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ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい~前世はSランク冒険者だったのでこっそり無双します~  作者: 都鳥
新しい生活

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閑話1 東の町にて(1)

◆登場人物紹介(既出のみ)

・リリアン…主人公。前世の記憶を持つ、黒毛の狼獣人の少女。神秘魔法を使う事が出来る。

・ドリー…自称「ゴーレムのようなもの」。神の助手

・タングス…仙狐(3本の尾を持つ白毛の狐)の兄妹の兄

・シャーメ…仙狐の兄妹の妹。二人とも20歳程度の人狐の姿になれる。

・ティルダ…鳳凰夫婦の一人娘。10歳程度の鳥人の姿になれる。

・ビリー…リリアンが旅の途中で出会ったBランク冒険者パーティーのメンバー。獣人フェチ

 [狼]

 こんばんは。

 引っ越しも済みましたし、時間がとれそうなので、先日頼まれた本をお届けしようと思います。明日お伺いしますね。


====================


 [AS1]

 明日来た時に余分に時間をとる事はできますか?


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 [狼]

 大丈夫ですが、何かありましたか?


====================


 [AS1]

 仙狐(せんこ)たちが貴女に会いたいとうるさいんです。あと、人間の国にも行きたがっていまして。少しどこかに連れて行ってやってもらえませんか?


====================


 [狼]

 わかりました。

 じゃあ二人にもメールしてみますね。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 [狼]

 こんばんは。

 明日ドリーさんの所に届け物があるんだけど、その後一緒に町にお出掛けしない?


====================


 [狐]

 おねーちゃんに会えるの?!

 行く行くーー!!!

 じゃあ、こないだ言ってた女子会しよう!

 ティルダちゃんも誘うね!


====================


 [狼]

 え?女子会って?

 じゃあ、タングスは??


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 [鳳]

 こんばんは。

 明日はティルダがお世話になります。

 よろしくお願いします。


====================


 [狼]

 こんばんは。

 ドリーさんの所までは来ていただきたいのですが、大丈夫ですか?


====================


 [鳳]

 行きは主人が付き添います。

 帰りは一人でも大丈夫だと思いますが、心配ならシャーメさんがご一緒してくれるそうです。


====================


 [狼]

 わかりました。また明日に。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


 [狐]

 こんばんは、タングスです。

 今までずっとシャーメがスマホを離してくれなくて…… 今やっとメール見ました。

 僕もリリアンに会いたいよ。

 明日は僕も研究所に行きます。お出掛けに僕も行ったらダメかなぁ?


====================


 [狼]

 こんばんは。

 ごめんね、タングス。

 私もあれから何も聞いてないのだけれど、やっぱり女子会になったのね。

 タングスとはまた別の時にお出掛けしようね。


====================


 [狐]

 絶対だよ?

 僕、楽しみにしてるからね。


====================


 [狐]

 うん、約束ね。

 今日は遅いから、また明日ね。

 おやすみなさい。


====================


 [狐]

 わかった。

 リリアン、おやすみなさい。



 * * *


 このニスキーは人間の国(シルディス)の東の国境近くに位置する町で、その国境を越えると向こうはもう獣人の国だ。地理的に他の町よりも獣人は多いはずだろう。

 そう期待する気持ちで、どうにもそわそわしてしていた。


 だが、そんなのは最初の日だけで。この町に滞在してもう三日目の今日には既に諦めのモードに入っている。


 居ないのだ。可愛い獣人の女の子が。

 見かけるのは勇ましいヤローの獣人か、行商の草食系獣人のおっさんおばさんばかり。たまに肉食系獣人の女性が居ても、ザック兄貴の元カノみたいな、視線を向けただけでも怒られそうな気の強そうな女ばかりで。

「残念だったな、ビリー」

 慰めてくれるのはザック兄貴くらいで、姉ちゃんたちにはすでに(あき)れられている。

「まあ、この町を通るのは獣人の国から出てきた戦士か、あちらとこちらを行き来する商人が(ほとん)どだそうだからな。そうでなくても、リリアンやミリア嬢のような獣人はそうそうは居ないだろう」


 彼女たちのように、この国に出て来ている肉食系の獣人で、しかも可愛くて愛想の良い女の子はまず居ないと、確かにザック兄貴から聞いていた。でもこの町になら居てもいいんじゃないかと思ったんだけどな。


「あーー、王都戻りてー ミリアちゃんのお店でメシ食いてー リリアンとクエスト行きてー」

 そうボヤいても、毎日のように言ってるもんだから誰も相手にしてくれない。わかっちゃいたけどさ。

「……俺、ちょっとぶらついてくるわ」

 ボードを見てもこれと言う依頼はなかったし、昨日は朝から夕までガッツリとクエストに行っていたから、今日はこのまま休暇になりそうだ。ギルドのテーブルでただ待っていても仕方ないし、ちょっと町を散歩して来よう。店でも覗けばいいもん見つかるかもしれないしな。なんの期待もせず、軽い気持ちで町に出た。



 何かを欲する時、その気持ちが強ければ強い程それは得られず、()えて欲しがらぬ者にその恩恵が与えられるものだと、そんな話があった気がする。

 ぶらぶらと町を歩いて、黒髪に黒い耳と尻尾の小柄な冒険者の少女を見つけた時、まずそれを思い出した。

 人はそれを物欲センサーと呼ぶ……


 お読みいただきありがとうございますm(_ _)m


 閑話。お気楽に書いている、本編に影響しない無駄話です。

 全く関係しないかと言うとゼロではないのですが、書く方もお気楽ですのでお気楽気分で読んでいただければと思います。



 閑話なので、メモ要らないかもですが、一応置いておきます。


(メモ)

 シャーメ、タングス(#32)

 ティルダ(#25)

 ビリー(#15~18)

 (#41)

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一部の話を『『ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい』おまけ閑話集』への別掲載の形に変更いたしました。
よろしければこちらもよろしくおねがいします♪
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