゃわからへん、お国柄かな~? 死刑は優しいのが分ったわ~!」
「六法全書に盛り込むのは、かの国の死刑方法を盛り込んだ方が、殺す方も盛り上がるでぇ? こ・ろ・し・た・る・か・ら・なぁ? 嬲り殺しでも、どれ、だけ、優しいかぁ、教えたるから、覚悟、せえ、よぉ・・・・・・?」
スタンガンを眼球に近づけて笑みを、零すあたしが首を振る彼の瞳に映る。
「ちょっと待って! 根暗っ!」
「何っ!?」
血走った目で愛生ちゃんを、睨むが彼女は頬を赤らめてあたしの手首を掴む。
「ちょっ、何々!? 何よ愛生ちゃん!」
「結太を許してあげてっ!」
「どういうことよ? こいつあたしの下着の匂いを嗅いでたんやで!?」
「でも――」
「でも、何よ?」
雲行きが怪しい。先ほどまでパンツを盗んだゆうくんに怒っていたあたしに、賛同していた愛生ちゃんの態度がおかしい。頬を赤らめて恥ずかしそうにモジモジしている。