一回
〇三章,激動の末に・下/一回
成し遂げたいことがあった。
そのためになら自分が自分でなくなっても、命の灯を使い切ってもいいと思えるくらいに。
至るまでの迷いが、まったくなかったわけではない。
けれど笑われても、軽蔑されても、最後には報われ、救われるというのなら、いくらでもこの体を差し出そう。
願いとも、目的ともいえるそれが、この世に自分を繋ぎとめている最大の理由なのだから。
*
植物の神殿を出てから数日、ルアス達はひたすら光の神殿へと向かっていた。
その間、妙な沈黙が漂っている。まったく会話がないわけではないが、すぐに途切れてしまう。
取り立てて関係がギクシャクしているわけではないが、強いてあげるならば、おそらくアーサーの昔話を聞いたためだろう。
以来ルアスは心のどこかでなにかが引っ掛かり、思い悩んでいたことがあることも、要因の一つかもしれない。そのため会話が弾まない。
この日も完全に陽が落ちる前に何度目かの野営を始め、落ち着いた頃のこと。
ルアスは意を決し、目元をやや細める。
「なあアーサー、聞きたいことがあるんだ」
アーサーは応じるように、白竜の姿で姿を現した。
「どうしてお前が戦おうとしてるのか、なんのために精霊の長を求めているのかもわかった。でもずっと、気になってたことあるんだ。精霊長の召喚を俺達に任せるのは、どうしてなんだ」
出会って間もない頃に、精霊長の協力を仰ぐため、呼び出すための器となるように告げた。
今更ともいえなくないが、精霊長の力を借りるのなら、わざわざフィニアやシェイドを介さなくてもいいはずなのである。
神であるアーサーは、格は上なのだ。
いくら力が弱まっているとはいえ、回りくどい真似をする必要があるのだろうか。
もしこれからも精霊を使役する妖精の力が必要ならば、最後まで巻き込まないという話と矛盾するのではないのだろうか。
更に言うなれば、フィニアは一度、命の危機に瀕しかけたことがある。たとえ自分から志願したのだとしても。
これが話を聞かされたのちに浮上し、胸を燻らせていた疑問である。
そのことを失念していたようで、アーサーは小さく息を整える。けれど伝えることに躊躇いと戸惑いとがあるのか、表情はどこか揺れている。
「そのことはまだ、話してはいなかったな。だができるなら、これ以上は……」
「まだ巻き込みたくないとか思ってるのか」
「無論だ。いくらそなた達が望んでも、いや我の話を聞いてなお望むからこそなのだ。死地に赴かせる行為だからこそ……」
「なんだよ、それ。死地だとか、お前が望まないとか言うなよ!」
延々と繰り返し思い悩むアーサーに、ルアスは焦れるあまりに苛立ちが募り、怒鳴っていた。
「確かにレンド達と戦うのは、無謀かもしれない。死ぬ可能性は高いと思う。けど、俺達だって、死ぬために戦うんじゃないんだ」
「だからこそ、我は巻き込みたくない。そなた達の想いは嬉しく思う。だが、しかし……」
なにかが起きても守り切る力はないのだからと、死なせたくはないのだと、アーサーはか細く思いの丈を洩らした。
だがルアスは、そのような考えが無性に胸をざわつかせ、なおさら腹立たしさが込み上げる。
巻き込みたくない誰かなら、ルアスにもいる。いるからこそ、アーサーの考えを否定などできはしない。
だが置いてきぼりにされたようで、自分の想いを無視されたようで、辛いのだ。
そして力を貸したいと願う。協力してほしいと願う。
「実際どうなるかなんて、俺だってわからないさ。どうすればいいか、なにが正しいのかなんて。だけど俺はなにかしたいから、ここにいる。俺は俺の考えで、お前の助けがしたいんだ! なのにお前は、自分の気持ちばっかり優先させる」
「だが我は、そなた達に死ぬ覚悟を要求することは出来ぬ」
「死ぬ覚悟じゃない、生きる覚悟だ。お前が持たなきゃいけないのは、生かす覚悟だ。確かに今の世の中、いつ命を落としてもおかしくない。だけど皆、死ぬためじゃなく、生きるために戦ってる。生きたいから、生きてほしい誰かがいるから、俺達は戦って命を落とすこともあるんだ。そうでなかったら、きっと今頃生きることに諦めて、命を投げ捨ててる。だけど皆、戦ってる。お前は、その代表なんだよ」
言いながらもルアスは、自分の言葉に納得していた。
人間にしろ、妖精にしろ、生きるために精一杯戦っている。
戦後の種族間の抗争、魔物達の見境ない襲来等、常に命の危機に晒されている。
状況が命のやり取りを助長させている。もちろん一部例外はあるかもしれないが、誰も好んで命を投げうったりはしないだろう。
根底にある願いは、平和に、ただ自分の望むように暮らすこと。きっとそれは誰であっても変わらない。
誰の身の上にでも死は等しく平等に訪れるが、死ぬために生きる者は、そう多くはないだろう。
少なくともルアスは生きたい。生きたいのは、共に過ごしたい相手がいるためだ。家族であり、友であり、親しい誰かである。
なにを持って生きるための、次へ生かすための死ぬ覚悟を決めるかは、それぞれ異なる。そのため生きる覚悟などとは、ただの詭弁でしかないのかもしれない。それでも悔しいのだ。
「なのにお前は全部自分で抱えて、全部自分で解決しようとしてる。俺はもう、充分に関わってる。俺だけじゃない。十七年前の戦争から、皆ずっとだ。なんであれ魔物達を呼び寄せて俺達を襲ってるんだから。だからいい加減、少しは俺達を巻き込めよ。死ぬ覚悟をじゃなくて、生かすために。だから素直に力を貸してくれって言えよ。俺だって、止めたいんだ」
言い続ける中で、ルアスは目頭が熱くなっていく。
ここにきてようやく、植物の神殿において胸の中に明確に燻り始めた、アーサーに対するなにかが一体なんであるかを、認識した。
結局のところ、頼ってほしかったのだ。
当初は、なにも知らされずに巻き込まれることが嫌でしかなかった。
いつからだったのだろうか。否応なく関わっていくうちに、一人ですべてを終わらせようとする姿勢が、なにも語ってくれないことが歯痒く感じ始めたのだ。
姉のシンシアを助けたいという思いは変わらない。
けれど外の世界を知って、人間と妖精の確執を目の当たりにして、少しずつ変わってきた。人間も、妖精も嫌っていた時とは違う思いが芽生えていた。
認めたくはなかったが、結局のところ止めたいのだ。
結果、どう変わるのかはわからない。
ただ、人も、妖精も関係なく、もうこんな争いなどしてほしくはないのだ。
これがルアスにとって、受け止めることで変わりたいと望んだ、争いと終わらせたいと願った、けれど自分の弱さゆえに認められずにいた思いなのだ。
目尻にある涙を拭いながら、アーサーを見やる。
当の本人は、いまだに戸惑いが見え隠れしている。視線が、ふとフィニアへと向かう。
「たとえ行きつく先が同じでも、概ね私もルアスさんの意見に賛成です」
ルアスの意見を押し留めてくれることを期待していたのだろう。
だがそうはならなかったことに、アーサーは沈痛な面持ちで顔を伏せる。
「……明け方までには結論を出す。少し、時間をくれぬか」
無言で応じるルアス達に、アーサーは背を向け、空高く羽ばたいた。
ルアスは代わりのように目を伏せ、フィニアは陽の落ちた、星の瞬く空を見上げていた。
空高く飛行していたアーサーは、やがて高い木立の一本に舞い降りた。
「……生かす覚悟、か」
やがてアーサーは呟いた。
表情に変化はないが、瞳は深く揺れ動く。星々の光が、ことさらそれを助長していた。
ルアスの言葉は、ある意味的を射ている。
守りたい者があった、守り続けたい世界があった。だからこそレンドと対峙することを決意し、その通りに行動していた。覚悟はしていたのだ。
だからこそ、誰も巻き込みたくはなかった。
避けられぬなら、できる限り最小限に押し留めておきたかった。多くのことをルアス達に伝えなかったのも、そのためだ。
けれどルアス達だけではなく、既に多くの者達が巻き込まれているという現状に、胸を突かれる思いがした。思えば十七年前の戦争から、いや、それ以前からずっと神と呼ばれたアーサー達は妖精や人間達を巻き込んでいたのだ。
わかっていたことだというのに、言われるまで現状に気づいていなかった。
だというのに、レンドも含めて守りたい、救いたい。だからこそ誰も巻き込まず、話をしたいと望んでいたのだ。
けれどやっていることは結局、多くの命を奪っているだけだ。レンドのしていることと大差ない。ただの傲慢でしかない。
永遠ともいえる時を過ごしていながら、指摘され、ようやくそこに辿り着いた。
生かすための覚悟。これまでは巻き込み、死なせてしまうことの恐怖や絶望に打ちひしがれていた。けれど、生かすという考え方に虚を衝かれたのだ。
「……良いのだろうか。ミレイア、ガリック」
返事はないとわかっていながら、アーサーは二人に問いかける。
ガリックは、おそらく怒るだろう。誰も巻き込まずにと願いを託していったのだから。
けれど終わりにしてほしいとも望んでいた。
ミレイアも、おそらく同じだろう。けれど最後には、呆れながらも頷くだろう。あなたの決めたことなら、と。
やがて心が定まったのか、思い悩む様は消え去り、清々しい様へと変貌していた。
そしてルアス達の下へと向かった。
二人はいまだに起きて、そこにいた。沈黙と静寂が、そこにはあった。
近づき、ふわりと舞い降りると、二人を見つめる。
「そなた達には、我の手助けをしてほしい。そのためにまず、我がどのようにしてレンドと対峙するかを知ってほしい。フィニアの弟が囚われていた、小道具のことを覚えているだろうか」
言葉として紡ぎ出すことに抵抗があったため、ルアスは頷いた。忘れられるはずもない。
あれはルアス達にとって、様々な始まりの出来事だったのだ。
やはりフィニアにとっても忘れられない出来事だったのだろう。
瞳には悲しみの色が宿っている。面立ちには、僅かに影が差している。
「あの小道具は、現在に至るまでの間に未完成ながらも開発されたもの。元々は精霊を封じ込めるためのものだったらしい」
「そのような物、これまで聞いたことがありません。それに未完成だと仰いますが、現に使用されていたではありませんか!」
先程まで黙って話を聞いていたフィニアが、批難の声を上げた。
妖魔と小道具によって、姉弟の人生は大きく歪められたのだ。
せめてどちらか片方かであれば、また別の道があったかもしれない。
姉弟の十七年は、変わっていたかもしれない。
「我も詳しくは知らぬ。だが異端の集団として扱われた歴史があったらしい。今となっては、当時の道具はほとんど残ってはおるまい。その道具に、レンドが呪いをかけ、扱うことのできるようにしたのが、あの小道具なのだ」
「でも効果は違ったじゃないか。それともアーサーは別の道具を使って、精霊を封じ込めて力を借りるのか。わざわざそんなことしなくても、使役できるんじゃないのか」
白竜は否定のために、首を左右を振った。
「我には魔法は扱えぬ。だが使うのはレンドと同じ道具ではなく、以前話した人間達を器として封じるのだ」
思いもかけないことにルアスは戸惑い、思考が止まる。
なんの冗談だと、口から滑り落ちそうになる。体が硬直する。息をするのも忘れそうなほどに。
だがアーサーの眼差しは、物怖じせずにルアスへと注がれている。そのような様であるときは、けして嘘でも冗談でもないのだ。
それがなおさら困惑せずにはいられない。
「……器とはどういうことですか。いくら死人であり、普通ではないとはいえ、彼等は本来人間です」
躊躇いがちに問うフィニアの双眸からは、熱っぽさが含まれていた。
怒りによるものかもしれない。そのため、普段は見せない険しさがある。
否応なく弟や妖魔のことを思い出し、アーサーもレンド達と同じように、誰かの命を当てがっている。そのことに腹立たしさがあるのだろう。
「方向性が異なるとはいえ、やっていることは変わらぬ。責められても仕方がない。だがレンドには味方がおり、精霊の力を使っている以上、なんの力も借りずにとはいかないのだ」
フィニアも頭では、わかっているのだろう。なにかの協力なしに、立ち向かえる相手ではないと。
けれど感情が、それを許せないのだろう。
ユーイやゲオルグ達に対する思いが拭いきれないためかもしれない。
だが納得いかないながらも感情を抑制し、折り合いをつけようと息を整えている。
そのためルアスは、あえて先を問うべく口を開いた。
「そういえば魔族や妖魔も、魔法は使えるよな。魔王も神様なら精霊を従えられないのに、どうしてだ」
「魔族の成り立ちは、よくわからぬ。生むという行為は、我にはできないのだ。だが妖魔が魔法を使えるのは、精霊であるためなのだ」
「……ちょ、ちょっと待ってくれ。どうして精霊が、魔物や妖魔になるんだ」
「そうです。妖精と対峙するような、神聖で厳かな印象を受けたことはありません。それに等しく精霊ならば、魔物も魔法が使えるのではないのですか」
これまで魔に連なる者達が、精霊だと認識していなかった。
それどころか精霊である要素など、微塵も感じられなかった。
それをさも当然のように、今更のように語るアーサーへと、驚きと憤りをぶつけていた。
ルアスは精霊の声を直に聞けるわけではないため、フィニアのような意識を持つことは難しい。
けれど先程の話といい、なぜ精霊があのような姿に変貌を遂げているのかも併せて、あまりにも意外であったために思考がまったく追いつかない
。
なぜなら少なくとも魔物や妖魔といった類は、魔王レンドの手によって新たに創造されたとばかり思っていたのである。
レンド自身ではなくとも配下である魔族が、そのような力を持っているのだと。
そのため脳内は、混乱と疑問によって満ち満ちている。説明を求めるべく、自然とアーサーを凝視する。
「魔物のほとんどが魔法を扱えぬのは、自我そのものはなくなり、破壊衝動の本能のみで動いているためだ。妖魔はある程度自我を保っているとはいえ、ほとんどは消失されている。そのため魔法は扱えても、己が何者であるかを覚えてはおらぬだろう」
そのためそれぞれ得意な分野があり、好む場所で生息しているのだという。
「なんだって、そんなことになってるんだ」
「おそらくあの戦争が引き金なのだ。それを利用し、精霊を魔物に変貌させた」
「説明になってないだろ!」
「更に言うなれば、人々の心に渦巻く憎悪や恐れを利用した。人々の憎悪や恐れを精霊に受けつけることで、暴走させ、変貌させた。おそらくは三人目の魔族か、レンドの仕業だろう」
姿形が醜悪なものに変化したのは、人や妖精のように固定された肉体がないため。
植えつけられた感情により、現在の姿へと変貌するに至ったのだという。
「なぜ、そのようなことが言えるのです。それに彼等の仕業だとして、無事な精霊と、そうでない精霊がいるのは、なぜですか」
フィニアは、なおも食いかかる。
精霊が魔物等に変貌しているのなら、すべての精霊がそうなっていてもおかしくないのだ。
「精霊にも自我はある。だがそれぞれの属性の長は一人きり。その下は三角形のように広がっているのは常識だろう。魔物の多くは下級精霊。更に中級精霊は、妖魔となることは多い。だが楔を植えつけられようと、抵抗しうる精霊もいる。上位になればなるほど、なおさらなのだ」
同時に高位の精霊ともなると、楔を植えつけられることなく、逆に打撃を受ける可能性を秘めている。
呼び手である妖精によっては、なおのこと。
だからこそレンド達は、精霊の長を少なからず恐れている。
各神殿を、魔物や妖魔が襲っていたのも、そのためなのだろう。
それを見越していたからこそアーサーは、精霊を呼び出す者と、器となるなにかが必要であった。
そしてレンドの器となっている、親友という立ち位置のゲオルグとエレノアの二人を選んだ。迷い、悩みながらも選んだ道なのだろう。
フィニアは悲痛な面持ちで俯いている。
魔物に変化してしまったとはいえ、同士討ちさせてしまったのだ。心を抉るような思いなのかもしれない。
だが同時に、アーサーの想いも、悩みも知っている。瞳の奥に、迷いや葛藤のようなものが窺えた。
どんな言葉を連ねても、言い訳にしかならないと思ってのことだろう。アーサーは、たった一言謝罪を向ける。
フィニアは左右に頭を振った。
心に巣食い始めた疑念を追い払うためか、アーサーの言葉に反応してかはわからない。
「……すみません。アーサーさんの仰りたいことは、とてもわかるのです。わかりますが…一度魔物になった精霊は、消滅した後、どうなるのですか」
「普通の精霊は、一度消滅した後、また新たに精霊として再構築されるな。同じく魔物となった精霊は、楔の支配から解かれない限り、魔物として輪廻の枠に押し込まれることになる」
支配する楔が弱まれば魔物の数も減るだろうが、根源となる者がいる限り、完全な開放は難しいのだという。
聞くやフィニアは、そうですかと呟いた。切なさ、怒り、苛立ち、哀しみなど、様々な感情が渦巻いている。
それをどのように表現していいのかわからずに、一言呟くことしかできなかったのだろう。
「もし共に来ることを拒むなら、まだ間に合う」
問うアーサーに、フィニアは視線を上げる。やや睨むような形で見つめる。
多少の戸惑いはあるが、迷いは見受けられない。
「いえ、行きます。少々混乱はしていますが、止めたい人がいる、この戦いを終わらせたいという思いは変わりません」
「ならば混乱や迷いは、長引かせないように願いたい。光の神殿についたなら、そうは言ってはいられなくなるだろう。我は、神殿にいる者達に姿を示そうと考えているのだ」
「それって、マグノリアの言ってたことが気になるからなのか」
「マグノリアの言葉は、それぞれの人々の心にあるなにかに囁きかけ、惑わす。だからこそ我が姿を現すことで、抑止力としたいのだ」
ルアスの問いに、アーサーは頷きながら答えた。
マグノリアは去り際に、光の神殿にいるフウラ達を惑わし、同士討ちさせるようなことを語っていたのである。
だがアーサーが姿を見せるということは、新たな問題も発生することになる。
神であると同時に、容姿は御使いである白竜。
姿を現したというだけで、相当な混乱や興奮が湧き上がるだろう。
信仰の対象であるために以前一度アーサーが姿を現したことで、騒ぎになりかけたことがあるのだ。
だからこそアーサーも、敢えて人前に姿を現さなかったのだろう。
影響力がある半面、おそらく反動も大きい。そのため不安は拭いきれない。
「でも御使いの竜の姿をしているけど、お前は神様なんだろ。抑えるどころか、神様が自分達についたってことで、妖精達の士気や覇気が妙な方向に動いてしまったら……」
「わかっている。だが手をこまねいている時間もない。同じ危険が伴うならば、できることをしたいのだ」
アーサーは真摯なまでの切望を、ルアス達に向けていた。




