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宿題の山

これも発散する一つの形?


28話です

 お盆で家族(+α)旅行から帰ってきた後、今まで避けていた事態のケリをつける時が来た。それは……、


「ふいぃ~、大変だ~~」


 夏休みの宿題だ。今日までサボってきただけあって、その数は大量にある。そして僕は()()()()()()必死にしているはずなのだが、


「ふえぇ~、まだこんなにあるー……」

「今までサボってたツケよ」

「ミー兄、ここ解けた?」


 なぜかこの3人までいることだ。


「なんで皆が僕の部屋にいるんだ?」

「監視してないと、宿題しないでしょ? だからいるの~」


 至極もっともな意見だった。まぁ、結美もしないだろうからここに来てるのは正解だな。

 しかしそれにしても僕の部屋に3人がこう固まっては、それぞれの良い香りがする。しかも僕はもう全員を女と意識してしまっているから余計に興奮する。正直股間に響く。

 一応配置説明をすると、僕は部屋の端の自分の机でして、結美は部屋の真ん中収納式の机でしている。南美と留美はうろうろしながら、教えたりしている。もうこの二人は宿題を終えている。


「ここ分かんねー」

「どこですか?」

「!? なーちゃん!」


 僕の腕に少し寄りかかるように触れ、勉強を教えてくれる。彼女の色気のある吐息が耳に当たり、正直勉強どころじゃない。


「……ということです。分かりましたか?」

「う、うん。まぁ……。分かったようで、分からんようで……」

「私教えるの下手ですか?」


 南美はシュンとする。


「下手じゃないよ。非常に丁寧で、分かりやすいんだけど……」


 エロいの! とは言えず適当にフォローしただけだった。そしてしばらく経ち、また別の問題に詰まる。


「うーん、これは~……何だ~?」

「どれ見せて?」


 次は眼鏡をかけてより大人っぽく見える鬼教官が来た。


「教官!?」

「だれが教官よ。どれが分からない?」

「これです……」

「これはねー、ここをこうしてこうよっ」

「おー、なるほど! 分かりました!」

「そう、良い子ね。二人が帰った後にご褒美あげるから♡」

「……へ? 留美軍曹?!」


 最近留美は言葉使いで僕を攻めてくるようになってきた。はぁはぁ……義妹の言葉攻め、なにかいけない階段を登りそうだ。


「ふぇーー、ミーくーん。二人が厳しく教えるよーー」


 結美がぐいーっと巨乳を押しつけてこっちに助けを求める。


「おい、こっちに来るなって!」


 あぁ……良い弾力だ……。……もうこれは限界だ!!


「あの少しトイレに行ってきます……」


 僕は前かがみになりながら、トイレに行った。そしてこれは宿題が終わる夏休み最終日の前日まで続いた。

 これだから僕の精神はかなり疲弊した。結美は疲労困憊かもしれないが、僕は我慢の精神疲労だ。

 毎日可愛い子達が僕の部屋に来て、誘惑紛いのことをしてくる。僕も男だ。男としての限度が当然ある。そしたらふと優二の言葉ぎ脳裏に浮かぶ。


──4Pできるまたとないチャンスだぞ


 4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P4P……。

 頭の中でその言葉が呪文のように流れる。


「う、う……ふんがーーーーー!!!! もー限界だーー!!」

「え!!?」


 僕は椅子から立ち上がり、皆の方を向く。彼女達は驚いた顔になる。


「光範様の()()がズボン越しで……」

「ミー兄の男としての部分がついに表に出てしまったわ……」

「ミー君デカイ……(当社比)」

「なーちゃん、留美、結美……」

「は、はい……!」


 僕は下半身をギンギンにしながら彼女達に言った。


「……皆でやるぞ」

「え……?」

「4人でツイスターゲームだっ!!」

「ツイスターゲーム!?」

「そう!」


 シート状の色の付いたマス目に手や足を置くゲームだ。そして僕はそれを納戸から取り出し、僕ともう一人はじゃんけんで決めてゲームを開始した。これは互いの体の接触が増えるゲームなので、どうなるかというと……。

 南美の場合。


「光範様……嫁入り前にそのようなところを触るのは……」


 留美の場合。


「ちょっとミー兄っ。どこに鼻を当てて、匂ってるのよっ!?」


 結美の場合。


「あ~ん、そこはラメーッ!」


 こうして僕は体を動かしながら、4人プレイゲームをして、リビドーを発散したのだった。こうしてなんとか宿題を終え、まだ平和な方だった4()()の夏休みが幕を閉じた。

光範「次はみんなで体操な!」

南美、留美、結美「えーー……」←まんざらでもない


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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