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ブルーブラッド  作者: 人間性限界mohikan
一章『流されるもの』
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四十八話、祭りの後

私用で土曜が潰れるのが辛いさん


どんな物事であれ、何かを行った後には必ず後始末が待っている。

自由を得る為の一世一代の博打、そういった類の『祭り』が終わった後であろうと最初に行うべきは勝利の祝杯をあげる事ではない、まずは後片付けだ。


死闘から一夜が明け、生死の境より復活したクトーは女神の首が据えられた横倒しのビルの前に生き残った部下たちと悪魔憑きのドッグを集めて開口一番に叫んだ。



「諸君、残念なお知らせだが後片付けの時間だ!手早く済ませてここを引き払わねばならないからな!」


口々に小さく溜息や不満を漏らす部下たちだが、それは反抗的な態度というよりはやらねばならないと理解しているが本音ではやりたくない面倒な仕事をする時の労働者のそれに近い反応である。


ここまで生き残ってきた者であるならばミュータントの餌となりえる、或いは屍者となりえる死体が未だ大量に散らばっているこの地に長く留まり続ける事の危険性に理解が及ばぬような愚か者は一人とていないのだ。


今この瞬間にもミュータントの襲撃があってもおかしくはない。

そうなれば仮眠しているレオにもう一働きして貰わねばならないが、彼にばかり頼るわけにはいかない以上は自分達だけで出来る事は済ませてしまうべきだろう。



「終わったら全員でエンキの宮殿に突入だ!奴の貯め込んだ物資は全部俺らの物とする!酒も旨い飯も好きなだけ楽しめるぞ!」


それを聞いたクトーの部下である機械教徒(プレッパー)たちはそれまでの態度など嘘でしたとばかりに一斉に喝采を上げた。

約束された報酬に諸手をあげ、隣の仲間とハイタッチで手をぶつけ合い、悦びを分かち合っている。


それをクトーは誇らしげに眺め、その後に僅かに顔を曇らせた。


皆、気の良い奴らだった。

かつては200人近くいた部下たちも自分の無能故に今や片手で数えられる程にまで減ってしまった。

生きる事に執念を燃やした絶望の虜囚生活の中では湧いてくることが無かった懺悔の念が、自由を得た事で鎌首をもたげてくる。


例えどんな状況でも信じてついて来てくれた冒険野郎たちの最後の生き残りだ。

これ以上は減らすことなく故郷に連れて帰ってやりたい。

その思いがクトーの中で強くなっていく。



「つーかよ、クトー!腹の傷は塞がったのかよ?」

「おっと!良い事聞いてくれるじゃないの!お陰様でもうブレイクダンスだって踊れ―――」


暗い思考へと落ちかけていたクトーを救ったのは部下の一人であった。

以前と変わらぬいつも通りの減らず口を前にクトーも勝気な笑みを浮かべて応えようとし、数度体を捻った所で違和感で顔色を変える。



「あ、すまん!やっぱまだキツいな!腹と背中が(あち)い!めっちゃ(あち)い!」

「塞がってねぇじゃんかよ!まあ俺らも似たようなもんだけどな!めっちゃ(いて)ぇ!」


鉄骨に貫かれた腹と背中を抑えながら苦悶するクトーと、それを笑った拍子にキドに撃ち抜かれた部位に走る痛みに苛まれる部下たちの応酬は暫く続き、一しきり笑い合った双方は満足した表情をした各々が己のやるべき仕事に素早く取り掛かっていった。


すなわち、昨日の戦闘で使った兵器の回収である。

急増品とはいえオルガン砲は今後も使い道がある筈であり、昨日救出された際に遺棄した銃と弾薬も可能ならば回収したい。

その為に生き残った四人の部下たちは固まって移動通路があるビルの中へと戻っていく。


それを見送った後、クトーは輪に入れずに取り残されていたドッグに歩み寄った。



「クトー、僕は何すれば良いのかな?」

「恐縮だがな、一番嫌な仕事に付き合って貰う。あれを掃除するぞ。心配するな、俺もやる」


自分のすべき事を問うドッグに対してクトーは笑顔で大型トラックのコンテナを指差した。

レオの血によって強制変異された異形たちが詰まっていたそれは言うまでも無く悲惨な状態である。

中身をどうにかせねば移動拠点として使えないのだ。



「取りあえずは中身を全部荒野にぶちまける。ドッグ、運転頼むぞ」


あからさまに嫌な仕事に肩を落とすどころか耳すら折れているドッグの肩を軽く叩きながらクトーはトラックの助手席へと向かっていった。




―――――



どんな物事にも終わりがあり、後始末がある。

ボースもまた、後始末を終える為に女神の展望台に向かう斜めに傾いた螺旋階段を登っていた。


上には始末せねばならない死体が二つある筈、動いてるかいないかはその時次第だが首を刎ねねばならない。

死んだ時には始末をつけるという部下との約束を果たすべく、ボースは無言のまま鉈を抜いて油断なく進み続ける。


階段を登り終え、強面の顔の眉間が深く歪む。

死臭がまるでしないのだ、砂漠と荒野に囲まれたこの周囲の気候は決してナマモノに優しくはない。


容赦のない気温は保存の利かない食物はすぐに腐らせ、死体もまたその理から逃れる事は出来ない。

特に人間の死体などはすぐに冷やさねば死んだ直後から内外から腐り始める。


屍者になっていなくてもある筈の匂いが無い事にボースの警戒心が強くなる。

階段を登り終えた場所から見える展望台には小さい血だまりと据え付けられた重機関銃が大地に狙いを定めたまま熱された空気の中で放置されている。


一見して異常は無い、しかし死角に何かが潜んでいる可能性はある。

夜行種はいないであろうが、飛行種がいる可能性はある。


だが、ボースは待つ事を嫌い行動を起こした。

危険性を考えれば幾らでも『もしかしたら』という可能性は湧き上がり、それによって思考と行動の幅が潰される事をこそボースは嫌うが故であった。



「おい!いるならさっさと出てきやがれ!ぶっ殺すぞ!」


金属製の手すりを鉈の刀身で叩いて甲高い騒音をまき散らしながらボースは叫ぶ。

何も出てこなければそれで良し、ミュータントが出てくれば鉈で切り裂くのみ。


まず直接探りを入れ、相手に行動を強いる。

エンキの思考法は副官として使い潰されていたボースにも無意識の内に受け継がれていた。



覚悟を決めたボースの視界の隅に蠢く何かが確かに目に入った。

即座に鉈を振り上げ、一歩進んだボースにかけられたのは制止を求める声であった。



まっへ(待って)まっへふらはいよ(待ってくださいよ)ひゅうはいひょう(中隊長)!」

「レナルド、てめぇ生きてたのか!」

へぇ(ええ)はんとかへ(何とかね)



両手でボースの今にも振り下ろさんとする鉈を制止する動作をする存在はキドに真っ先に狙撃されて死んだのレナルドであった。


顔を隠し保護するための目出し帽が取り払われたその顔は見るも無残であった。

鼻は砕けて潰れ、右頬は歪に裂けて破れてその下の歯も何本も砕けて失われている。



ははひ(鼻に)はたったたんかんは(当たった弾丸が)よほすへりすて(横滑りして)みひひょひょを(右頬を)ふちやふっへ(ぶち破って)そへたみはいてひてね(逸れたみたいでしてね)

「何言ってるか分からねぇが生きてるならそれで良い、降りてセーフルームに行け。治療を受けろ」


頬を破かれた事で上手く言葉を発せないレナルドの様子を見て会話を諦めたボースはレナルドに下に降りるように命令して展望台に入る。



もう一つある筈の死体は無かった。

代わりにあるのは既に溶けて役割を終えた複数の蝋燭。



「なるほど、レナルドの野郎。ディックの死体を投げ捨てて蝋燭だけで一夜乗り切ったって訳か」


ボースは残された物から状況をある程度理解した。

キドの放った弾丸はレナルドの顔面に直撃した。


だが、それは低殺傷用の岩塩弾であった。

狙撃の為に防弾ゴーグルを外していた狙撃手のカークと違い、全身を市民兵時代の装備で固めていたレナルドを無力化するには目以外に当てる必要があったのだ。


結果としてキドの弾丸はおそらくは鼻に直撃し、しかしその特性故に貫通はしなかった弾丸が顔を滑ってあの様な惨状をもたらしたのだろう。


直接の殺傷は免れたが、それによって脳を揺さぶられたレナルドは失神、顔の惨状を見たディックはレナルドが死んだと誤認したのだ。


それなりに男前だったレナルドの顔をピカソの芸術にした後、キドはもう一人の部下であるディックを始末し、展望台を制圧した。


おそらくはレナルドがやられた際に口を開いて状況報告を行っていたのが災いしたのだろう、弾丸は口に飛び込んでそのまま脳を貫いたのだ。



そしてどの段階かは分からないが目覚めたレナルドは最後の力でディックを展望台から投げ捨て、緊急キットとして各員に渡していた火打石と蝋燭で火をつけて展望台に籠城を行った。


本来ならばほぼ死が避けられない状況だが、今回は外に猛獣どもの鼻を騙し腹を満たす餌の山があった事でレナルドは難を逃れたのだ。


二人の生死を分けたのは単純に運なのだろう。

昨日のレナルドは幸運だった、この世界ではただ幸運であるが故に生き残るという事もまたありえるのだ。



「ちっ!レオの野郎にまた貸しが出来ちまうじゃねぇか!レナルドの野郎め、治療したらすぐに機関銃降ろすの手伝わせてやるからな!」


少なくとも後始末は既に済まされた後であった。

状況を理解したボースは舌打ちをしながら展望台を後にする。

その言葉とは裏腹に、ボースの顔は少し機嫌が良さそうであった。



――――



悪夢によって仮眠を台無しにされつつも、壁に背を預けて休息を続けていたレオはドアが開く音で素早く意識を覚醒させた。


そうせねば生きられぬという状況において、人がそれに適応する速度というのは存外に早い物である。

適応できねば死ぬのだからなおさらだ。



視線の先にいた予想外の闖入者がセーフルームに入ってきた事に一瞬驚いたものの、生存者がまだいた事に喜ぶレオは入室してきたレナルドの要望に応じてすぐに『治療』を行った。



「結構痛いぞ」

()ひょっひょまっへ(ちょっと待って)そへはひいて(それは聞いて)―――」


レナルドの言葉が終わる前にレオは一滴の青い雫を指から顔に滴らせた。

直後に起きるのは見慣れたお決まりの光景。



「おお、苦しんでおるわ。可哀想に」


言葉とは裏腹にレオの背後で揺れる影が楽し気にその光景を眺めている。


そこにあるのは急激な速度で再生していく肉体と、その強引な再建による激痛に苛まれて暴れる患者の姿である。

それを上から抑え込んで落ち着かせていた時、乱暴に扉を開いたボースがセーフルームへと入ってきたのだった。


ボースは相変わらず眉間に皺を寄せた不機嫌そうな顔をしている。



「世話かけたなレオ、これは俺の貸しだ」

「いちいちこういう事で問答するのはよすべきだ、これは互いにとって利益がある事だ」

「ああ、取りあえず用は済んだ。こいつは俺が連れていく」



短く会話を済ませるとボースは未だ苦しむレナルドの首根っこを掴んでセーフルームを出て行った。


どうやらボースはレオに対して対抗意識を持っているようである。

勢力内において武力を担うという点で立場が競合するからだろう、現状は問題ないが将来は何かしらの決裂が起きるかもしれない。


だが、問題は無いだろうとレオは考える。

『人間』以外は信頼しないというのは兵士であった頃からの鉄則だからだ。

人間ではない地上人はどこまで仲が深まろうと、信じて用いる事はしても頼る事は決してしない。


深く観察し、相手の思考法や身の処し方、そしてこちらの与えた恩義をどう感じているかをしっかりと理解してから適切な使い方をする事が肝要である。


礼節を持って接し、理不尽は言わず行わず、親身に接してやれば大抵はこちらを信頼する様になる。

後はこちらの望みに沿う形で使うだけだ。


見返り無き善意などこの世には存在しない。

レオの善意にもまた彼らをまだ人間に戻せるかもしれないという希望と共に、純粋に見返りを期待してこそという部分が多分に含まれていた。



それはかつて救ったフランシスも、今ともにいるクトーもボースも変わらない。

背中を預けて真に頼れたのは上官と戦友たちだけだ。


苛酷な世界に取り残された同胞だからこそ、同じ種族だからこそ、同じ苦難を共有する者だからこそ信じ合えたのだ。


それに比べれば、この地上にいる人間達は信じて頼るに値する者など存在しないだろう。

既に一度裏切られているのだからなおさらだ。


己の内なる何かがおかしくなっていってるからこそ、もう二度と自己の生殺与奪と決定権を他人に委ねないという強い決意がレオの心に生まれていた。



「あの血も、今後どう作用するかであるな」


レオの影たるスーラは退出するボースらを見やりながらそう短く呟いた。

それを聞いたレオは自然と右手を変質した己の心臓の上に置く。

可能ならば、鷲掴みにして止めてしまいたいとでもいう様に。



「現状の血の振る舞いは問題ないのだろ?邪神」

「貴様らの種に対する作用としてはそうではあるな。だが、貴様の変質した血と心臓はまだ未知数であるな。我にも今後どんな影響が出るか」

「これから嫌でも分かるだろう。治療も変異も今回限りで済むはずがない」


生きている限り、誰もが戦う事からは逃れられない。

エンキとの戦いは特に辛く厳しい物であったが、今後の道中においても何度も同じ様な死の危険と出会うだろう。


その度にレオは何かを捧げる事となり、誰かが深く傷つき『治療』を受ける事になるだろう。

その果てに待っているのは碌な結末ではないだろう。


レオの体内を巡る血に宿るスーラもまたその変質によって上書きされかねないのだ。

かつては世界を支配していた神格ですら、それを塗りつぶす更に強大な古い神格の前には抗い様がない。


一つの肉体に三つの魂を宿す事となったレオという存在はいつ破綻して崩壊するか分からない爆弾と言っても過言ではない。


一つに混じり合うのか、一つの意識に食い潰されるのか、スーラとしてもこの肉体に留まり続ける事は身の破滅を意味している。

それを回避するためにも、今は肉体(ボディ)たるレオと共闘して進むしかないのだ。



結局、二人が選べる未来は闘いしかない。

究極の自由が訪れた暗黒の世紀末において、明日を得るには今日、地獄を見るしかないのだから。



「……眠気が吹き飛んでしまった。外出るか」

肉体(ボディ)よ、キドなる者の治療はどうする?」

「まずはこちらに服従して貰わないとならん。手駒にならないならば始末する」


胸に当てていた右手を腰の剣に移したレオはゆっくりとした足取りでセーフルームを後にする。



目当てのキドはビルの外、倒れ伏した樹木の近くに即製で作った松葉杖代わりのスクラップに身を任せながら静かに立っていた。


キドが何かを見る様に視線を地面に落としているのをレオは理解した。

その先にはエンキが使っていた鉄砕きの変わり果てた姿があった。


死体は残ってはいなかった。

夜の内に夜行種に食い尽くされたのだろう。


どれ程の権勢を誇り君臨しようとも、死して骸を晒せばそれはすぐに他の者達の糧となって消費される。

墓など立てられる事も無い、後は時の歩みと共に忘れさられるのみだ。


それがこの世界の理なのだ。

ただ、地に転がる鉄砕きの残骸だけがエンキという覇者がかつてここに存在した事を僅かに主張するのみだ。



「エンキは死んだみたいだな。なぜ俺は殺さない?」


背後まで歩み寄ってきたレオに対してキドは振り返る事無くそう告げた。

あくまで平静を保った口調には恐怖や怯えは見られない。


負傷して戦えない状態で自身よりも強大な相手に背を向け続けるキドの胆力に感心しつつ、レオは剣に手を置きながら答えを返した。



「お前が優秀な人材だと分かったからだ。ボースは殺したがっていたが俺がお前の命を買った」

「期待に背いて悪いが俺はもう廃業だ、この体じゃもう銃は使えない」


キドは努めて平静にそう告げたが、心なしか声が震えているようであった。

既に傭兵として…いや、ガンマンとしてのキドの人生は終わったのだ。


砕かれた肩を治療し、リハビリを行う設備はこの世界には無く、そうしている暇もない。

弱肉強食の世界において落伍した者は後は身ぐるみを剥がれて野垂れ死ぬしかない。


最早これ以上生きていても己の望む生き方が出来ない以上、死を怯える理由はキドには無いのだろう。



「それを治せるとしてもか?」


だからこそ、だろう。

治せる、その言葉を聞いたキドは一瞬、ピクリと体を震わせると同時に松葉杖をつきながらレオに向き直った。



「治せるのか?この肩を、この脚を」


お馴染みのサングラスを付けていないキドの鋭い視線がレオを見据える。

そこにあるのは願いだけであった。

ガンマンであり続けられるならば、他の何も惜しくないという執念がキドの表情には宿っているようであった。



「ああ、だがタダじゃない。これは契約だ。これ以後の生において俺の忠実な道具となるならばお前の傷を癒し、その命を救ってやろう」

「どの道、傭兵稼業は廃業か…」

「ここで剣の錆となるか、俺の銃になるか。二つに一つだ」


暑い日差しの中、渇いた熱風が砂埃を舞い上げる中で二人は静かに睨み合い、決心した様にキドは松葉杖を捨ててレオに右手を差し出した。



「分かった、契約成立だ。これからはお前が俺の主人だ。何と呼べば良い?ご主人様か?」

「レオだ、俺の事はレオと呼べ。命令に従えばそれ以上は求めない」

「了解した。俺はもうあんたの道具だ、好きに使ってくれ」


レオもまた、剣に置いていた手をどけるとキドに応えるように握手を交わす。

平和裏の契約締結、その筈であった。

だが、ここでキドは内から湧き上がる疑問を抑えきれなかった。



「ところでどうやって治すんだ?そちらに医者はいない筈だ。それにこいつは時間がかかるぞ」

「問題ない、すぐに済む。俺の血を一滴入れればな。邪神、やれ」

「ちょっと待て、それは聞いてないん―――」



握手した手を握りしめ、抗おうとするキドを拘束しているレオはその場で『治療』を施した。

スーラが操る粘性のある青い血液の一筋が繋いだ二人の腕を伝い、キドの傷口へと入っていく。



「結構痛いぞ」


レオが定番となりつつある言葉を語りかける中、キドの苦悶に満ちた絶叫が響き渡った。



ここに契約は為され、レオは優秀な手駒を一つ手に入れた。

この日、祭りの後始末は粛々と進んでいった。

今回は後片付け回となっております。

帰るまでが遠足である様に、捕虜と装備の始末を終えて撤収するまでが戦争です。

苛烈な戦いを生き残った猛者がつまらない事故や流れ弾や地雷・不発弾で死ぬというのは現実先輩の作品内では往々にして存在する事であり、これを回避するにはしっかりと、そしてさっさとやる事を済ませて帰路に就くに限ります。

この作品内においても概ねそれが正しい事と言えるでしょう。


一章についてはあと一話か二話で収めたいところです。

今回はここまで

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