潜入3
続きです。
第一章の潜入はここまでです。
勝手に一言
「スタートダッシュが有利なのは人生においても否めない」
詠み人 銀メダリスト
第一章 潜入3
キッチンから出た俺は敵襲に対する防壁の影に酒瓶を置き、テラスへの道に出る。
ちなみに兵士に扮しながらも、生マスクだけを外したのにもちゃんと意味がある。
生マスクのままだと、騎士さんたちに『用件がすんだのであれば持ち場に戻れ』と命じられるだろう。
しかし素顔の俺は騎士さんたちにとっては初対面であり、騎士さんたちは俺を最初からテラスにいた兵士、もしくは別件でテラスに入っていた兵士だと勘違いしてくれよう。
それでも雑用兵が王族たちのいるテラスへと続く道に出れば、確実に妖しまれる。
妖しまれるだろうが……そろそろ……これには仕方のない理由が発生する。
俺がテラスへの距離を計っていると――ボンっ――ベストタイミングで爆音が響く。
あまり大きくはないが、それでもキッチンとその付近には響くほどの爆発音。
爆音に動揺が走る騎士たちは現場に急行するだろうが、それと同時にやらなければならないことがあるはずだ。
そのやらなければならないことを、俺が代わりにやってやろう。
爆発音をスタート合図に、俺はテラスへ向かってダッシュする。
爆発音とほぼ同時にテラスへと向かってくる兵士は、充分に妖しいと思う。
実際に王族たちのいるテラスへと繋がる階段の鉄格子前で、テラス周辺を守っていた騎士とは違う、まさしく親衛隊の二人の聖騎士に槍を向けられ威嚇された。
近づくものを妖しむのは良いですし、実際に俺がその元凶なのですが、今の俺は兵士や騎士ならだれもがやらなければならないことを、やりにきただけです。
俺は猛ダッシュの末、親衛隊の前で止まって敬礼する。
「緊急伝令! キッチン方面より爆発を確認! 原因解明のため王族と貴族の方々にも、念のためテラスからの外出を控えてほしいとのことです!」
原因もなにも分かってないが、それでも魔王の花嫁の公開処刑の場で爆発。
これが事故なのか事件なのかは分からないが、それでも緊急事態であることは事実だ。
ならば王族や貴族にも、念のためにと報告しておかなければならない。
緊急性のある伝令を、まさか兵士から騎士への伝言ゲームのように親衛隊へと伝えるわけにもいかない。なぜなら、これは緊急伝令なのだから。
緊急伝令であれば、雑用兵でもテラスに向かってダッシュしても仕方がない。
「緊急伝令だと!?」
「やはり今のは爆発か!?」
すべてを信じたわけじゃないと思うが、それでも爆発は事実だ。
俺への信用性はともかくとして、伝令は伝令として受け取らなければなるまい。
なぜなら親衛隊とは言え爆発に対する情報はなく、その情報を伝えるためにだれよりも速く俺が駆け付け、だれよりも先に俺が報告したのだから、彼らには俺の情報しかない。
情報を鵜呑みにすることはなくとも、それでも情報は情報で必要なものだ。
ここで俺が王族や貴族へ報告のためにテラスへ侵入――なんてことは、さすがに無理。
無理なのは百も承知なので、彼らの答えを聞くまでもなく俺は次の報告に入った。
「進捗情報は緊急伝令として随時報告いたします!」
俺はあえて、自分で王族や貴族に伝令はしない。
王族や貴族の護衛や報告はあくまで親衛隊の仕事であり、俺みたいな兵士にできるのはその親衛隊への報告だけ。そんなことは、当然親衛隊のお二人も理解している。
「分かった」
「貴君も務めを果たせ」
親衛隊は槍を収め、情報収集のため俺を現地へと送り出す。
「了解であります!」
俺はビシッと敬礼を決め、回れ右ですぐさまキッチンへ向かって走り出す。
走り出すが、俺はキッチンへ向かう――わけがない。
俺はキッチンへ向かうふりをして、酒瓶を置いた防壁の影に隠れて様子をうかがう。
二人の親衛隊は向きあい、やがて一人の親衛隊が鉄格子を開けて階段を駆け上がる。
俺からの緊急伝令に対する信憑性はともかくとして、実際に爆音を聞いている親衛隊はその事実を報告しなければならない。
しかも俺は本当に報告しただけで、すぐさま現地へと戻った。
爆発が起きた事実と、報告を受けた事実と、近づいてきたけれど報告だけして去っていった俺に対する危険性もなくなれば、王族や貴族に報告はしておかないといけない。
仮に爆音がテラスにまで響いていた場合、王族や貴族も不安に駆られていよう。
その不安を削ぐことも親衛隊の務めであり、不安を削ぐには現状を知る必要がある。
親衛隊が爆発を『心配ない』と報告するか、もしくは『緊急事態』と報告するかまでは分からないが、それでも親衛隊の一人が鉄格子から離れてくれた。
去ったと見せかけ、様子をうかがう……古典的だが、効果的だ。
俺は次の行動として酒瓶を手に持ち、良く振り、激しく上下させながら、再びテラスへと伸びる鉄格子の前へと駆けていく。
「聖騎士様! 進捗伝令です!」
明らかに速い進捗情報の報告だが、一度報告にきた相手であればチェックは甘い。
そもそも二人いた親衛隊が今は一人なのだから、その時点ですでに穴開きだ。
「どうした!?」
思ったよりも速すぎる伝令に対して槍を傾ける親衛隊は、それでも聞く耳をもつ。
俺も槍先をちらつかされている手前、妖しまれているのは充分に承知している。
「今しがたキッチンを調べていた同志と行きあたりまして、爆発はこれが原因ではないかと、聖騎士様へ報告して欲しいとのことです!」
キッチンへ向かう途中で俺と同じ伝令兵と出会い、情報交換をして再びやってきた。
かなり強引だが、俺は相手の反応を許さず『原因はこれです』と、酒瓶を差し出す。
親衛隊は不覚にも、差し出されてしまったものを、反射的に受け取ろうとしてしまう。
「それはなんだ?」
「これは――」
俺は物を親衛隊に差し出す――中身だけ、差し出す。
「強酸水です」
キュポンッと、小気味のいい音と一緒にコルクが抜け、中身の液体がプシャーと親衛隊の顔へと向かう。この強酸水は振ると泡立ち、刺激臭のするガスを発し、溜まりに溜まったガスがコルクを外した勢いで中身と一緒にぶちまけられる。
「ぐわ――っ!?」
強烈な刺激臭のするガスと、強酸水が顔面を直撃すれば苦しいなんてものじゃない。
炎に包まれたわけじゃないのに、親衛隊はうずくまりぐるぐると転がり出す。
目と鼻がやられた……どころじゃなく、溶けて爛れていく。
俺は俺で危ないのだが、コルクを抜いた瞬間に右手を放し、すぐさま瓶の下方に左手でつかめば飛沫がちょっぴりかかる程度で済む。
もっともこれを成功させるために、俺は炭酸水で何度も練習を繰り返した。
「ぐっぅぅぅ――」
強酸水は唇にも当たったし、少量でも飲み込めば喉がいかれる。
そもそもガスを吸い込んだだけでも、鼻も眼も喉も相当なダメージを負う。
俺が潰したかったのは視界と、大声を出させないための喉だ。
「本来は希少金属を鉱石や廃品から取り出すためのものですが、希少金属以外の金属は大抵溶かします。もちろん、人体も例外ではありません。瓶一本あれば余裕で頭蓋骨を溶かして脳まで溶かしてしまいますから、扱いにはお気をつけください」
報告しながらうずくまっている親衛隊を踏みつけるように地面に押さえ、自分の足に強酸水がかからないように瓶の口を親衛隊の頭に傾ける。
ドバドバと瓶から出ていく強酸水は、親衛隊の頭を溶かしていく。
「つっッッ――――――……」
親衛隊の額から上が溶けてしまい、どろどろの骨と爛れる脳が混じって気持ち悪い。
「俺も同じ人間だから、気持ち悪いなんて思っちゃいけないけれど……グロいんだよな」
中身をすっかり出しつくした酒瓶をポイっと捨て去る。中身がなければもう不用。
さてと……この槍はこの辺におくとして……頭はちょっとグロいから、鉄格子越しから見えないように俺がここに座って……胸は強酸がちょっとついているから、腹かな……。
俺は両手を親衛隊のご遺体のお腹におき、ちょっと激し目にグシグシと揺らす。
そろそろ……おっ、きたきた。
鉄格子先の階段から駆け降りて来る足音を耳にし、俺は必死になってご遺体を揺らす。
「聖騎士様! しっかり、しっかりしてください! 聖騎士様!」
大げさか? まあ、それを判断するのは俺じゃない。
「なんだ!? どうした!?」
駆け下りてきたのは、テラスへと上って行ったもう一人の親衛隊。
鉄格子越しからだと、俺の姿は倒れている相棒に呼び掛けているように見えよう。
さらに相棒の異変は確かなもので、しかも周りには強酸水の臭いもしている。
相棒がとんでもない事態に陥ったと理解しながらも、鉄格子から親衛隊は出てこない。
ふむ、優秀ですね……鉄格子の外で異変が起きているのは事実であり、鉄格子の奥には王族や貴族のいるテラスへと繋がる階段がある。
鉄格子を開けてしまえば、鉄格子の外の異変を中へ入れてしまいかねない。
相棒が倒れているなかでも、親衛隊として冷静な判断をしているのはさすがです。
「おい、おまえ! いったいなにがあった!?」
鉄格子から出てこないが、それでも相棒は心配なようだ。
わりと必死に、犯人でもある俺に状況を聞いてきた。
「そっ、それが……こんなことに――」
俺は鉄格子にいる親衛隊から、倒れている親衛隊の頭部が見えるように距離をとる。
「な――ッ!?」
そして俺の影から現れたものを見て、鉄格子の奥にいる親衛隊は驚愕した。
この親衛隊さんが人魔戦争でどんな任務についていたのかは知らないが、仲間や同僚の死にざまは見たことがあろう……親衛隊は国家騎士の最高位の一つなのだ。
だから大抵の死にざまになら驚きはしないだろうが……さっきまで元気だった相棒が、異臭を放ちながら頭部が溶かされているなんて、いくらなんでもショックがでかい。
斬殺や殴殺や圧殺とかならともかく、よしんばまだ一般普及されていない銃を使われたとしても、こんな死に方はできない。
魔法を使えば可能かもしれないが……それにしてもの、不可解な死に方だ。
俺でも分かるぐらい、親衛隊の頭の中は疑問で充満しているのが良く分かる。
こんな状況におちいってしまった場合は、とりあえずすべての疑問を棚上げし、テラスにいる王族たちの安全確保に努めるべきだが……疑問を棚上げするのにも、人間の思考は切り替え時に空白の時間ができてしまう。
俺はその空白の時間を利用して、とりやすいように設置した槍を手にし、鉄格子の隙間から槍を伸ばして親衛隊の腹部を突き刺す。
「ぐッ――」
槍は深く刺さったが貫通はせず、急所も外してしまった。
「予定通りには行きませんね」
グュグュと、俺は刺さった槍で穴を開けるように回す。
貫通はしなかったし、急所も外したのであれば、傷口を広げよう。
「きさ、ま――」
傷口を広げられながらも、親衛隊さんは一歩ずつ後ろへと下がっていく。
槍が刺さっていたほうが出血は少なくて済むが、それでも親衛隊さんは後ろに下がることで槍を抜く。案の定、槍を抜いたことにより大量に出血。
広がった傷口の効果も手伝って、貫通や急所から外れても、充分に出血死が狙える。
「初動の差ってやつですね……警戒はしていたのでしょうが、始めから殺すつもりでいた俺と、状況を整理しなければならないあなたとでは、初動に差が出てしまう。目的に対する思考の初動、行動の初動、覚悟の初動は、時として絶望的な差を生んでしまいます」
どれぐらい絶望的かと言えば、もう二度と取り戻せないぐらい絶望的な差だ。
特に今回のような奇襲は、スタートダッシュがすべてと言っても良い。
「クソ、ガキが……ぐっ」
大量出血でかなりつらそうだけど、それでも親衛隊は任務を果たすつもりだ。
カチャリと、親衛隊さんは鉄格子を開くためのカギを俺に見せつけた。
槍をさし込むことはできても、鉄格子はカギがなければ開かない。槍の届かない位置にまで親衛隊が下がってしまえば、鉄格子の中にいる彼からカギを奪うことは不可能。
「ここは……ぐふっ…通さんっ」
仕事熱心なことで、親衛隊は血と一緒に気力を吐きだす。
「そんなこと言わないで、カギをくださいよ。ほら、あなたを助けるにはどちらにしろここを開けないといけませんよ? 助けを呼んできますから、カギを俺にくださいな」
これは俺のミス……しっかりと鉄格子の近くで親衛隊を仕留めれば、カギを奪えた。
しかしこの親衛隊さんは大出血覚悟で後ろに下がり、俺の手に届かない位置にまでカギをもって行ってしまった。
「渡すかっ……ぐっうぅん」
盛大に吐血をしているくせに、親衛隊さんはカギを口に押し込み、カギを飲み込む。
「参りましたね……ホント、怨みますよ」
俺は大きなため息をつきながら左膝を立てて座り込み、右踵を上げる。
左靴の踵には摩擦マッチが入っていたが、右靴の踵には別のものが仕込んである。
それは古紙に包まれた、長方形の薄っぺらい物体。
「このガム、超マズイんですよ」
古紙に包まれているのは、人間界には存在しないであろう、白色のチューインガム。
しかもこのチューインガムはお菓子なんかじゃなくて、生雑草と生ゴムを混ぜたような味がするため、噛めば噛むほど吐き気がする。それでもガムを噛み続けると、ガムは唾液を吸って膨張してとろとろの、気持ちの悪い物体へと変わっていく。
気持ちの悪い物体は口の中でさらに膨張し、やがて俺の口に収まりきれずに溢れだす。
これぐらいで充分……ってか、もう無理!
「うおぇっぷ」
俺は口の中で膨張した物体を一気に両手に吐き出す。
指の間から溢れだす粘りを帯びた白色の物体は、ゼリーのようなスライムのような粘土のような……とにかく、とろとろでぷるぷるしていた。
そしてだんだんと、白色から灰色へと変色して行く。
俺は灰色の物体をぐにぐにと団子状に丸め、さらにぷるぷるの長方体を作り出す。
その長方体をカギ穴に押し当て、ぐいぐいと押し込んでいく。
「……?」
俺がなにをしているのか理解できていない親衛隊だが、結果はすぐに分かる。
俺はカギ穴の周りのガムを指で伸ばしたり削いだりし、先を伸ばしてゆっくりと慎重かつ丁寧に引きぬく。カギ穴から出てきたのは、カギの形をした柔らかい物体。カギの形をした柔らかい物体に、欠けがないことを確認して『ふぅー』っと息を吹きかけて乾かす。
すると灰色だった柔らかい物体は、形を保ったまま黒い個体へと変化した。
「よし、合鍵の完成」
水分を含むと白色で膨張し、灰色の生乾きの状態で形を整え、乾かせば黒色で固まる。
即席の合鍵で鉄格子を開け、頭部を溶かした親衛隊を鉄格子の内側へと放り込む。
鉄格子の外に死体が転がっていると、すぐにばれてしまうためだ。
「ガムって呼んでいますが、これは合成樹脂の一つでしてね……型を取る時に便利だから重宝しているのですが、形を整えてから固まるまでの時間が短くて……崩れた形で固まってしまうと、型として使えなくなってしまうのが難点ですね。しかも味が最悪です」
俺は鉄格子のカギを再び閉めておく。
他の兵士や騎士たちの侵入を防ぐためだが、これだけではまだ甘い。
カギ穴に合鍵をさし込み、合鍵の柄に体重をかけるように力を込め、ぽきんと折る。
型取り用の合成樹脂で作った簡易合鍵の強度であれば、その気になれば折れる。
「カギ穴に壊れたカギを詰まらせておけば、他に合鍵があっても開きません……いえ、それ以前にシリンダー錠にかえたほうが良いですよ」
忠告はしておくが、この親衛隊さんはちょっと邪魔なのでご退場願う。
一度仕留めそこなった槍を拾い上げ、今度はしっかり両手で握って狙いをつける。
「貴様は――」
「すいません、時間がないので割愛しますね」
まだなにか喋りたそうな親衛隊さんだが、ここまで来ると俺の侵入がばれるのも時間の問題なので、お約束の『言い残す言葉は?』的なことはできないので、ごめんなさい。
親衛隊さんに槍を強く差し込み、そのまま体重をかけるようにぐりぐりと貫通させた。
お亡くなりになったことを確認し、俺は二つのご遺体を階段の奥の方へと運んでいく。
鉄格子から死体の見えない位置にまで運べば、階段をある程度上らなければ死体は見えず、これでとりあえず死体を隠せた。血溜りは残ったが、死体よりはマシだろう。
俺はテラスへと伸びている階段を改めて上り始めた。
キッチンでの爆発により騎士や兵士が騒ぎだし、やがて本物の緊急伝令が親衛隊へ送られるが、カギ付きの鉄格子前にいるはずの親衛隊がおらず、姿を消した親衛隊を探すが見つからず、仕方なく騎士長に報告し、合鍵を使うことにするが、カギ穴が詰まっているため鉄格子は開かず、そこから迷ったあげく鉄格子を壊す――と、面倒な手順が続く。
潜入と同時にやってきた、時間稼ぎのための時間稼ぎ――っと、続けてきた結果だ。
そんなものを一切合切無視して突っ込んでくる蛮勇がいる可能性もあるが、その場合はもう仕方がないと諦めているし、そんなやつがいないことを祈るしかない。
確実なんて絶対にないのだから、いつだってどこかで賭けに出るしかない。
だけど大丈夫。
「俺が死んでも魔王の娘は残るし、俺が死んでも母さんがいればどうとでもなる」
成功すれば儲けものであり、失敗しても俺が死ぬだけ。
「大丈夫――俺はなに一つ失わない」
なんの目的もなく捨てられて残されるより、残せるのであればそっちが良い。
奥方様もその気持だろう……娘たちに残されるより、娘たちを残したい。
だから俺はなに一つ失わない。
魔王の娘や母さんに残されるより、俺は大切な人たちを残せるのであればそれが良い。
奥方様と俺は人間だから、こんな考えは魔王や厄神には理解できないかもしれない。
だけど人間だからこそ、奥方様は処刑台におり、俺は処刑の特等席へとやってきた。
「始めましょう、奥方様」
人間を見せつけるにはいい機会だ。
「奥方様は魔王と一緒に愛を説く」
奥方様は愛した魔王とその娘たちに『愛している』と伝えてきた。
「俺は人間の業へ飛び込みましょう」
俺は人間の人間であるための業を、人間たちにつきつけよう。
そして俺は、王族や貴族たちのいるテラスへとたどり着いた。
主人公が半分機械っぽいと評価されました。
そう思います。
続きが見たいですか?
ちょっと嫌な気分になるかもしれません。
ついでに一言
「ご都合主義とは入念に計算された結果である」
詠み人 道化師