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誕生日に交わした約束3
手に取るは、わかなちゃんにもらった護身用スタンガン。
これさえあれば彼の股間に電流を流して中に泳いでいるモノごと股間が使い物になら無くなると思うよ、と託された。
それはいけないんちゃうの? もっといい殺し方がかの国であるんやで? と彼女に、出来ればその殺処・・・・・・、いえ。訂正。死刑があるんやで・・・・・・? と言ったのだが、
彼女は、男は股間が使い物にならなくなると一生死んで生きていくの! と楽しそうに彼女の過去の話を話してくれた。
彼女が言うに、男の子の股間を蹴り潰した過去があり、なんでもその男の子の股間が使い物になら無くなったらしい。それから、女の子になった、といつも遠い空を眺めては涙を流している。
この世に鬼がいるんやなー、と身の毛もよだつ思いだったが、いい案ではあるな、と、もしもの場合必殺股間蹴りを入れてやろうと思います、と話に花を咲かせた思い出を思い出して窓から彼の家を見る。