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人が嫌いで好きと言うこと( 散文)
―“人を好きと言うこと”―
いつだったか、教師がこんな質問をした。
“全ての人を好きな人はいると思うか?”
と、そんな質問だった。
僕はそれに、たった一人居ると思うと手を揚げた。
それに教師は笑いながら居る訳がないと手を上げなかった他の生徒に同意を求める様に声を掛けた。
今でも僕はきっとあの質問に昔と変わらず手を揚げるだろう
だって僕は自分が嫌いではないから
人を嫌いではないから
嫌いでないなら好きとおんなじだから…
―“人が嫌いな理由”―
私はいつだって人であることを恐れている
人であること
理性あることに
動物のようであることに
私は恐れる
動物的でないことに
理性的でないことに
動物のように直情的な人間を嫌い
かたくなな理性を持つ人間を嫌う
私は人間が嫌いだ
私は人間を恐れている
私はそんな自分自身が
そんなどうしようもない自分が
大嫌いだ。




