第1話
そこに広がる世界は、現実世界と似た場所だった。
このゲームの最終目的はない。というよりレベル上げなどをし、敵を倒し、
クエストを行い、それぞれが違う目標を持つ。
さらに、現実世界から逃げ出すために使われることもあるらしい。
チャット機能もあるので、秘密の話をする人もいるらしい。だから自由度が高い。
さらに、このゲームは、職業はそれぞれジョブマスターの元に行き、転職させてもらう
仕様だ。特別なこと以外では転職は不可らしい。
ちなみに俺のステータス
【夜】
職業【冒険者】
LV 1
ATR 10
DEF 10
SPD 40
LUK 15
【スキル】 なし
【所持金】 5000G
最初のほうにしてはずいぶんといい補正がかかった能力値のようだ
一般的な能力値ではせいぜいよくても10台が3つと20後半くらいが妥当らしい。
まぁ、SPD極振りしたから、40は妥当だろう。
俺は、ガイドを見つつ、とりあえず武器屋によった・・・
と思ったがいきなり後ろから声をかけられた。
「武器がほしいの?」
それは、後ろにいた女の子の声だった。
(透き通ったきれいな声だな・・・)と思いながら、
「あぁ、とりあえず武器がないと何もできないしな」
俺は思ったことをそのままいった。
「なら、私が作ってあげようか?お代はタダだけど、頼む場合には条件があるよ?」
「条件は?」
「私とパーティーを組んで」
それはいきなりだった。
女の子も相当勇気が必要だったらしく、今は顔を真っ赤にしてうつむいている。
「それならいいけど?」
「本当!?」
「あぁ」
俺は初日の数分もたたずに、生産職のパーティーをゲットしたのだった。
「私は【紫炎】」
「俺は【夜】」
自己紹介が終わり、早速武器を作ってもらうことにした。
「何の種類がいいの?」
「なにがあるんだ?」
「職業によるけど?基本は刀と杖、銃、弓かな?」
「とりあえず、レベル上げしてからの転職だから刀と銃かな?」
「2つももって何するの?普通はひとつで十分だと思うけど?」
「戦い方の問題かな?刀だけだと長距離不足だし、銃だと近距離不足になるだろ?」
「あぁ、そういうこと・・・」
「まぁいいわ。希望とかは?」
「ん~、ダガー系がいいかな?少し長めくらいかな?銃は簡単なタイプでいいよ」
「わかった」
そういって彼女は画面を操作し始めると、あっという間に材料と機材があらわれ、
鍛冶をはじめた。
~待つこと30分~
「できたよ」
そういって彼女が差し出してきたのは、
美しい色合いで紫色のダガーだった。軽く振ってみると、実にしっくりと来た。
銃も非常に使い慣れたような感触だった。
「鍛冶職って材料とかも支給されるのか?」
「・・・。ちょっと事情が・・・」
「まぁ、いいけどとりあえず、ありがとう。とても使いやすいよ」
「そう?ありがと」
そういったはいいものの、顔を真っ赤にしてうつむいている。
「俺はとりあえず武器の性能確かめながらレベル上げしてくるわ」
「私もいく!」
そういって俺たちは森に向かったのであった。
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