2 日常から…
きりのいいところまで投稿しますね。
短いっ!
「できたー!」
「おおーー!」
私は歓声を上げつつ、自分の腕を見た。腕には左右に、二つずつ描いてあった。右手にドラゴンと狼、左手には虎と馬。
とってもカッコイイ。とってもカッコイイんだけど…。
「タトゥーみたいだ…。」
「うん!すっごいイカしてるよ!!」
春香はぐっと親指を突き出す。
確かにかっこいい。だけど、入れ墨とか反対の私からしたら、取る行動はただ一つ。
「さて、洗うか。」
「えぇ!?もう!?家に帰ってから洗って!!お願いーー!!」
さっきから、お願いのバーゲンセールか!安く売るならトイレットペーパーにしろ!
だけど、まあ、今すぐに消してほしくないと言う気持ちは分かる。
「……。」
「じーーーー。」
「…分かったよ。ただし、家に帰ったらすぐ消すよ?」
「うんっ!家に帰ったら消していいよ!」
しょーがないなぁ。結局最後に甘くなっちゃうなぁ。
そう思って軽く息を吐いた。
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「それじゃ、また明日!」
「また明日!バイバーイ!」
春香は十字路を右に曲がって行った。私は左を曲がる。
放送がかかるまで高校に残っていたので、あたりは暗くなってきていた。
私は軽快にペダルを漕いでいく。
それに合わせて、私の首と腕を夏の風が通り抜けて行った。涼しー。
風に示されるまま腕に目をやった。
そこには存在を主張するように、4つの絵がありそれぞれの目だけが、闇の中に浮かび上がっているように見える。
私が通っている道は見晴らしがよい、川の土手の一本道。
だから遠慮せず赤い目をみていた。
_____パチリ。
え!?
今、瞬きし_____!?
その時、私はおちた。
毎週日曜更新くらいで行きたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。