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ウルフと個性魔法

ギルドに着きクエスト掲示板を見て三人は巨大オークより強く、安全マージンの取れた、良さげなクエストを探した。

「あったよ、ミヨ姉、ライト。Bより上で安全マージンが取れそうなAランククエスト!」

「少し見せて、ニョスの場合なんだかんだ、面倒なのを持って来てそうだし」

「またミヨ姉はそんなこと言う、今回は絶対大丈夫なのに」

ニョスは少し脹れた顔でクエスト説明の紙をミヨネとライトに渡した。

「「何々、目的のデュラハンの城を制圧し城の王の間に行き、デュラハンを倒す……」」

「このクエストならお弁当が必要な時間になりそうだけどミヨネとニョスは大丈夫?」

「僕は経験値を増やしたいからこれを選んだしいいよ。」

「私もニョスと同じ考えだからいいわよ。」

「じゃぁ、決まりだね。クエスト発注して、お弁当など準備していこうか。」

そう言い、レ・ピオネでお弁当を買い、馬車を駆り、目的地の城へ、二時間程かけて向かった。

「ここがデュラハンの居る城…禍々しい城ね」

「ミヨ姉の言う通りだね、少し驚いたよ」

ミヨネとニョスは武器を取り出し、城の中へ入ろうと準備をしていた。

「入る前に一つミヨネとニョスに行っておくけど、あまり無理しないこととデュラハンの時だけは魔法の力を試したいから二人には援護に回って欲しいけどいいかな?」

「私はいいわよ、どうせライトが居ないとできないクエストだもの。」

「僕も異論は無いよ」

「それじゃあ、準備も出来た事だし行こうか!」

そうしてライト、ミヨネ、ニョスの三人はデュラハンが住み着いている古く禍々しい城へ入った。

「中へ入るとより禍々しさが目立つわね」

三人は危険度を確認し敵を倒しつつ時々見る宝箱も開けて進んでいた。

「結構奥まで進んできたわね」

と喋りつつ進んで行くとまた宝箱を見つけた。

「あっ、また宝箱だ!」

ニョスは宝箱だと思い走って近づいて行ったが宝箱ではなく宝箱の形をしたミミックと言うマンスターだった。

「うわぁ、ミミックだ、今まで出てこなかったからミミックのこと忘れていた」

間一髪でニョスはミミックの攻撃をかわした。

「大丈夫、ニョス」

ライトとミヨネは前に出てニョスのカバーをした。

「ライト気を付けてミミックは少し強いモンスターよ」

「わかった、それなら僕が前戦で戦うからミヨネはニョスのカバーと僕の援護をして」

ライトの判断で即席のフォーメーションでミミックと戦いうまくフォーメーションが生きてミミックを倒した。

また少し進むと大きな扉があり、一段と禍々しいオーラを放っていた為、ここにデュラハンが居ると思いライトは扉を開ける前に城へ入る前に行ったことをもう一度言った。

「みよね、ニョス入る前にもう一度行っておくけどあまり無理をしないことと魔法を試したいから僕の援護に回ってほしい」

「わかってるわよ」

「僕もわかってる、それにこの城を散策しただけでこんなに稼げたんだよ」

そして三人は気持ちを整えて扉を開けた。

デュラハンは王のごとく元王の椅子に座って喋りだした。

「お前たちが我が城へ侵入し、我が兵たちを倒した冒険者か?」

「ああそうだ!」

「ならば兵たちの為にも、お前たちを倒した方がよさそうだな。なぁ我が兵たちの魂よ」

デュラハンはライトたちが倒したモンスター兵の魂を呼び自分の力にして戦闘力を上げてきた。

それにライトたちは驚きすぐに闇のオーラと気付き、早速コート魔法のホーリーコートを唱え戦闘態勢に入った。

「ミヨネ、ニョス準備は良い」

「いつでもいいわよ」

「援護なら任せて」

ライトはミヨネとニョスより手前に出て一人で戦う意思を見せた。

「ほぉう、おぬし一人でこのわしと戦うと、良いだろうお望み通り殺してやろう」

ライトとデュラハンはお互いに突っ込み県と大鎌を交じり合わせた。

「おぬし中々やるのう」

「デュラハンも中々、僕はもう少し弱いと思っていたから」

「言ってくれるのう、ならば」と言い体に纏わせてる闇のオーラを剣にも纏わせた。

そこからしばらく凄まじい攻防戦が続きミヨネとニョスはみているだけになっていた。

「やっと魔法を使いながらの戦闘に慣れて来たよ。」

「ほぉう、最近覚えたばかりの魔法の割には中々の腕舞いだ。」

そして戦いは魔法の使い方を覚えてきたライトが押していき、そして最後は凄まじい力を見せてライトはデュラハンを倒した。

「ふぅ~、さすがに今回は疲れた。」

ライトは本当に疲れていた為その場に座り込んで休み始めた。

休んでいるライトのところにニョスは飛び込み言った。

「ライトは本当にすごいね、初めての魔法を使った戦闘なのに、あの戦闘能力はまるでパラディオンみたいだった。」

「パラディオン、あと苦しいから離れてもらってもいいニョス」

そうニョスに言い頭を撫でて離れてもらった。

「パラディオンは、魔法と武器などの攻撃が優れているすごい人の称号なんだ」

「そんなにすごい人たちと同じに見えたなんて嬉しいね」

と笑みを浮かべたら固まっていたミヨネもこちらに来た。

「ライト、最後の攻撃は何?」

「最後の攻撃は相手の気迫に乗せられて思いっきり魔力を高め大鎌を振ったらなった」

「何よそれ、まぁわからないならいいわ」

話しているうちに元気になり帰る準備をして城を出て馬車に乗り街に戻った。

街に着きギルドへ行きいつも通り戦利品を一つ提出して報酬の十五ゴールドを貰い三人で分けた後ちょうどご飯時だった為、三人はいつもの場所【レ・ピオネ】に行き、ご飯を食べた。

「これからライトはどうするの?」

「取り敢えず、ある程度のお金が集まるまでこの街に居るつもりだけどミヨネとニョスこそ僕がこの町を出ることになったらどうするの、もしまだ決まってないんだったら僕と一緒に冒険してくれないかな」

「話は嬉しいけど私たちだとライトの足を引っ張らないかな」

「僕もそう思うけど本当にイイのライト?」

「僕は本当にイイと思って言っているんだけど心配してくれるなら冒険に出る前までに決めてくれないかな」

「ライトがそれでいいなら私とニョスはいいけど」

「それならゆっくりでいいから考えて」

ある程度これからのことを決め、三人はあれから高難易度のクエストや魔法を教えてもらったりして、二週間程が経ち、二百ゴールド程貯めた。

朝になりいつも通り宿の食堂に行きミヨネとニョスと一緒に朝食を食べた。

「ライトはあと半月したらこことの契約切れるけどどうするの?」

「二百ゴールドは貯めたから契約が切れたら冒険の準備をして旅立つと思うけど」

「そっか、なら私たちのそろそろ決めないとね」

「もう僕は決めたよ、ミヨ姉、ライト!」

ニョスは面と向かってライトとミヨネに言った。

「僕はついて行く、ライト一緒について行くよ、それに一つミヨ姉に言うけどミヨ姉も決めているんじゃないの?」

ニョスに言われた言葉にミヨネはギクッとし少し固まってから言った。

「うん、本当は決まっている、私もライトと一緒に行く…いい?」

「誘ったのは僕の方だし、いいに決まっているさぁ」

「ありがとうライト」

「ありがとうはこっちの方だよ、ありがとう、ミヨネ、ニョス」

こうして最高のパーティーが結成された。

三人はギルドに行き、またクエストを探していた。

「今日はどんなのに行く?」

「そうだね…僕はまだ旅に出る時のお金が心もとないから稼ぎが良いのをやりたいけど」

「僕はそれでいいよ」

「そうね、ライトと一緒に旅に戦って私たちも随分強くなれたし問題ないでしょ、それに危なくなったらライトが助けてくれるしね!」

ミヨネはライトにプレッシャーを掛けてきた。

「アハハ、頑張ります。」

そう言いながら探しているとランクはBだが良さそうなクエストを見つけた。

「何々、最近街周辺の森にウェアウルフ【狼系のモンスター】の群れが居るから倒してほしい。報酬は一体につき五十シルバー!」

僕たちは何故一体で十シルバーが普通のウェアウルフが五十シルバーになっているのかふしぎだったがいい仕事だと思い位これを受けることにした。

場所の森に三十分程で辿り着いた三人は不穏な感じはしていたが気にせずにウェアウルフ狩りを始めた。

「さぁ、冒険の為にたくさん稼ぐわよ!」

早速木の影からウェアウルフが飛び出して、ライトは反応して倒そうと思ったがニョスがそれ以上の反応速度でウェアウルフを倒した。

「ふぅ、いきなり来てビックリしたけど、早速五匹やれてよかったよ。この調子でガンガン稼いでいこう!」

ニョスはすごくはしゃいでいた。

「そうだね、僕も頑張らないと」

そうして三時間が経ち、全て合わせて百体程ウェアウルフを倒した。

「やったぁ、がんばたぁ!」

「そうだね、ニョスは頑張ったよ」

ライトはニョスの頭を撫でた。

照れながら嬉しそうにニョスは撫でられていた。

その時少し離れたところが騒がしくなり、その方向からライトたちと同じウェアウルフ狩りをしていた他の冒険者が傷つきながらこちらに来て倒れこみながら「レッドファング」が出たと言い死んでしまった。

そこから、ライトたちは血の跡を辿りレッドファングを探した。

「そう言うことだったのか!」

「何が?」

「ほら、普通なら一体で十シルバーでしょ、それなのに五十シルバーだった。」

「そう言うことね!」

ニョスはまだわかってなさそうな感じだった為、もう一度わかりやすく説明をした。

「五十シルバーだった理由がレッドファングをボスとして来たウェアウルフの群れだったってことだよ」

ニョスはやっと理解してちょうど良くレッドファングのところに辿り着いた。

「いたわね、それより普通よりかなり大きい…」

普通なら三メートル程だが、五メートル越えの超大物レッドファングだった。

「これなら普通のBランク帯の冒険者なら殺されても当然かも知れないわね。」

「だね…よし、これ以上被害を出さない為にもさっさと倒しちゃおう!」

そしてレッドファングとのバトルが始まりミヨネがすぐに発動できる麻痺魔法【シャラール】を使いほんの数秒動きを止めてその間にニョスとライトはコート魔法を掛けてニョスはファイアコートをライトはサンダーコートを掛けて戦闘態勢を整えた。

レッドファングの麻痺が切れると鋭い爪で襲い掛かってきたがニョスはうまくカウンターを合わせて右腕を斬り落とした。

「ナイスだよ、ニョス」

と言いライトはもがいている隙に、レッドファングの左腕も斬り落とした。

そして攻撃手段をほとんど無くしたレッドファングをニョスとライトのコンビネーションでクロスに斬り咲いて戦いを終わらせた。

ライトたちはこの事について報告するために休まず急いでギルドへ向かった。

「あの、これはどういう事なんですか、レッドファングが連れて来たウェアウルフの群れだなんて書いてなかったじゃありませんかなのにレッドファングが居ましたよ。」

「すみません、ギルドマスターが街の人達に不安を与えたくないと言いこのクエストに行かれた人たちが運良く倒してくれればと…それで」

事情がわかってライトたちは怒りを収めた。

「そう言う事ならAランクのクエストにするとかこのクエストをこなせる僕たちみたいな冒険者にこっそり伝えて助けを求めてくださいとギルドマスターに伝えて下さい」

「まぁ、取り敢えず百体分のウェアウルフとレッドファングのお報酬をお願いします。」

「はい、かしこまりました。少々お待ちください。」

申し訳なさそうにしながら百体のウェアウルフに驚きながら五十ゴールドにボーナスのレッドファングの報酬と四十ゴールドも持ってきた。

「すごいね、ミヨ姉、ライト」

「そうね」

「そうだね、これで僕は二百三十ゴールを貯めたから冒険に行くとしても大丈夫かな。」

一段落し、いつも通りの雰囲気に戻った三人

「ところで、レッドファングのせいで慌てて帰って来て、まだ二時間程ご飯まで空いているけどライトはどうしたい?」

「そうだなぁ、もしミヨネとニョスがまだ暇なら教えてもらってない個性魔法について聞かせてもらえないかな」

「そうね、まだ個性魔法だけ教えていなかったものね」

「それに僕が使えるからそれを見せるよ。」

「それは助かるよ、ニョス」

そう言いいつも通りの魔法訓練をしている場所に向かった。


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