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Blood of Dragon  作者: 居反り
第1章
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第6話

■ハガネ■

 アルケさんとボクとでちょっと大騒ぎしたからかな? その後の会話中に火のそばに座ってるアルケさんの膝の上に乗っていろいろお話ししてたけどひと段落してたら起き上がってました。


 最初は呆然としてたけどアルケさんがにっこり笑うと(ボクの後ろなんだけどなんとなくわかった)二人とも飛び込んで、だきついて来た。しばらく泣きながら抱きついてる二人のあたまをただ撫でてあげてたみたい。

 ボクの方はアルケさんの膝の上、二つのぷるぷる仲間の直下、さらに二つのふよんふよんにぷにぷにが加わりました、ここは天国ですか?


 ひとしきり泣いた後、アルケさんのぷるぷるに顔埋めてるつもりがナニか違うものがあるのに気づいた二人。そろそろご挨拶の時間のようですよ? ということでがんばって顔を上に向けようと思います。

 相変わらず三人抱き合ってる真ん中に挟まれてるのでぷるぷるふよんふよんぷにぷにのヘブンなトライアングルっ。やばいです、何かいきりたちそうです。

 というかいきり立つモノがありませんよ、真実とは残酷ですね。いくにいけない天国なのに地獄というのはこのことですか? 快楽に負けぬようがんばって顔を出しまして。

「おはようございます、ハガネと申しますよ? いろいろあってあの中でアルケさんのお友達になりましたのでできればお二人ともお願いしていいですか?」




■アルケ■

「ハガネの挨拶の最初は全部おはようなのね

 あー二人ともちゃんと説明はするから、できるかどうかわかんないけど、とりあえずいい子だから大丈夫だよ」

とかいいながら二人を見る、うん年上からよね。ということで魔法使いに目で合図っ。




■魔法使い■

 アルケさんに見つめられましたわ。反則です、反則過ぎます。ただでさえ美人なのに背が高くてスタイル抜群なのに気さくでお姉さん気質で。

 いえ、もっと言えば姉御肌というかとにかくカッコイイ美人なうえに爆なぷるぷる持ちだなんてっ。


 こほん。


「ちょっと見とれてました、ごめんなさい。サマーサ・ネレイウスと申します。三人の中では一番魔法が得意なので魔法使いと名乗ることにしていますよ。こういった少数で野外のお仕事が主ですのでそれなりにいろいろできますけれど無理しない限りおふたりに任せていたら出番がないのでやっぱり魔法使い、でいいようですわ」

なにかこう皆さんに挟まれてますけどつぶらな瞳にネコさんみたいなきゅーとな口とかもうたまりません。ピンクでぷるぷるなのもポイント高すぎですっ。




■ハガネ■

サマーサさんは銀髪の長い髪の毛の先を下の方で留めてます

運ぶ時に見た限りだと一番背が低いですね

薄いブルーの瞳とかでちょっと神秘的だけどぽわっともしてます

ゆったりした服にケープも羽織っててわかりにくいけど

アルケさんが爆だとサマーサさんは超です、間違いない


もう一人のかたはは細身で幼い感じ

髪の毛は色の薄い金髪で肩ぐらいかな?ポニテにしてますね

北○だとか○欧だとかの美少女風

瞳はグリーン

なんだろ、キリッっとしてるというか背筋が伸びてると言うか

軍人さん?




■神官■

「次は私だね。クルセイス・クレテ、んー神官? わけあって回復とか補助の魔法だけ大の得意だし、そういうのって神官とかぶるからそういうことにしてる。腕力ではアルケにかなわないけど剣技のほうでその分埋めてる感じかな?」

 とりあえず名前と技能がわかればいいかな? 少数パーティだとそのへんの把握が大事だしねサマサもその辺わかってるから得意なことはちゃんと言ってたみたいだし。

実は耳が短いけど先祖がえり的にエルフの血が濃いだとか年齢のこととかはいいよね、二人にも正確には言ってないし。ある意味いつもどうり、新しい仲間が正体不明というか謎の知的生命体だとかは。


 大問題だ。


 どーすんのこれ? こんなの見たことないよ。友達だとか言ってるけど、見たことも聞いたこともないよ?

 害はないみたいだけどなんかぷるぷるしてるけど三人に囲まれて、というかぷるぷるふにふにに挟まれてるからよく見えないな。




■ハガネ■

 さすがに挟まれっぱなしってのも何ですね

「お湯も沸いてるからお茶にしたほうがよくないかな? みんないろいろありすぎて疲れてるはずだし落ち着いたほうが話もしやすいと思うんだ」

 天国いや地獄から開放されてぷよんと着地、ついでに膝からもおりてお茶くみのじゃまにならないとこに。ぷよんぷよんと跳ねてますけどガッツリ見られてます。視線刺さりまくり。

「やっぱり珍しい?」




■神官=クルセイス■

マジマジと見つめすぎたか。いやもうまったく未知の存在、それも知的生命体で会話可能。さらに何故かカワイイとかどういうこと?

「うん、私のまったく知らない存在。生き物、よね? ここには他にもこういう子いたの?」




■ハガネ■

「ボク自身も何なのかわからないよ。なんでしゃべれてるとか、なんでも取り込めて好きに変化させて排出できるとかも」

 そもそもここがどういうとこかもわかってないんですけどねー。

 元人間だとかの記憶はちゃんとあるけど、そもそも魔法なんてない世界の記憶。何がどうなるかわからない以上ぶっちゃけたらまずそうだね。科学技術的なことだとか広めて大戦争がーとかありえるよね? 魔法がどの程度なのかもわからんけどなんでも公開すりゃいいってもんではないはず。

 きちんと説明できないってのもあるけど置いとこう。聞く人にとって何かのきっかけになるだけで危険かも知れないし。




■魔法使い=サマーサ■

 どこかの魔法使いが作り出した魔法生物でも逃亡してきたのかしら?

 何でも取り込めて変化させられて排出できるですって?

 あっさり言うので聞き流しそうだけど、これって錬金術師ってこと?

 いろいろ聞き知ってるつもりだけどそういう噂は聞いたことがないし、文献もかなり読み漁ってるけど見覚えないですわよ?そもそも錬金術じたいかなり秘匿されてるものですけれど。




■アルケ■

「そうだな、何でも取り込めるとか作れるとかは実際体験したことも含めて話す方がいいか」

 改めて、右手のひらを見つめながら。

「とりあえず落ち着こうか、お茶も入れたし固焼きクッキーも配るから」

 どっちから先に話すか考えたけど、目の前のハガネについても説明したほうがいいだろうし。というかなんなのかまったく不明だけど。どういうもので何故害がない友達だと言い切ってるのか伝えたほうがいいだろう。うまく言えるかわからないけど、洞窟に取り残された私がどうなったのかから語り始めた。

 ところどころハガネも補足してくれたけど、まず驚いたのが呪いの杭をあっさり処理したらしいこと。ついでにそのまま取り込んでるらしく一本出してくれた。

 なんか禍々しくて気持ち悪いっていったらすぐ覆いかぶさって、そのままあっさり取り込んでたけど。


 ハガネ補足のばっさり切られた腹の治療、というか聞く限り修復だわ。ハラワタの話しとか聞きなれない単語が連発だったけど。まーなんだ回復魔法とか自然治癒力強化とはまったく違う手法だということはわかった。さらに傷口に張り付いてると心で意思疎通できたとか右手治療中にドラゴンとも繋がっただとか改めて説明しなおすと異常すぎよね。

 ドラゴンを死にかけさせた呪いの槍の処置とか霞んでるし


「結局、ハガネはなんなのかわよくわからないんだけど、この子が私たちの恩人であることは間違いないよ。ドラゴンの恩人でもあるからいろいろもらって来ちゃってるしね」

 話し始めてからいつの間にか膝に乗ってるハガネをぷにぷにしながら締めくくる。


 そういやいろいろもらったというけど最後のほうなんて岩盤ごと削ってたよね?

 倒れて積み重なってた巨木もあっさり取り込んでたし。ドコに収まってるのかさっぱり不明すぎる。

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