序
暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
ほんの少しの涼をお届けできれば幸いです。
どうぞよしなに願います。
さてさて御立合い、肝心のお話に入る前に…。雰囲気を出すための準備と簡単なルールをば。勿論、ルールを守るも守らないも従うも従わないもご自由です。雰囲気ですよ?雰囲気。こういうお話には付き物の…ね。さてさて、ではでは。
準備するもの:蝋燭、マッチ、鏡、清酒、塩。
ルール1:話数分+1本の新品の蝋燭を準備すること。
ルール2:ライターではなくマッチを準備すること。燃えない容器に水を汲んで使ったマッチは必ず、その水の中に捨てること。
ルール3:自分の顔が映るように鏡を置くこと。
ルール4:白い小皿に塩を一盛りして自分と鏡の間に置くこと。
ルール5:小さなコップ(できれば未使用)に清酒を注いで塩の左に置くこと。
ルール6:話数分の蠟燭を塩とコップの前に等間隔に並べること。
ルール7:読む前に部屋の電気や灯りの類は消して、1番左端の蝋燭に火を灯してから読むこと。
ルール8:1話読み終わったら「どんとはらい」と必ず口に出して蝋燭の火を消すこと。
ルール9:蝋燭を消した瞬間、鏡に何か映ったら鏡を伏せて塩、清酒の順で鏡に振ること。塩は指でパラパラ。清酒は指先に付けてデコピンの要領で3回。振ったら鏡を元の位置に戻すこと。
ルール10:次の話を読む時は、消した蠟燭の右側の新しい蝋燭に火を灯してから読むこと。
ルール11:全ての話を読み終わって蝋燭を消したら、新しい蝋燭に火を灯して左手に持ち、自分の遭遇した怪異を声に出して話すこと。始まりの挨拶をして、自分の話が終わったら「どんとはらい」と『言わず』に蝋燭を消すこと。
ルール12:蝋燭を消した後、何があっても自己責任。塩は舐めた方が良いかもね。何も起こらないと思うけど、火の始末だけはしっかりすること。これが1番大事。
ルール13:何も起こらないからといって怒らないこと。雰囲気つくりの遊びなんだから。
準備はできましたか?よろしいですか?それでは始まり始まり。
百物語の最後はどう終わっていたのか思い出せませんがきっと何も起こらなかったと思います。