Three Leaf Clover
第2部 第4話 Monogatari
若宮 :マスターから伝言を預かってます「やあ、みんな今日は来てくれてありがとう!」ですって
扶桑 :え、今日はマスターいないの? 僕はキメ顔でそういった
生駒 :雷ちゃーん!
グナイゼナウ・ライダー(以下ライダー):わあ、なんだ生駒、やめろよ!
神鷹中尉:む、誰、あの子!?
扶桑 :ああ、そうか、みんなは知らなかったんだな。ライダーの許婚の生駒さんだ
神鷹中尉:許婚、ふん、ライダー、あんたそういう人がいながら私に迫ってたんだ?
ライダー:違うんだ、待ってくれ!
生駒 :どういうことなの、雷ちゃ
若宮 :ちょっと、臭いわね、煙草吸わないでよ!
扶桑 :ええっ、今更そんなこと言うの!?
蒼龍 :どうかしたのかい?
若宮 :いえ、なんでもないんですよ
赤鬼 :えー、ゴホン!
生駒 :雷ちゃん、好きな人ってこの人なのね!
神鷹中尉:待って、こいつが勝手に迫ってくるだけナンダカンダ! ……失礼、噛みました。
ライダー:そんな!
若宮 :紹介します、今日からこの店で働くことになった赤鬼さんです
赤鬼 :みんな、久しぶり
扶桑 :若宮ちゃーん、デートしようよ!
若宮 :うるさいわね!
蒼龍 :やっぱマリファナだよな
生駒 :私の話を聞いてよ! 知ってるんだからね!
扶桑 :生駒さんは何でも知ってるなあ。
生駒 :何でもは知らないわよ、知ってることだけ
ライダー:わあ、抱きつくなよ!
神鷹中尉:ムッ!
扶桑 :うわー、どうして赤鬼がここにいるんだー!
ライダー:本当だ!
赤鬼 :言ったろ、シャルンホルスト・タワーで働くことになったって
神鷹中尉:でも、ここだとはね
生駒 :あら、赤鬼さん、お久しぶりね
ライダー:何だ生駒、赤鬼と知り合いだったのか?
赤鬼 :俺は彼女に分身の術を教わったんだ
蒼龍 :そうだったのか
扶桑 :分身の術だって、そんなのあったのか
蒼龍 :第1部第7話で5人いたじゃないか
生駒 :赤鬼さんは、さらにネクタイの色を変えられるのよね?
ライダー:ああ、あれは分身だったのか。凄いな!
扶桑 :えっ、どういうこと?
若宮 :今日はマスターからみんなにプレゼントがあるそうです
一同 :えっ!?
若宮 :なんでしょう、開けてみますね。温泉旅行のペアチケットです!
扶桑 :若宮ちゃん、一緒に行こうよ!
若宮 :ふざけんなよ、あっと、蒼龍さん、一緒に行きましょうよ!
蒼龍 :いや、俺は遠慮しとくよ
若宮 :そうですか
生駒 :雷ちゃん、そういえば、新婚旅行まだだったよね?
ライダー:私がいつお前と結婚したんだ、それより神鷹中尉!
神鷹中尉:フン!
若宮 :残念ながらチケットは1組しかないみたいです
一同 :何いっ!?
ライダー:チケットはもらったー!
扶桑 :おい、馬鹿、重火器はやめろよ!
若宮 :渡さねーぞ!
神鷹中尉:ちょっと、机投げないでよ!
生駒 :私だって、いくわよ、水とんの術!
扶桑 :うわー、溺れるー
神鷹中尉:た、助けてー
ライダー:ブクブクブク
若宮 :ざぶーん
生駒 :お、溺れるう
蒼龍 :お前も溺れんのかよ!
扶桑 :た、助かった
若宮 :マスターからの手紙が入ってますよ。「チケットは1枚しかないから、だれか私と一緒に行かないか」ですって
一同 :……
一同 :さて、帰ってヒントでピントでも見るか。