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第三十七話 本選一日目①

あけましておめでとうございます。

今年もどうか、宜しくお願いします。


ここからは若干テンポよく進んでいきます。

書きたかった魔法バトルも頑張って書いたら燃えつきかけました。

本選一日目の内容は十の団体でのサバイバルだ。

それぞれが特殊なジャケットを身に着けて、シルビアン王国全体を使ってサバイバルを行う。

そのジャケットは一定以上の魔法ダメージを受けると変色し脱落となる。

空には大きく現在の状況が魔法具によって映し出されていた。

現在は十の団体それぞれ五人づつ残っている状況で合計50人が表示されている。

脱落になるとそこから名前が消えていき、最初に五人全員が脱落した団が一日目で敗退となる。


「このルールだと、最低でも二人ぐらいはどこかに隠れておくべきっすね。当然攻撃して相手を倒さないと終わらないっすが、全員で突撃すれば相応のリスクがあるっす。それなら、二人はどこかで待機しておくべきっす」


「それなら、私とスーさんが待機しておきますね。この五人の中で言えば私とスーさんが隠密には向いてるでしょうから。良くも悪くも団長とゴウさんとエルシーさんは目立ちますからね」


「私はじっとしてるのは苦手っす。任せるっすよマルス君にスーちゃん」


「俺もこそこそ隠れるのは性に合わん!全部俺がぶったおしてやる」


「私のスピードがあれば、どんな敵でも一瞬さ!任せておきな!」


隠密向きのマルスとスー、隠密に向かないクロエとゴウとエルシーに分かれて、一日目のサバイバルに挑む。

マルスとスーは基本的に同じ場所に留まり、お互いに背を合わせて死角を無くすようにして待機している。

ちなみに、シルビアン王国は広い為、一日では隠れているものまで見つけるのは困難な事もあり、半日が過ぎた頃には上空に現在の所在地がマップで表示される。


「さてと、私は空から探索するっすね」


「団長、空からですと見つかるリスクも高いので、気を付けて下さいね」


マルスに一声かけられるとクロエは、竜化ドラゴンフォームで生やした翼を羽ばたかせ。


「見つかったら逃げるっすから大丈夫っすよ」


そう言ってクロエは上空へと羽ばたいていった。

ゴウはそのまま市街地を歩いて回り、他の団体を探している。

エルシーは加速アクセルの魔法を使用して、高速で移動して国中を駆け回っている。


半日が過ぎた頃にはどの団体も、その人数を大幅に減らしていた。

一番多く残っているのは第一宮廷魔法師団と第十宮廷魔法師団の三人、第三~第九宮廷魔法師団は二人、裏魔法師団は残り一人となっている。

数字だけ見ると裏魔法師団が劣勢に見えるが、状況は少し難しくなっている。

裏魔法師団は予選と同様に、開始早々に一人を除いて脱落した。

自分のジャケットに自分で魔法を当てて、わざと敗退したのだ。

宮廷魔法師団はそれぞれ同じような戦法で、どの団も二人~三人が隠れて待機をしていた。

そして現在は待機していたはずの宮廷魔法師団は誰一人残っていない。

裏魔法師団の残りの一人により、待機していた二十五人の宮廷魔法師がやられたのだ。

つまり現在脱落した宮廷魔法師は全て裏魔法師団の一人によって脱落させられたのだ。

そして、そんな裏魔法師団の残りの一人は、クロエの目の前に現れたいた。


「やあクロエちゃん。魔法具無しでも随分と強くなったよね」


「ちょっと、さすがにやりすぎと思うっすよ。こんな短時間で国中に散らばった宮廷魔法師を一人で脱落させるなんて、誰がどう見ても異常っすからね」


「そう?クロエちゃんの所のエルシーちゃんだっけ?あの子でも似たような事は出来るんじゃない?」


「確かにエルシーさんのスピードなら、この短時間でも国中を移動するのは出来るっすよ。でも正確に隠れている魔法師を見つけるなんて芸当は出来ないっす」


探知サーチはまだ使えないんだ。とりあえず、クロエちゃんは私とやってみる?」


「出来れば遠慮願いたいっすね。到底勝てそうにないっすからね」


「そうかな?意外といい勝負が出来ると思うんだけど」


「冗談言わないでくださいっす。いくら強くなったとはいえ、魔法具禁止のこの大会で私があなたに勝てる訳ないっすよ」


「私はクロエちゃんの事は好きだから応援してあげたいんだけどさ、ほらこうやって会っちゃったからには、やらない訳にはいかないじゃん」


「結局逃がしてはくれないっすよね」


「しょうがない事なんだよ。痛くないように優しくしてあげるから安心していいよ」


「どうもっす。でも私も何もぜずに負ける気はないっすよ」


「やっぱりクロエちゃんは良いね。じゃあさっそく行くよ」


「どこからでも良いっすよ」


「そう?でもごめんね。もお終わってるからさ」


「はっ!?」


クロエは驚き、自分のジャケットを確認するが、まだ変色はしておらず脱落にはなっていない。

しかし黒フードの人物は、次の瞬間にはクロエの背面に一瞬で移動し、数発の魔法を浴びせていた。


「まったく、クロエちゃんは素直で可愛いね。でも実践ではそんな油断すると命取りだから気を付けてね」


「ぐっ!ご鞭撻感謝するっす」


こうして、クロエは一瞬にして黒フードの人物によって脱落させられてしまったのだ。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

もし楽しんで頂けたなら幸いです。

ブックマークや評価をしてもらえるとモチベーションがあがりますので、もし良ければおねがいします。

なるべく毎日更新はしていきますので、良ければ今後も読んで頂けると嬉しいです。

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