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俺のアンチはお前かいっ!?  作者: 白桜有歩
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生まれ変わった男

「で。この後はどうしますか? 勿論のことちゃんと・・・・・・ですわね?」


「どうせ黒大豆には武器を使う気が無かったんでしょう・・・・・・?」


「最低男には・・・・・・!?」


「結くんには失望しました・・・・・・!?」


「さーて!? 軽く運動しましょうか・・・・・・!?」


 浮き出た整脈がビキビキ音を立てて、腕の骨を鳴らしながら警棒を掴んだ愛生ちゃん。


 若菜ちゃんは微笑んではいるのだが、瞳の奥に光は無く微笑みが、嘘笑いにしか見えなかった。手にはスタンガンの電流が、流れている。


 由美は分りやすくキレているのが分る。薄気味悪い笑みを、浮かべて警棒で掌を叩きながら結太に近づいてきて額の整脈は浮き出ていた。


 梓は木刀で素振りをしながら、


「どたま割初めてですわー! スイカ割と似たようなものですし簡単に真っ赤な花を咲かせること出来ますわよねー?」


「励ましてくれてありがとう! 結くん! でもね? これとそれとは、違うの・・・・・・!?」


「な、なんや・・・・・・? なんかー、気にくわへんことーした・・・・・・? 仲よーしようや!? ちょっやめっ!? そんなもん近づけたら死ぬやろっ!? 若菜おじょじょじょじょおおおおぉ!?」


 その日結くんを、みんなで囲み朝まで説教しました。





 それから結くんは、人が変わった・・・・・・。いや。若菜ちゃんのスタンガンで記憶を、失ったらしく彼は一週間ほど人格が変わっていました。


 毎朝公園のゴミ掃除。近所の子供が泣いていたら手を、差し伸べる素敵なお兄さんに生まれ変わりました。


 彼のお母さんとお姉ちゃんは、


「いい弟にしてくれてありがとうなー! ホンマ助かるわー!」


「うちの馬鹿息子をいい子にしてくれてみんなありがとう! ホンマ人との出会いで人が変わるんやな! 近所の奥さん方にも好評で自慢の息子になりました! ありがとうやで!」


 だけど、彼が元に戻ると人が変わったように、彼に罵詈雑言に暴言を浴びせていたらしいです。






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