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その令嬢、男性恐怖症にて。   作者: すーぱーはくと
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02

(side:レイラ)


キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

奇妙な音階を奏でる音に、目を覚ます。ここはどこ。私は確か、男子達に詰め寄られて壁際に追いやられ、その後突然頭痛がして・・・気を失ったの?でもここは、私の知っている学園ではない。それに、これは誰だ。私は誰かなのではなく、誰かを少し後ろの空中から見ているらしい。黒髪ロングになんだかキッチリとした制服を着て・・・綺麗ね。

「可奈〜。起きて〜。学校終わったよ〜」

「ん・・・あれ、今何時?」

「16時半。早く帰ろ〜よ〜」


この女性はカナというのね。でもどうして私はこんな風景を・・・いや、待って。私はこの風景を知っている。でもどうして?この場所は私のいた国ではない。そもそも民族が違うじゃない。ならどうして知っているの?


「え、やばっ。今日おばあちゃんのお手伝いするから早く帰ろうと思ったのに。寝ちゃった!美嘉、早く帰ろ」

「あちょっと可奈!置いてかないでよ〜!」


なるほど、カナに声をかけていたのはミカというのね。・・・あら?カナにミカ、何故か知っているような・・・。それにカナは他人のような気がしないのはどうしてかしら?

私の視点は、常にカナを追うようで、カナが歩けばそれと同じペースで進みます。

ああ、やっぱり。なぜかこれからカナが通る道が分かる。次のかどを右に・・・そしてその次を左に・・・。

なぜ分かるの?と思ったけれど、私はとある可能性を思い付いた。それはカナは私であるということ。細かく言えば、私の前世か、その前かなのでは無いかということ。そうすればなぜ記憶が共有されているのかの合点がいく。そしてカナは私の予想通り、時計(スマホという単語とそれの意味も記憶していた)を見て、焦った。


「やば、おばあちゃんとの約束まであと30分ないじゃん。走らなきゃ」


そう言って走り出す。そして次のかどを曲がろうとする。

この時カナは、地域でも危ないと言われる裏路地を通り近道をしようとしたはず。


その時、私の頭の中に、行っては駄目。その道は回避して。じゃなきゃ大変なことになる。という警告のような言葉が浮かんだ。でも私の声はカナに伝わらない。声に出したところで聞こえないから。そのままカナはその路地に入って行った。

路地を走っている時、突然腕を掴まれ口をタオルで押さえられた。そしてカナは碌な抵抗もできず、数分後、意識を失った。



その後カナが目を覚ますと、そこには何人もの男がいた。私は目を背けたくなったが、我慢して見続けた。この後起こることに私の症状の原因がある気がして。

カナは後ろ手に拘束され、身動きが取れないでいた。そして男達はカナの衣服を脱がし、あろうことか強姦した!カナは何度も止めるよう懇願したが、カナは何度も強姦されどんどん弱っていった。そしてカナは口をも犯され、弱った体と塞がれた口が呼吸を阻害し、カナは意識を失い、そのまま帰らぬ人となった。

そしてその時点で私も意識を失った。

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