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1鬮:分岐点
「ーーーーッ! 」
「There! Never miss!」
「クソッ…!」
俺の名前は宇江城琢磨
どこにでもいる、ごく平凡な高校生ーー少なくとも、昨日まではそうだった
「えっ…」
201x年、親の仕事の都合で中学2年生の時に日本からアメリカへ引っ越しして早2年、高校生1年生になった俺はいつもと同じように朝食を摂っていたのだが…
「嘘…だろ…? 当たっ……て…⁉︎」
そう、当たっていた
1週間前、最終日だと言われなんとなく買った10枚の宝クジ
俺が買ったうちの1枚がなんと1等当たっていたのだ
その額、なんと1億ドル
税金分を差し引いて考えると日本円にして約100億円!
そこまでは良かった