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誕生日に交わした約束13
「もし、クソみたいな言い訳やったら、許すのは簡単じゃないで? あたしは、傷ついてんやからなぁー?」
「一度傷つけたんやからぁ、誠意ある謝罪でもぉ、無・理・や・でぇ? 乙女の心を傷つけといてぇ、隣で笑って生きてたと思うとぉ、虫唾が、走るでぇ?」
「死刑は、免れんと思いやぁ?」
「ひいいいぃ!?」
彼の股間にスタンガンを、近づけて笑うあたしはドスのきいた声で彼を脅した。
汗がアスファルトを濡らして彼の周りは、漏らしたようにアスファルトが黒くなっていた。
「パンツを盗んだのは、緒美のパンツを、その――」
「『その』、なんやぁ?」
「匂いを嗅ごうとしたときに、愛生の家で叫び声したからそのまま気付かんと慌てて持っていったんや――」
「――っ! それ、ホント、結太?」
「死刑」「あびゃびゃびゃびゃあああぁ!?」
感電したゆうくんは、手足が痺れて泡を吹きぐったりとしていた。