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仮面をつけた王宮魔道師団の長  作者: 叶奏
未知探査@海空迷宮
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七十 ねねねのね

 お久しぶりです。

 死ぬ気でやろうと思っていたら、時間に押されて死んでいました。

 どうにか一話分書き上がったので、投稿します。


 ここから8月の頭あたりまでまだまだ忙しい期間が続くため、しばらくの間投稿をお休みします。

 ごめんなさい。



 海空迷宮の中は、エレベーターと同じく、スマートさを前面に押し出したデザインをしていた。


「いやぁ、なんかスゴいっすね。どこもかしこもツルツルしているや」


 とてー、とした気の抜きようのまま呟くイグール・アトリボナ。大丈夫だろうか。

 ここは迷宮。

 しかも藍の世界の技術を結晶化した、所謂一つの作品と銘しても良いくらいの場所らしいのだ。


 多分じゃなくとも、ぼぉっとしていたら命もろとも持ってかれる。


「……でも、なんか不気味なくらいに静かですね」

「そうですね」


 とはいえ、今のところ何も起こっていないこともまた、事実だったりはするのだ。流石にテニーチェは第七の団員全ての命を背負う身として、注意を散漫させているわけには行かないけれど。

 どのような攻撃が来るのかも、ある程度は予測をつけている。この迷宮が海と空を行き来する飛行物体(?)も兼ねているということから、水系の攻撃が飛んでくるのではないか、などなど。

 テニーチェの妹でもあり姉でもある友人殿が研究職的な立ち位置にいたことから、研究者の考えることも少しはわかったりするテニーチェ団長。

 理論的に美しいからなのかどうか知らないが、無駄に一つの作品を一つのテーマで作りたがるもの――と、いう記憶がある。

 ……いや、無いかもしれない。なんか違う人と混ざっている気がする。

 あれは……誰だったっけ?


 とまぁ、そんなこんな歩を進めていく一行。


「あ、」



 いっちばん最初に飛んできた攻撃は『()()()()()』だった。



「……え?」


 驚きの声を上げたヒュドア・ウィルフィーア。

 次いで上げたのは、困惑の声だった。

 そして飛んできたのは、声ではなく文字だった。しかも超特急で。


「――――」


 声なき声と共に、文字列に向かい、テニーチェは軽く手を降る。


「……消えた」


 謎に『ねねねのね』という形でもって飛んできた五つの人一人分くらいの大きさがありそうだった塊(色は藍っぽくありながらもどこか黄色に光っていた)は綺麗サッパリ消え去った。


 代わりに、今度は『はははのは』がどこからともなく現れた!


「…………どぉなってんだ、ここ」

「これが海空迷宮の攻撃、と捉えても良さそうではありますね」


 イグールのボヤキにテニーチェが断言して答えなかったのは、確定して物事を進めるには流石に早すぎるから。

 だってまだ、海空迷宮に入ったばかりの段階。そんな場面で海空迷宮について全部理解しましただなんてこと、言えるわけがないのだ。


 『はははのは』も追加で消しつつ、テニーチェは後ろに続く団員たちに声をかける。


「ここから先も意味のわからない攻撃が続く可能性は大いにあります。皆さん、周囲への警戒を怠らないように」


 普通に了承の意で答えが返ってきたあたり、団体行動出来るようになってきてる第七であることを伺えた。



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