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想像力と妄想力と


 この二つが、著しく低下しているような気がする。

 それに、小説を書くにせよ、絵を描くにせよ。

 どうにも以前のような想像力を発揮できない。

 前は、ずっと妄想できた。女中なんて四六時中妄想してた。だから書けた。

 でも今はどうか。

 妄想しても、続かない。すぐに忘れるし、続きを妄想しようとしても続かない。

 まとめて置いたプロットの通りに書いても、細部までは妄想できないからおざなりになってしまったり。


 あ、これいいな。


 出だしはそう思い浮かぶ。

 いざ書こう! ってなった時。私は困った。

 だって、結末が全く見えない。

 月末につながる妄想もできない。

 小学生の頃から、最低でも6時間以上はぶっ通しで妄想できてた。

 でも今になって、なんでかわからないけど、妄想力が足りなくて、妄想できるのは出だしだけ。

 ストーリーなんて浮かぶはずもなく、どうすればいいのかと悶々として。

 それでも書こう書こうとするけど、どれだけ、妄想していない妄想を書こうとしようが、筆は進まない。

 これおもしろそう、だから書いてみよう。

 そう思って書くとする。

 一定のところまでは書ける。けど、その先がまったく浮かばない。それしか考えていないにも関わらず。それの続きを見たいと思ってるにも関わらず。

 目の前が真っ暗になった気分。

 ずっと見えてた妄想が、少しずつ、確実に、見えなくなって来る。

 衰えているのか。

 それともこれがスランプというやつなのか。


 執筆力は上がった。

 そりゃあ、こんだけ書いて、日がな一日読書する日が月に一度はあれば、こうなるだろう。

 でもやっぱり、それだけじゃダメなんだ。

 妄想ができない。どうしても、別のことも考えてしまう。

 もっと鎖を振りほどいて、完璧にそれだけに集中できるなら、話は変わって来るのだろうか。

 一日中それしか考えないで。

 ふふ、と一人で妄想してる中笑って。

 楽しい妄想の時間。

 考えることが楽しかった。

 今は、なんか、デビューとかしたいなと考えたり、そっち系の学校入ったりして、お金がなくなったり。

 経済的な問題が浮き彫りにされると、妄想する気力がなくなってきて。

 やっぱり会社辞めなければよかったと思いはすれど、辞めてなかったのなら、たぶん今頃、私はこの世に存在してない。

 だから、この選択は間違いではなかったと断言できる。

 だけど、結局はお金なのだと知った。

 金は心の余裕に繋がる。

 心の余裕は趣味に繋がる。

 趣味を仕事にしたいと願って、それは果たして間違いだったのか。

 いや、そうでもないぞ、と。

 だって、そう願ったからこそ、文章力は上がって、やりたかったことをして、今は何をしたいのかさえわからない。

 デビューしたいという気持ちに偽りはない。……と思う。


 この世で一番信用できないのは、なんだと思う?


 それは、自分自身。

 私は誰よりも、なによりも、自分が信用できない。信じることができない。自分を信じるくらいなら、他人を信じたい。

 でも、信じられないような奴が信じる相手を、果たして信じられるのかどうか。

 堂々巡りって言うんだろうか。


 何が言いたいのかさっぱりだけど、この一連の答えを出すのは、結局自分しかいないんだと。


 全部わかってる。

 あの時の選択がどうだったかも。

 今この瞬間してることが正しいのかも。

 今度の旅行は行く余裕があるのかも。

 本当は自分がどう思ってるのかも。


 全部わかった上での、これなんだと。


 私はどうしようもないろくでなしで、中途半端なやつで、救いようがないやつで、そんでもって、とんでもなく頭のいかれた野郎なのだと。


 こんな意味のわからない文章を読まされる方の身にもなれよ私。


 書けないけど書かないといけない。


 今の私はその状況だし、妄想ができなくてイライラして、別の考えにふけってしまって。

 過去の清算を早くしないと、私はきっとこのままなんだろうなって。

 ずっと、ずっとずっと、ずっと前からこんなんで。


 とりあえずさ、5月の清算からしようよ。


 後悔ばかり募るんだから、後悔を成長の糧にしていこうよ。


 後悔できるってことは、成長できる可能性があるってことなんだ。

 後悔の分だけ成長できるんだから。


 自分を信じられなくても、自分を信じなきゃならない。だって、自分を一番知っているのは自分だし。自分を一番愛さなきゃならないのも自分だし。何より、最後まで、何があっても、たとえ命の危機が迫ろうと。私は私である限り、この肉体と精神を持ち続ける。


 だから私は、自分と向き合って、後悔の分だけ歩いて、そんでもって、夢の階段を駆け上がる。


 いつか、こんなこともあったなーって。


 誰か、友達でも、知らない人でも、軽く話せるようになって、気を楽にして、あまりに重すぎる受け止め方をしてる今の私は卒業しなきゃなぁ、って。


 笑えるように。


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