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四天魔獣とお城

一度今までに書いた話を全て書き直しバージョンアップさせました。よかったら一話から見直してください!

いよいよライトは神様に告げられ勇者になる旅への第一歩を踏み出すことになり、先んじて招待状を頂いたので、王様のもとへ行くことにした!

あれから第一歩を踏み出して一時間程が経ち、霧が晴れて、太陽がようやく出てきた。

「ようやく朝ね、ほらニョス朝よ、出発前の元気はどこに行ったの」

「ふぇ、朝…本当だ、太陽だ……」

「ハハハ、ニョスは相変わらず寝起きはひどいね」

「もうライト、他人事だと思ってないで、ニョスをどうにかしてよ。」

ライトとミヨネは必死になって寝ぼけているニョスを起こした。

「ライトとミヨ姉迷惑かけてごめんね。」

「本当よ、毎度毎度朝に弱いニョスを起こすのは大変なんだから」

「まあまあ、落ち着いてミヨネ、ほらいい景色だよ。」

馬車の窓から外の景色を見ると綺麗な景色が広がっていた。

それから少し進み、朝食の為に開けた場所に出た。

「うーん、夜中からずっと座りっぱなしだったからさすがに疲れたわ。」

「確かにミヨネの言う通り座りっぱなしで身体が固まって疲れがね」

「僕も疲れた。」

「ニョスの場合は、馬車で寝たから疲れているんでしょ。」

ニョスは図星をつかれ黙り込んだ。

騎士団たちに至っては、降りると共にすぐさま朝食の準備に取り掛かった。

その間ライトたち三人は、魔法と武術の特訓をしながら話し合っていた。

「ミヨ姉、ライト、王様から招待状を貰ったけどどんなことが起きるのかな」

「それはやっぱりレットファングを倒したお礼とかパーティーの招待だったとかじゃないの」

「僕もそう思うけど僕の運命的に王様からも勇者にとかなったりなんて……」

ミヨネはドン引きした顔でライトを見つめていた。

ニョスに関しては何を言っているのと言う顔で見ていた。

「あんた【ライト】それ、本気で言っているの?」

「いや、まあ、うん………」

ライトは困り果て、黙り込んだ…

そしたらちょうど良くレ・ピオネで会った騎士団の人が来た。

「ライトさん、ミヨネさん、ニョスさんご飯の準備できましたんで」

「は、はーい、今行きますので…行こうミヨネ、ニョス」

「ああ、ライトはぐらかしたぁ。」

「そんなことないよ、ニョス、取り敢えずご飯だから行こうミヨネも」

「はいはい、行こうニョス」

三人はご飯を食べる為騎士の人のところに行き、ご飯を貰い食べた。

そしてライトたちと騎士団の皆はご飯の片づけを終え、すぐさま出発した。

そこからお昼くらいの時間になりようやく第一の街に着いた。

「着いたよ、ライト君たち、第一の街リビエタウンだよ」

「ここがあの有名なリビエ料理【ジビエ料理】の街なのね」

「リビエ料理、何それ?」

「リビエ料理はね、主に食べている大三肉以外の狩りなどで採れた肉などを使った料理のことだよ。」

「本当にニョスはリビエのことになるとすごいと思うくらい覚えているわね。」

ニョスは、褒められたと思い照れた。

「取り敢えず、僕はお腹が減ったからその有名なリビエ料理食べに行こう。」

「そうね、ライトの言う通り食べに行きましょうか。」

三人は一番おいしいと言われているお店のリビエ・ト・フィルに行った。

「いらっしゃいませカウンター席とテーブル席どちらになさいますか。」

「テーブル席でお願いします。」

「かしこましました。では、こちらにどうぞ」

店員さんに席を案内されメニュー表を渡された。

「どんなのがあるかな」

「ニョスがっつかないの。まあ、ここに漂ういい匂いを嗅げばわかるけどね。」

そう言い三人は匂いを嗅ぎつつメニューを見て何を食べるか決めて、店員さんを呼びメニューを伝えた。

「僕はこの氷角フィカ肉のロース肉の炭火焼…でお願いします。」

「私はサンダーイノブタのポークソテーリビドでお願いします。」

「僕はクルークロック鶏のローストチキン」

「かしこまりました。メインが来るまではサラダと前菜と呼ばれるものがあるので少々お待ちください。」

そして頼んだものが来るまで言われた前菜とサラダを食べて時間を潰した。

「お待たせしました。氷角フィカ肉のロース肉の炭火焼栗芋アラモードとサンダーイノブタのポークソテーリビドとクルークロック鶏のローストチキンになります。」

「わぁ美味しそう」

ニョスはよだれを垂らしながら出てきた料理を見つめていた。

「確かにどれもおいしそうね。」

「それじゃ食べようか」

三人はまずそのままの味を味わうためついているソースを付けずに味わった。

三人はその一口ですごく満面の笑みを浮かべていた。

「「「うまいぃぃぃ!」」」

三人はすぐさまソースも使いアッと言う間に食べ終わった。

「美味しすぎてもう無くなったよ。」

「ライトあんたも案外欲張りね。」

そう言い食べ終わった三人はお金を払い店から出た。

「いやぁ、本当に美味しかったね、ライト、ミヨ姉」

「本当に美味しかったわ。」

「また旅とかで来ることがあれば食べようか。」

「うん!」

「そうね、高かったけどいいわね。」

そうしてライトたちは騎士団の馬車に戻った。

「ライト君たち早かったね、騎士団の皆も、もう少ししたら準備も終わり出発するから」

「わかりました。それじゃ、待たせてもらいますね。」

ライトたちは馬車で待ち、数分が経ち準備が終わったらしく、副団長が来て出発知らせに来てくれた。

「準備が終わったから出発するけど大丈夫?」

「いいよ。」

「私もいいですよ。」

「僕も大丈夫なので出発してもいいですよ。」

「それじゃあ、すぐ出発するから、因みに次の街までは夜遅くになるからゆっくりしてていいからね。」

「はい、わかりました。」

副団長は自分の場所に戻り、馬車を走らせた。

「それにしても、あのリビエ料理はおいしかったわね。」

「本当に美味しかったよ。」

「また行こうミヨネ、ニョス」

「「うん」」

ライトたちは話していた。

一時間程が経つと会話も途絶え、次第に眠くなり、三人は寝てしまった。

そして夜になり街に着く寸前の頃

街の方から魔獣の鳴き声が聞こえてきた。

道が見える頃、街から逃げてくる者と、煙が見えた。

「なんだ今の鳴き声は、それにあの人たちと街の方から見える煙は」

「少しヤバそうね、見に行かない。」

そう言いライト、ニョス、ミヨネの三人は街の方へ向かった。

「なによあれ、四天魔獣……?!」

「魔法を教えてくれた時に言ってた、契約魔法の最大ランク魔獣のことだよね…」

「うん、そうなんだけど私達じゃあ、到底傷もつけることのできない、最高硬さを誇り山一つ分の大きさがある魔獣の甲駒玄僧武【こうくげんそうぶ】なのよ。」

「じゃどうするのさぁ、ミヨ姉」

「…可能性があるとしたら倒せなくてもいいから潜在能力の高いライトが契約魔法でどうにかして、あの魔獣と契約するくらいだと思うんだけど。」

ライトは悩んだ。

「その可能性は何パーセント程あるの?」

「多分だけど半々ってところでしょうね。」

「半分か、少し厳しいね、でも半分ならこの街を助けるには十分かな。だから契約方法を教えてよミヨネ。」

「ライトならそう言ってくれるのを信じてた。」

「うん、ライトなら出来るわね。契約方法は魔獣に触れながら自分の魔力を流し込み、自分の魔力で魔獣を押さえつけて、魔力で作った輪を首につけて名前を付けるだけよ。」

「魔力の輪か作れるかわからないから少し練習がいるからミヨネとニョスに時間を稼いでもらわないといけないけどいい?」

「もちろんだよ。ライトだけに危ない橋を渡らせるわけには、いかないしね。」

「ニョスの言う通りよ、任せといて。でもあまり稼げないと思うから持って十分くらいだと思うから早くしてね。」

「ありがとうニョス、ミヨネ。それじゃあ、練習するからよろしく。」

ライトは輪を作る練習に入り、ミヨネとニョスはライトの護衛をした。

「う~ん、うまくできないな。魔力をそのまま出すって言うのが難しいなぁ。」

ライトは輪を作るのに苦戦していた。

その頃ミヨネとニョスは…

「こっちだよ魔獣、僕を狙え!」

「ニョス凸り過ぎよ。一旦引いて、そしたら私の防御魔法【スウォール】をかけるから。」

「わかった。」

ニョスは一旦下がった。

ニョスが下がる前にミヨネは麻痺魔法【シャラール】で一度、甲駒玄僧武の動きを止めた。

止まっている間にミヨネはニョスと自分にスウォールを掛けた。

「ありがとうミヨ姉。」

そして五分程いい感じに持ち応えたが七分程でピンチが訪れた。

それは、ニョスがスウォールの効果があるからまた、凸り過ぎた為である。

「ニョスまた凸り過ぎよ。」

「大丈夫だってミヨ姉のスウォールが聞いているんだから。」

「スウォールの効果を忘れたの、スウォールの効果は物理ダメージの軽減なのよ。」

「わかっているよ、ミヨ姉。」

「って、ニョスよそ見はダメ!」

そしてニョスは、甲駒玄僧武に叩き付けられた。

ニョスの身体はボロボロになっていた。

ミヨネはニョスがやられたことに悲しみ、固まってしまい、ミヨネもやられる寸前

「ミヨネ、危ない!」

危機一髪でライトが駆けつけて甲駒玄僧武に魔力で押さえつけた。

「大丈夫、ミヨネ。」

「ニョスが…ニョスの身体が……」

「ミヨ姉、心配しないでミヨ姉が掛けたスウォールが効いていたんだよ、死ぬわけがないじゃん、だからね…………」

ニョスは気を失った。

ライトは魔獣を押さえつけながらミヨネを説得してニョスを安全な場所への移動を促がした。

「ミヨネ、しっかりしてニョスはまだ生きてるはずさ、だから早く安全な場所に行ってニョスを回復してあげて。」

「そうね、ライト。ニョスが死ぬわけないものね。」

ミヨネはニョスを安全な場所に連れて行った。

「死なないでよ、ライト。」

「うん、任せておいて。」

その後ライトは一気に魔力を四天魔獣の甲駒玄僧武に流し込み弱らせた瞬間に輪を作った。

だがそれは普通の輪ではなく、炎属性を浴びた強大な契約魔法の輪だった。

「終わりだ玄武、僕の契約者になってもらうぞ。」

魔獣は苦しそうな鳴き声で街から数キロ先まで声を鳴り響かせた。

それから数分声を鳴り響かせて力尽き、ライトの契約獣になった。

「ま、参りました。ご主人様」

「んっ、君喋れたの?」

「はい、ただ私の場合人間の前では魔獣っぽくしてた方が恐れられると思い、ああしてた訳です。」

「なるほどね、因みに君は今日から僕の契約魔獣になった訳なんだけど名前は捕まえる前にも言ったけど、玄武でいいかな。因みにこんな字で書くんだけど。」

ライトは玄武の頭の上から炎を放ち文字にした。

「この字はどういった意味なんですか?」

「上の字は玄人と言う言葉の字を使い、下は武器から文字を貰って付けたって言う名前なんだけど、この名前は僕の世界の四大神獣と言うモノからもらった名前なんだ。」

「それは嬉しいお名前で。」

「気に入ったなら僕は嬉しいよ。因みに玄武は何をする魔獣なの?」

「自然を守る魔獣でございますよ。」

「それじゃあ何でこの街を破壊してたの?」

「それはあそこの大地が腐りかけてたから私の力で治そうとしていたんですよ。それなのに人間共が襲い掛かってきたのでつい。」

「それじゃあ僕の仲間のケガも治せたりするの?」

「私が付けた傷なら何とか、ですが元々私は人間を治すのは四天魔獣の一体朱羽王雌雀【すうおうめざく】が得意とすることなので。まあ、今回のことは私がやったことなので全て治せると思いますので。」

「なら早くみんなを治してもらいたいんだけど。」

「わかりました。では皆さんのとことに案内してください。」

そしてライトはそのまま玄武を皆のところに連れて行った。

「何この地響きは」

ライトはミヨネたちを見つけて呼んだ。

「おーい、ミヨネこっちだよ。」

「ライト」

ミヨネは声の方に振り向いた。

だがミヨネたちには玄武しか見えなかったため固まっていた。

「おーいミヨネこっちだって。」

やっとミヨネたちは気付きライトの方を見た。

「契約成功したよ。それで玄武が傷つけたモノなら治せるって言うから連れて来たよ。」

皆は怯えていて何がなんだかわかっていなかった。

「ねえ玄武、何かみんなが怯えない格好になれない?」

「それでしたら」

といい人間の姿に変化した。

「これでよろしいですか」

その姿は銀髪ロリの美少女の姿だった。

尻尾の蛇は腕に巻き付いていた。

「玄武キミ女の子だったの!」

「はい、それよりご主人様皆さんに説明しなくていいんですか。」

「ああ、そうだった。」

ライトは固まっているミヨネと騎士団と街の人に説明した。

「この玄武…つまり甲駒玄僧武は僕の契約魔獣にしたところ、喋れることが分かったので色々聞いたら、玄武が傷つけた人たちなら癒すことができると聞いたので連れてきました。」

この簡単な説明だったがすぐに七割の人が分かってくれたので玄武に回復に回ってもらい、先に重傷だったニョスを助けてもらった。

その間にライトは動ける人たちと街の修理をして回ったり、食事を作ったりした。

「修理の資材は僕が魔法で作ったり、加工はするので組み立ては騎士団を中心にお願いします。」

そしてライトたちは朝まで修理陣営と食事陣営と回復陣営に別れて働いた。

「ふう、もう朝かぁ。もう大体終わったから大丈夫だと思うし副団長にこれからどうするか聞きに行こうかな。」

ライトはそうつぶやき副団長を探した。

「すいません副団長見ませんでした?」

「すまない、見ていない。」

「いいえ、ありがとうございます。もう少し探します。」

と聞いて回り、十数程でやっと見つけた。

「副団長やっと見つけましたよ。」

「なんだいライト君」

「夜も皆で働いたおかげでもう大体終わったのでこれからどうするのかと思いまして。」

「うーん、私たちとライト君たちは王様の明もあるから、騎士団の何人か置いて城へ向かった方が良さそうだね。」

「では方針が決まったみたいなので僕はニョス様子でも見に行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」

そう言い、ライトはニョスの様子を見に行った。

「ミヨネ、ニョスの様子はどう?」

「ライト。玄武ちゃんのおかげで身体は治ったんだけど、意識がまだ戻らなくて…」

「そうなんだ……でもいつか戻ると思うし、今日にも王様のところに向かうことが決まったから王都に行けば何か掴めるかもしれないし。」

「そうよね、それに王都に行けば王国魔導士がもしかしたら治してくれるかも知れないものね。」

「その感じで元気にいようよミヨネ」

「そうね、ミヨネの為にも元気でいなくちゃね。」

それから、少し時間が経ち騎士団もライトたちも準備が出来た為出発した。

「それでは街の皆さん残る騎士の皆さんまた会うことがあれば」

街を出たライトたちはあれから何も起きず安全に王都へ向かうことができた。

「ここが王様の都市か、予想以上に賑わっていて大きい都市だ。」

「そうね、それにしても、王様は本当に私たちに何の用で王都に呼んだのかしらね。」

「わからないなら、副団長のロータムに聞いてみたら。」

「そうだねロータムさんに聞けば分かるかもしれないもんね。」

「でも聞いてみても分からなかったら仕方ないわね。」

ライトたちは城に着き次第、移動しながら副団長に招待された理由を聞いた。

「ねぇねぇロータム、僕たちが招待された理由を知ってる?」

「ごめんねニョスちゃん僕もあまり知らされてなくて、ただ重要な話だとしか。」

ライトとミヨネは重要な話と知ってしまい、余計緊張することになった。

「それよりライト君たち。もうこの扉の先が王様との面会の場所になっているけど準備はいい?」

「もう少し気持ちの整理をいいですか?」

「私も…」

そして数分気持ちの整理をした。

「もう大丈夫だと思います。」

「私もいいわよ。」

「それじゃあ扉を開けてもらうよ。」

そうして、副団長は扉をノックしてライトたちが来たことを告げた。

「王様。冒険者ライト様、ミヨネ様、ニョス様を連れてきました。」

すると、扉が開いた。

「失礼いたします。こちらの三名がライト様、ミヨネ様、ニョス様になります。」

副団長のロータムは王様の前で跪きライトたちを紹介した。

「お目に預かり光栄です。私がライトです王様。」

「次に私がミヨネと申します。」

「そして僕がニョスです。」

三人は王様に挨拶したのち、礼をして跪いた。

「堅苦しいのはよい、顔を上げくれ。呼んだのには重要な話が合って呼んだのだ。」

「どういった内容なのですか?」

「まず君たちには私の娘のジルを預けたいのだ、そしてジルに世の中のことを見せてあげて欲しい。」

ライトは王様の話を聞き驚きつつ冷静に考えて神様から告げられた使命のことがあるので断ろうとした。

「すみません王様、僕には魔王を倒す使命がありまして、お姫様を預かることになれば危険な目にあわすことになりますがよろしいのですか?」

「それは困るな……」

王様は悩み考えたのちライトに言った。

「よし君たちはその使命を無視して娘の為に…」

そうすると城の中だが大きなしかりが差してきた。

光が落ち着き皆は光の場所を見ると神様の顔が移されていた。

「神様!」

ライトは驚いた。

「何をしているんですか、神様。」

「いやぁね、君に与えた勇者の使命を王様君がやめさせようとしていたからつい出て来てしまったんだ。」

この会話にその場にいたライト以外の皆は唖然としていた。

「そんな簡単に出て来て良いなら僕がミヨネとニョスに説明した時も出て来てくれた方が僕は恥ずかしい思いすることなかったじゃないですか。」

「いや、君を見ていると面白かったし、彼女たちはついて行くのが分かっていたからね。」

「酷くないですか神様。」

そう話しているうちにミヨネとニョスは整理がついて説明をライトと神様に求めた。

「これはどういうことなのライト。」

ニョスはミヨネと同じ考えだった為、頷いていた。

「前に説明した魔法の人と偉い人から勇者になれと言う話が神様からの話だったってことだよミヨネ、ニョス。」

「本当ですか神様。」

「本当のことだよ、ミヨネちゃん、ニョスちゃん。」

ミヨネとニョスは納得して落ち着きを取り戻した。

そして、次々と理性を取り戻していき王様も神様に質問をした。

「神様、私もこの国の為に娘を成長させたくて強いライト君たちと旅をさせたいのですが。魔王を他を済使命どうにかできませんかね。」

神様は力を使いそれを簡単に解決させた。

「それなら私の力で、ジルちゃんの強さを底上げするから連れて行ってもらってもいいんじゃないかな。」

「因みにジルはどの様に強くしてもらえるのですか?」

「ジルちゃんには今使えている魔法の力をなくしてもらうけど闇魔法の契約魔法使い手になってもらい朱羽王雌雀ちゃんを契約者になってもらうのでどうかな?」

「それは本当ですか!」

「ああ本当だから王様君、ジルちゃんを呼んでもらってもいいかな。」

「承りました。」

数分が経ち、ジル姫が来た。

ジル姫は神様に挨拶をした。

「初めまして神様、ジル・フォーネにございます。お見知り置きに。」

「うん、よろしくね、ジルちゃん。それじゃ私もそっちにと」

神様も力を授ける為にライトたちの目の前に降りてきた。

「ではジルちゃんも来たことだし、まこと君…おっと今はライト君だったね。ライト君玄武ちゃんを召喚してくれるかな。」

「どうしてですか?」

「いやぁ、あの子たち優柔不断で僕が呼んでも来ないことあるから玄武ちゃんの力も使って呼び出したら来ると思うからさ。」

「わかりました。」

ライトは神様に言われ、玄武を呼び出した。

「ご主人様どうしましたか?」

「やぁ、玄武ちゃん」

「お城に着いたんですね、もしかして王様に私を紹介ですか?」

「いや、神様に言われて…」

玄武は神様と言う言葉を聞いたとたん舌打ちをした。

「あっ、居たんだ神様」

「玄武ちゃんそれは酷いよ」

神様は一瞬悲しんだがすぐ立ち直った。

「まっいっか、いつもの事だし。それより玄武ちゃん朱羽王雌雀ちゃん呼び出すから手伝ってよ。」

「いいけどここじゃあ朱羽王雌雀呼び出したらお城壊れちゃうよ」

「それもそうだね、それじゃあ」

と神様は指を鳴らすとジルとライトと玄武と神だけが広い場所にワープした。

王の間に残された皆は固まっていた。

「私の力で皆を飛ばしたよ。」

みんなは納得した。

「それじゃあ、ライト君、玄武ちゃんよろしく頼むよ。」

「わかりました」

「はいはい」

ライトが召喚魔法を使い、それに神様と玄武の魔力を加えて呼び出した。

「この我を呼んだ魔力の他に懐かしいモノがあったがこれは甲駒玄僧武に神の魔力か」

「今は玄武と言う名前だ朱羽王雌雀」

「そうかお前は契約魔獣になったのかショボイ奴よの」

「うるさい、お前も今からそこにいる姫の契約魔獣になる」

「それより私を無視するのは君たちの日常なの」

神様はまた少し悲しがっていた。

「おおそうだったな神そろそろ我に神の座をよこす気になったか?」

「君今さっき玄武ちゃんの話聞いてたよね、君を契約魔獣にする為に呼んだんだよ。」

「本気で言っておるのか、我を契約魔獣にする者は魔力以前に気品、血筋が必要だが、そこの娘がそれをすべて持っておると?」

「魔力に関しては私の力で何とかするから頼むよ。」

「それじゃあ、そこの娘我に力を見せてみろ」

「ジルちゃん魔力を底上げするからこっちおいで。」

そして、神様はジルの頭に手を当てるとジルの身体からダダ漏れするほどの魔力が飛び出た。

「な、なんですか、この魔力は私にコントロールが出来ると思いませんが。」

「大丈夫その半分は今から契約魔獣になってくれる朱羽王雌雀ちゃんに使うから。」

「そうなんですね。では」

ジルは朱羽王雌雀に魔力を送り、弱らせて魔力の輪を作って契約をおこなった。

「エイッ!」

神様のおかげで楽々契約できることになった。

だが、ジルは名前をどうするか決めかねていた。

朱雀に関しては神にやられたと思っていたが姫に使えることを嫌がってはなかった。

「ライト様はどうやって名前を付けたのですか?」

「僕はね、自分の世界に同じような魔獣がいたからそれを付けているだけだよ。」

「それではライト様に付けて待ってもよろしいですか?」

「僕で良ければ」

「我が主のままに」

「それじゃあ、朱雀と言う名前でどうかな」

「どういった魔獣の名前なんですか?」

「これは世界一綺麗な魔獣の名前なんだ。」

「それはいいですね。」

「我も気に入ったぞ、ライトとやら。」

朱雀はすごく気に入っていた。

「そうだ朱雀、君も変化できるなら変化してジル姫を守ってた方が良いよ。」

「そうか、では」

朱雀は変化した。

その姿はキレイ系の美少女だった。

「それじゃあ、契約も済んだし戻るよ」

また神様が指を鳴らすと戻った。

「おお、戻ってきたかジル、神様ビックリしましたよ。」

「いやぁ、ごめんね、今度からは気を付けるよ。」

「それより、あの朱羽王雌雀を契約魔獣にすることができたのですか。」

「それはもちろんだよ、王様君。私にかかれば…」

朱雀はものすごい目で神を見ていた。

「神よ、おまえのためじゃないぞ。我が主の為だ。」

「まあまあ、朱雀ちゃん神様をそんな風に言わないでください。私の為に色々してくださったのですから。」

「我が主が言うなら。」

「それと、我が主じゃなくてジルと呼んで」

と少し朱雀に怒った。

「ジルがそれでいいなら。」

ジルと呼ばれジルは笑顔になった。

「それじゃあ、私はやることも終わったし、帰るとします。」

王様は神を引き止めた。

「神様、お待ちください。このお礼をライト殿たちの招待パーティーも含めてさせて下さい。」

「そう、じゃあ私もパーティーに参加でいいかな。」

「そのくらいならお安い御用ですよ。」

そして時間が経ち夜になった。

パーティーの時間がやってきた。

ライトとミヨネ、ニョスはパーティーだからと言われ慣れていないドレスコートの服にされた。

「僕のドレス変じゃないかな」

「大丈夫よニョスは、それより私よ。」

そこへ着替えから戻ってきたライトが来た。

「大丈夫だよ、ニョスもミヨネもよく似合っているよ。」

とライトは二人の頭を撫でた。

二人は撫でられたことに照れて、照れ隠しにライトを少しからかった。

「それにしてもライトは似合わないわね。」

「うんうん」

「やっぱりそうだよね。」

そこへ神様と玄武、朱雀も来てミヨネたちが照れ隠しだとばらした。

「そんなことないよ、ライト君ふたりは照れてあんなことを言っているが似合っていると思っているはずさ。」

「そうですよ、ご主人様。」

二人は余計に照れて顔を真っ赤にした。

ライトは何かを察しこれ以上何も聞かなかった。

そして、ゲストと主役として簡単に紹介され、扉が開いた。

「いよいよお待ちかねの主役のライト様、ミヨネ様、ニョス様とゲストで神様、契約魔獣の玄武様、朱雀様でございます。」

開いた扉の向こうでは盛大な拍手と歓声で溢れ返っていた。

ジル姫がライトのところに向かってきた。

「ライト様こちらへ、皆様もご一緒に」

ライトたちは、そのまま王様の隣へ連れて行かれ挨拶をすることになり挨拶をした。

そして、あいさつが済み、音楽がなり、ジル姫がライトに手を差し出しダンスを申し込んだ。

「ライト様、ご一緒に。」

「僕、ダンスなんかできませんよ。」

「大丈夫です、私がエスコートしますので。」

「ですが…」

ライトが断り続けていたら神様たちに言われた。

「ライト君それはいくら何でもジルちゃんに恥をかかせ過ぎなんじゃないかな。」

「そうよ、ライト、女の子がここまでいているのよ。」

「ライト頑張れ」

ライトはジル姫の為に踊ることにした。

「では、ジル姫、よろしくお願いします。」

ジル姫とライトは踊った。

ライトも神様のおかげで運動神経は良くなっていた為うまく踊ることができ、見ていた貴族の方たちもそれを見て一斉に踊り始めた。

それからライトは一曲ずつミヨネとニョス、それと玄武と朱雀とも踊ることになっていた。

そして全員と踊り終わったライトは疲れたらしくバルコニーに出て休もうとしていた。

「はぁ、疲れた。まさか、ミヨネとニョス以外に玄武たちと踊ることになるなんて。」

「ハハハッ、それは羨ましいじゃないか、ライト君も隅に置けないね。」

と神様も居たらしくお酒が入っているせいか、いつもと違いかっこいい姿になっていた。

「それにしても君は父親とは全然違う性格をしていて、面白く過ごさせてもらっているよ。」

ライトはその言葉に不思議がり聞いてみた。

「それはどういう意味ですか、まさか神様は父のことを知っているんですか?」

「おっと、これは口が滑っていたか。いまのことは、忘れてくれたまえ。」

「いや、忘れる事なんて出来ないですよ。」

神様はライトの父とで当てることを告げて、これ以上はヒントだけで話を終わらせた。

「これ以上は、先を進んでみれば分かるよ。」

ライトはヒントの意味が分からないまま、パーティーが終わることになった。

そして、パーティーが終わった後、ライトたちは城に泊まることになっていた為、城に泊まった。


遅くなりましたが新作どうでしたでしょう。よかったらまだまだ続きますのでこれからもよろしくお願いします。評価や感想もお願いします。

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