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菫ノ詩集

雨と変態

作者: 堅香子 擬々


雨ってやですよね~



雨が降る



だるい だるい だるい


荒野の中にただ一人


呆けた顔で空をみる


濃霧のような泥雨が


パッーと降る


だるい だるい だるい


草原の中にただ一人


古びた椅子に座ってる


濡れた烏色の髪から水滴がぽたり


遠くの方に雷鳴が


だるく だるく おもい


それがつづく


いつねずみ雲は退くのか


待てども待てども


退きはしない


さむい つめたい


時折、叩きつけられる風


朦朧とする


そんな、中見た、変態


耳元でザラメは好きかい、と


変態が。


群がる蠅をはらうように


右腕をしならす


変態は消えていた


ただ雨が降るのみ


耳元でキャラメルは好きかい、と


変態が。


左腕をしならす


変態は消えていた


遠くの方から雷鳴が


遠くの方から鳴き声が


気色悪い 変態の囀ずり


駆ける 駆ける 音が届かぬほどに


雨脚が激しいところへ 駆ける


今アスファルトの上に います


冷たく 凍えて 立ち尽くす


呆けた顔して 大口あけて 濃霧を吸い込むように


大口を。


嵐のなか


ざらざら風がやって来て 変態がやって来た


目の前に。


ざらざら風がやって来て 変態が現れた


頭上に。


ざらざら風がやって来て 変態がいる


紳士な格好をした 変態が 優雅にいる


お茶はどうですか


近くの小川が若木を呑み込み蛟となった


お茶はどうですか


変態はなおも問いかける


変態はやはり気色悪い


だるい だるい だるい


私は玄関の前にいた


ああ、めんどくさい






続かない( ̄ー ̄)

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