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エピローグ
俺の名前はヒナタ。
ごく普通の家庭に生まれ、ごく普通の大学を卒業し、
ごく普通の会社員となった。
毎日決まった時間に出勤し、無難に仕事をこなし、
決まった時間に帰宅する。
休日は気ままにゲームやアニメを見て過ごし、
友人と飲みに行くことだってある。
The平凡。
こういった生活は案外恵まれているものだと思うかもしれないが、
当の本人はそうは思っていない。
なんとなく生活し、いつの間にか歳を取り、
平凡な人生がズルズルと進み終わっていくことが、
つまらないと思ってしまっている。
かといって自分から何か始める勇気もない。
また同じ日々を繰り返すことを分かっていても、だ。
「なんかつまんないなぁ・・・・・・」
いつの間にか口癖になったその言葉を呟きながら、
明日もまた同じ生活をすることを考えないようにして、
俺は眠りにつこうとしていた。
この繰り返される日々が今日で終わることをしらずに・・・・・・