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誕生日に交わした約束12
「盗む気が無かったやと・・・・・・!? どの口が言ってんやワレっ!?」
「だから聞いてくれっ!? あのとき愛生の家で火事が遭っただろ?」
「それがどないしたんや、もし、下らん言い訳やったら、承知せえへんで・・・・・・?」
「下らない言い訳だったら、オタマジャクシが全員金玉ごと感電させて死骸となって浮かんでいるからね?」
ゆうくんの首元に、スタンガンを近づけて威嚇する緒美と愛生ちゃん。
「下手すれば、股間が潰れたら明日、笑えないんやからな? 覚悟は、出来てるか?」
額から汗が噴き出た彼は、二人が持つスタンガンを交互に見て、
「納得できたら、スタンガンを下ろししってくれるか!?」
「それは、お前、次第やな~? どうするも、こうするも、お・ま・え・次第で、応えが、決まるんやろうがぁ? どうすんねん? 早、話して楽にならんとなー?」