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12 デジャブってたまにあるよね

初インフルになりました…!

嬉しいです!

咳と鼻水で死にそうになりましたが、今は元気です。

でも文は滅茶苦茶なのでごめんなさい。


後書きに重要なことを書きました!

見てください!

『~~~!』

『・・・・・・。』

『・・・。』


誰かの話し声が聞こえる。

漠然とだけど、何か言い争ってるような気がした。

あぁもう、なに?

静かに言い合っててくんないかな。

私そっちが気になっちゃって考え事ができないんだけども。


っと言いたいところなんだけど、私さっきまでなにしてたっけな。

黒い視界の中で考える。

何故視界が黒いかというと、ただたんに目を閉じているからだ。

ん~~~~。

そうだ。

歩いてたら途中で天使を拾って、で実はその天使が小悪魔で・・・。

で、天使が『それはタトゥーだよ』って言ってて・・・。


あぁそうだね。

何度もこれはペイントだよって否定してたのにな。

『だって、そのタトゥー魔力が――――』

私は全てのことを思い出して、目を見開いて叫んだ。


「ヘレンちゃん!!」


私の声が暗い視界に響く。

そうだ、そうだよ。

変な集団が突然出てきて、ヘレンちゃんに何かしてたんだ!

そして多分、ヘレンちゃんの焦った表情とその直後に頭に衝撃が響いたことから、私の後ろに誰かいて頭を殴られたってことだと思う。


そーなると、人攫いにあったってことか。

・・・くそっ!

私がもっと周りに注意を払っていれば、こんなことにならなかったのに!

私は自分の失態に歯噛みする。


そうなら、ヘレンちゃんは今どこにいるの?

人攫いにあったなら、閉じ込められている可能性が高い。

ぐるり、と周囲を見てみたが周りは真っ暗だった。

真っ暗すぎて、目隠しされてるかもしれないと思い自分の顔を触ってみたが、目隠しされてないしちゃんと目も開けていた。

うーん?

こんな人攫いにあったかもしれない状況なのに、この闇は何故か圧迫感とか感じない。

それにどこか、見たことがあるような・・・。


もう一度周囲を見渡した時、バチッ!と音が出そうなほどカラフルな瞳たちと目が合った。


「・・・・・・・・。」

『『『『・・・・・・・・・。』』』』

・・・何このビミョーな空気。

や、確かにまさか私以外の人がいるとか思ってなかったけどさ!

急に声とかあげた私が悪かったけどさ!

ま、まあいいや。

ここにいるってことはもしかしたらこの人たち、人攫いの仲間かもしれない。

緊張が私の体を包む。

「あなたたち、誰なの?」

そう言うと、四対の瞳たちが目配せのようなことをして私を正面から見つめてきた。

『ったくよー。それをあるじが言っちゃうのかよ。俺らに名前を付けないで、どんな存在にもしてくれないのは主様あるじさまだろー?』

『・・・名前を。』

『ホントだよーー!いつ付けてくれるかなーって楽しみにしてたのに、ご主人付けてくれないんだもんー。』

『やはり、覚えてくださらなかったのですね・・・。まぁ、あの状況では仕方なかったのかもしれませんが・・・。』

四人分の声が返答をしてくれた。だけど心なしか拗ねているように聞こえる。

なんですか?

私、この四人に何かしただろうか?


四人はいまいち状況が掴めていない私が分かったのだろう、同時に溜息をついた。

な、なんかムカつくんですけど・・・!

本当に何かしただろうか!?

『や、何もしてねぇことが問題なんだよ。』

はっ!?思考が読まれただと!?

相手は心を読むことが出来るのか!

『いや。僕たち心なんて読めないよー?』

「え、でもさっき私の考えに返事してたじゃん!」

『・・・全部口から出ていた。』

ひょえぇーーー!マジですか!?

だとしたらめちゃくちゃ痛い子じゃん!!

『・・・。この様子だと再度名づけをお願いしても、覚えていないでしょうね・・・。』

『だろーな。』

『だからさ、僕たちはご主人を守るために会議しようよ!』

『・・・同意。』

『その方が私たちにとっては大事かもしれませんね・・・。』

『はー。主の心にもっと余裕があればなー。絶対覚えてるはずなんだけどなー。』


わお、私すっごい蚊帳の外!

・・・や、別に仲間に入れてほしい訳じゃないけどね。

ってあれ?

今私が言ったフレーズ、前も言ったような気がするようなー、しないようなー。

私は首を捻って思い出してみる。


・・・。


ダメだ。思い出せませんね、はい!

人間諦め大事だよー。

出来ないことは後回しにして、確実に出来ることを先にやっちゃえが私の信条よー。

まあ、そのおかげで理系がてんで駄目だったけどね!

数学の先生が心配してくる程度には駄目でしたね!

べ、別に先生が嫌いだったわけじゃないよー。

数字を見ると眠くなるだけだよー。


一人考え事をしていたら、どこかで何かがくっついたような、『カチッ』という音がなった。

え?

今の音、どこからなった?

『ふぅん?そろそろ起きるのか。』

『・・・早く目を覚ませ。』

「えっと?」

『あーあ。ご主人ともうお別れかー。』

『頑張って下さいね。』

四人から声を掛けられる。

え、今から何か起こるんですか。

『忘れたのか?主は今、人拐いに捕まってるんだぜ?』

え!?

あ、そーいえばそーだった!!


私が言葉を発するより先に全身を浮遊感が襲った。



*** ***



「む・・・ぅ・・・。」

私は無意識に小さく声をあげたつもりだったが、何かに妨害されて篭った声しかでなかった。

んん?

なんか口の中が気持ち悪くて、モゴモゴする。

ん?んん?

舌で触って確認したら、どうやら布を噛まされているらしい。

ついでに両手両足が後ろで結ばれていることにも気付いた。

えーーーーーー!!

ちょ、えーーーーーー!?


はっ!!


って、そーいえば人拐いにあってるんだった!

何忘れているんだ私!

幸い目隠しはされていなかったようなので、目と首を最大限つかって周りを眺める。

どこか木造の小屋の中かな?

薄暗くて、荷物がおいてある。

私は荷物の中に紛れて放置されてる感じ。

よかった、見張りみたいな奴はいないっぽい。



さらに詳しく見る。

もしかしたらどこかにヘレンちゃんがいるかもしれない。

あんな小さな子が一人で震えてるとか思っちゃうと気が気じゃいられない。


どこにいるの!ヘレンちゃん・・・!



その時、何かが視界の端で動いた。



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