1巻発売記念SS:女神は覗き見たい。
お久しぶりでございます!
事後ねちゃん(コレの略称)の電子書籍1巻の発売日でございますヽ(=´▽`=)ノ♪ヒャッホイ!
記念してケーキ食べちゃえ!
あとSS書いちゃえ!ってことで。
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「きゃぁぁぁぁ! ねぇ! 聞いた聞いた聞いた!? ねぇ、いまの、聞いた!?」
私の愛し子たちが、こんなにも凄いことになってるのに、最愛の子――教皇――は素っ気ない返事。
ん、もぅ。可愛いのに可愛くないわ。
『そんなことよりも。女神様ー、ちょっとやりたいことあるんですけどねー?』
「なによぉ」
ふかふかの雲にうつ伏せで寝そべって、足をパタパタさせながら聞いていたら、最愛の子がすっごく面白い提案をしてくれた。
神聖な場? 関係ないわよ。私の世界だもの。私が唯一よ。私がいいって言ったら、いいの! 私が教典よ!
『そう言われると思っていましたよぉ』
「じゃあ早く進めなさいよ! もっと愛し子たちを見せてよぉ」
『はいはい』
もぉ。この子はすぐぞんざいな返事をするんだから。
「返事は一回っ!」
『どこの母上ですか』
「あら? 私は全人類の母よ?」
『その割には人の好き嫌いが多すぎやしません?』
「…………うるさいわよ! ほら、早く話を進めてっ!」
『はいはい』
「もぅ!」
すっごく長い時間この世界を見守っているけど、こんなにも楽しいのは初めてで、ついつい暴走しちゃってる。自分でも分かってるけれど、やめられないのよね。
今までも色んな子が教皇になったけど、最愛の子ほど楽しい会話をしてくれる子なんていなかった。
今までの子たちも愛してたけど、あの子たちから返ってくるのは『崇拝』ばっかりだったから。私は『女神様』をちゃんとやらなきゃで、すっごく息苦しかったのよね。
『女神様ー、トイレ行くんで覗かないでくださいよー?』
「はぁい」
最愛の子は私を何だと思ってるのかしら?
そりゃあ、力を使えばなんだって見れるけど。わざわざ見ないわよ?
『ふぅ、スッキリスッキリ』
「いちいち報告しないでよぉ!」
『あれぇ? また届いてました? んーもぉ、部屋から女神像排除しようかなぁ?』
「駄目よ!」
『もぉ。ピカピカ光るし、文句は言うし、面倒だなぁ』
――――ねぇ、私、女神よね?
気軽な関係で毎日がすっごく楽しいけど、今の世代の子たちって、私の扱いが雑すぎない?
ジェラルドなんて一切祈らないし。祈りの場でも全然違うこと考えてるし。
『女神様ー? 起きてますー? 今からニコレッタ嬢のとこに行くんですけど――――』
「見るっ! 見たい見たい見たいっ!」
『はいはーい』
まぁ、楽しいからいっか!
―― fin ――
2巻(完結編)は、来週でございます!
13日に1巻。
20日に2巻。
そして27日は、笛路の誕生日(関係ない)
3週連続でケーキを食べる予定です☆
あと来週もSS出しますので、『連載中』のままにしておきます。(本題)
SSの内容的に、何かご希望があればぜひぜひ感想にでも!
ではまた来週!
笛路