初めてのかたへの第1章まとめ
<第一章のまとめ>
アルケたちは深い森の奥の洞窟探査の補助として男剣士一行に雇用され道中ゴブリンどもを蹴散らし最奥手前で騙まし討ちにあう、アルケを人質に取られ、神龍相手に戦闘補助を強要される。アルケは何故か積み上げられたゴブリンの死体の下から現れた不定形生物により救われ彼とともに連れて行かれた仲間―サマサとクルス―の救出に戦闘音の鳴り止んだ龍の巣へ踏み入る。
開けた空間の中ほどで呪具により大地につながれた二人を見つけ、さらにその奥の神龍に連れ帰るよう促される。その無事なことを確認―魔力切れによる気絶―、したが神龍も呪いの槍により深く傷ついていた。
ハガネは特殊能力でドラゴンに刺さる呪具をアルケと繋がったまま取り込み、そのままドラゴンの傷を治そうとしたことでアルケにドラゴンの血肉が混じる。
結果、アルケの右手首から先と血がドラゴンとなった。
以降、それぞれの身に起きた変化を確認し実感しつつ深い森から街へ戻ろうとする。道中、精霊の導きで行きとは違うルートを取り、途中でアスタルト―黒犬? 愛称アスター―を拾い、隠れ里モータリスへ迎えられる。
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<キャラ紹介>
(不要な方は飛ばしてください)
・ハガネ
謎の不定形生物、スライム? ピンクでぷるぷるな物体でつぶらな目と猫口が特徴。ドラゴンとアルケの中継をして以降若干白く光るようになった。本人は生まれたてなのに何故か人間であったという感覚も持ち、その24年分の記憶のような物を持つ。しかしそれは何かをするときに浮かんでくる程度であり、本人? も生まれたての不定形生物であると考えている。
能力は吸収、解析、分解、生成。能力に馴染んで以降吸収したつもりでそのまま加工しているが気づいていない。その特殊能力は衣服のクリーニングで遺憾なく発揮され、ついでに色々溜め込んでいる。
主役、なはず。
・アルケ
本名アルキオネ・ミケナイ。クォーターオーガの女戦士だがドラゴンブラッド化した―一部はドラゴン化―。髪は茶色、筋肉質で背が高いが爆乳の持ち主。
武器は棍棒を持ち込んでいたが紛失、今は大太刀をハガネに作ってもらったうえで取り込んでもらっている。長物も得意だが弓は使えない。魔法は苦手であったがドラゴンブラッド化したことで尋常でないレベルの魔力を持つことになった。
主役の一人。ハガネに救われ行動を共にする。
・サマサ
本名サマーサ・ネレイウス。精霊魔法使いで治癒や守りなどを得意とする。髪は銀色で体格は平均的な人であるが隠れ釣鐘型の持ち主。
ドラゴン戦後、精霊感応があがり魔法の詠唱の必要性がなくなった―勝手に精霊魔法化―。
聖龍の森の精霊に導かれアスターを拾い、モータリスへ導かれる。
主役補佐になった。
・クルス
本名クルセイス・クレテ。先祖帰りでほぼエルフとして生まれた―耳が短い以外ほぼエルフ―。
身長はサマサより高いが線が細い為小柄に見える。ぺったんこ。最高齢なのは秘密。
ニンジャのような身のこなしと種族因子による特殊魔法を使うが面倒なので人の街では神官としている。
脇役にリストラ。
・アスター
本名? アスタルト。黒犬? としてサマサに拾われ育てられることになるが実際は????
・聖龍
エメラルド・ドラゴン。深い森の奥に住まう一帯の主。神竜。呪いの槍で左目を抉られたがハガネにより除去され、棲家へのトンネルを塞ぎ眠りについた。
・剣士一行
リーダーの剣士にスカウト2名、ガーディアン2名で聖龍に挑むも血肉の華となった。
呪具を使いこなすかなり特殊なパーティ。補助要員がいなかったことも含め背後関係不明。
・ゴブリンの1隊
聖地に入り込むだけの実力と何らかの結界破りの術を持っていたものと思われる。剣士一行に一蹴された。
軍の対ゴブリン戦は、確実な勝利と殲滅の為に同数以上で相手をする。1部族―30匹―程度での行動が多いが過去には万の数が押し寄せ人の国をいくつものみこんだ。
<地理>
・ヒレアスト平原
深い山と森から流れ込む幾筋もの川により潤う大平原であり大湿原でもある。開墾地域では米作がさかん。
・クトレー川
ヒレアスト平原を蛇行し流れる大河。幾筋もの支流が流れ込む。
・アルモレッドセルラ
ヒレアスト平原北西部の都市国家連合国。
構成国家は皆軍事国家であり北からの侵攻に備えている。
・ディファレイ
アルモレッドセルラ最北端に位置する都市国家。
もっとも軍に力を入れているが、周辺の開拓村の強化を優先している。ここより北にあった都市国家は森にのまれるかゴブリンに攻められ孤立し維持不能となり放棄された。
・ヘロナマウト
ディファレイ北部の砦かつ開拓村。
公に最北端の拠点。竜―大型爬虫類―を防ぎつつゴブリンの侵攻に備える。
・モータリス
60年前に森にのまれ取り残された隠し里。ディファレイに属し兵役の義務も負う。
住人の大多数が牛人に馬人。精霊感応が高く軍人としても優秀なため男の多くが村外にいる。ここを通過して獣人国から多くの者がディファレイ以南へ逃げ延びた。深い森と樹海、竜―大型爬虫類―の巣で外界と区切られ、さらに結界により守られている。