第5話
「あ~、もうこんな時間か・・・」
だるそうに俺は言うと、目の前に星花がいた。
「あっ、おにぃお帰り」
「ああ、そっちこそお帰り」
「ただいま」
「じゃ、ご飯作るな」
「・・・うん」
(めずらしいな・・・まっそっちのほうがいいけど)
そう思いながらご飯を作っていった。
「ねぇ・・・おにぃ?」
「ん?」
「何してたの?」
「ゲームだけど?」
「何の?」
「最近はやってるAPWって言うやつ」
「おもしろい?」
「ああ、向こうの世界はなかなか楽しい」
「そぅ・・・」
(やっぱり何か変だな・・・・)
「今日なんか変だけど、どうかしたか?」
「ん・・・なんでもない」
「そうか」
「やっぱりある」
「何だ?」
「おにぃがかまってくれない」
「知らん」
「そのゲームやってからかまってくれない」
「それはしょうがない」
「私の邪魔をするものはすべて消し去る」
「それはやめろ・・・」
「じゃあ、私もそのゲームやる」
「そっか・・・えっ!」
「ん?」
「いや・・・なんでもない」
そういって、妹のゲーム参加が始まった。
もともと商品の箱には故障したときようの予備のコードが入ってるため、
2人で繋いでも問題はないらしい。
一応1~2人用って書いてあるし。
そして、待ち合わせよりも20分前に俺はログインした。
パーティー登録しているため、ログインしている場合は名前の文字が黒くなる。
ほかのみんなはグレーなので、まだINしてないのだろう。
それより、なぜ俺がこんなに早くINしているかというと、熱中しているわけではない。
ただ、妹がはじめたので、妹を待っているだけだ。
10分後、
「おにぃ、お待たせ」
「おぉ・・・」
そこにいたのは、まさしく星花だった。
「とりあえずメニューいじってみてステータス見せて」
「ん」
【星花】
職業【銃使い】
LV 10
ATR 10
DEF 20
SPD 80
LUK 40
【スキル】 早撃ち 射撃威力UP 射撃距離UP 愛さえあれば関係ないよね(おにぃ補正)
【所持金】 2000G
「ちゃっかり、転職してるな・・・」
「・・・最初からこれだったよ?」
「まじか・・・まぁいっか」
「?」
「とりあえず、ある場所にいこ」
「襲ってくれるの?」
「言い方が違ったな、約束があるからその場所へ行こう」
「つまんなぃ・・・」
そういって、俺たちは集合場所へ向かった。