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仮面をつけた王宮魔道師団の長  作者: 叶奏
未知探査@海空迷宮
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六十九 機能的には虹を超えている世界

ごめんなさい、日が空きました。

そして最近二日か三日に一度しか投稿できていないことに焦りを覚えつつあります。

……が、がんばるしかねぇ……(震え)!



 とりあえず、魂云々の話は後でにしよう、と結論付けられた。


『ごめんなさい、迷宮の機能を停止させるとわたし自身が止まってしまうので、できません。数の暴力でどうにか乗り切ってください』


 数の暴力と言えども、せいぜい二十九人(+アージュスロ)しかいなかったりもするが。

 まぁ、四人と比べちゃえば流石に多いってもんである。


 出っぱったところの中はエレベーターっぽくなっていた。

 なんで『ぽい』のかって、どっからどう見ても虹の世界にあるエレベーターよりずっとスマートな見た目をしていたからだ。だってボタンが浮いていた。映像みたいになっていて、そっと触ったら扉が開いては閉まったのだ。

 藍の世界に魔道か魔道に近いしものがあるのかどうかまでは不明だが、機器の技術自体はこちらの世界の方が上であろうことは伺える。てかそもそも、海空さんを作っちゃえる時点で藍の世界の技術は凄まじいのだ。そりゃあ、虹の世界とて空飛ぶものは作れるし、もしかすると海空さんのようなものも作れるのかもしれないけど。

 ただ一つ、人に似た存在を人工的に作れるのかどうかは怪しいが。


 超スマート型エレベーターから降りると、広めの空間に出た。

 わさわさしながらも、あらかじめのテニーチェ団長による言いつけ通り、全員が固まって待っていた。きっとテニーチェが団長に就任した当初の彼ら彼女らはここまで大人しく待機するなんてこと出来なかっただろうから、集団力が向上している面で、テニーチェはしっかりと仕事をこなせていたようだ。


『迷宮に備えられた罠なども、わたしに解除など、設定をいじることのできる権限はありません。なので救援要請には答えられないです』

「わかりました。万が一の際に、迷宮のものを壊してしまってもよろしいですか?」

『あー、それは大丈夫ですけど……たぶん、無理ですよ? 相当な硬度と耐久度を誇る原料を用いて作成されていますから』

「そうでしたか」


 まぁけど大丈夫だろう、とテニーチェは内心結論を下す。

 物理的には絶対に壊せない強度を持っていたとしても、そこに魔力が無ければ、テニーチェなら消すことができる。そして、こちらの世界のものからは、なぜか魔力反応を感知できない。

 だからおそらく、万が一の状況に陥ったとしてもどうにかなるだろう、と。

 テニーチェに下されている最優先の命令は、少なくとも今回は、第七の団員たちの安全を保持することだから。


「さて、皆さん。探索を始めますよ」


 そんなこんな、ついに海空迷宮攻略が始まりの鐘を鳴らしたのであった。



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