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Blood of Dragon  作者: 居反り
第1章
15/32

第15話

■ハガネ■

 ダメといわれたらやりたくなるのはどこでも同じですか。

 あのあと全員外でてこすこすぽろぽろやって大騒ぎ、非常に危険ですね、事態が予測できるけど手立ての正解がはっきりしないなぁ。

 ローションとかないから椿油とかでいいと思うんだけどそういうの聞ける状態じゃないし。


 ひのきちおーる。


 たしかそんなんだった、檜から取れるやつ。神木とかなんとか言ってたドラゴンの巣の木から取れるかなぁ? あの樹皮の紙はなんか効果あったっぽいから染み込ませて叩けばいけるかな。

 三人ともダウンしてますね。


「これで体叩くというか、拭っておいてね。きくかどうかわかんないので効かなかったらあしたは地獄ですよ」

 んー微妙についてるのはお湯かけたほうがいいのかなぁ、すでにヒリヒリしそうでこわいけど。拭きタオルはもっとふわふわな方がいいな、というかこれにも龍の巣の木の繊維まぜとこう。


 きゃっきゃうふふたいむ再開。

 へぶんな光景が展開されてますよ。

 背中のぬぐいっこからお約束の展開もひととうり、ぷるぷるをむにむにどころか搾り出しますか? 両手で1ぷるぷるを絞るとか危険すぎませんか?

 オガムシカナイデスネ。


 アルケさんはタオル首にかけて体操してますね、フルーツ牛乳差し上げたいとこだけどないしなー。サマサさんは髪の毛をタオルで挟んで水気取ってますね、もう二枚ほどもっていってと

クルスさんはーて抱き上げてむぎゅってされましたよ。


 ぷるぷるとかぷるんぷるんとは無縁ですが程よい感じのプニプニですか、ぱふぃー。

 ていうかえらく興奮してますね。

 神木の木の香りがたまらないですか?

 なんかマタタビかいだネコみたいになってますね、全身拭いてもらうのはまずいんかなー。

 ってイヤイヤされても、大丈夫ならいいんですけどぎゅっとした上にほおずりきましたよ。

 アルケさんそろそろ助けてください。




■アルケ■

「ん、助けるのはいいけど、なんていうかなぁ、服着たくないというか? 裸でいたいとかじゃなくさ」




■ハガネ■

 サマサさんも頷いてますね。んーとこれはあれだ、汚れきった服とブーツだからですね。

 なるほどなー。

 風呂のあと同じパンツと靴下、それも1週間越えは超越者でないと無理ですねワカリマス。でわっと、ふかふかタオルでバスローブっぽいものをというか浴衣っぽいのでいいか。となるどゲタというか雪駄ですね、こっちは木と革でいいし。時期が時期だからこれで寝てもらってもOKかな、毛布もあるからね。っていうか毛布もついでにやるかー。


 てことで1セットづつ押し付けてカゴごと衣類とか回収。首筋部分に神木油一滴たらしておいてあるので安眠じゃないですかね? 着方はーってなんとなくわかるみたいですね左前とか右前とか適当だけどきにしない。


 一晩あれば汚れ落としいがいにもいろいろできるね。実際汚れ落としはゴブリンの装備とかで散々やったから慣れたし把握さえすれば一瞬ですよ、てことでとりあえずアルケさんのから行きますか、タンクトップの穴もどうにかしなきゃだし。

 なくなった部分はどうしようもないから少し切り詰めればいいかな。その代わりシャツつくってもう一枚着てもらおう。これも簡単なのでいいね、伸びのいい布がまだできないから大きめで作るしかないけど。


 レザージャケットは作りたてだけどちょっと改修、脇の部分の革を外してメッシュだけにしたりとか。このほうが動き易そうだしね、もさもさも黒っぽくてめだたないだろうから大丈夫なはず


 ちなみにここではそういう習慣ないみたい。もさってます、みなさん。


 ズボンはポケットのないカーゴパンツっぽいかんじですね、厚手でわりとぶかぶかな感じ。汚れ落として裏地にカーボンとウロコのメッシュ仕込んどくかな。一部、ソフトな素材で張替えしやすいようにしとこう。


 ブーツの方はハードですなー、まにあもびっくりな濃さ? たぶんだけど。

 全体が革製でけっこう馴染んでる感じですが、こういうのは弄りにくいなぁ、新しいの作っても馴染まないと足痛めるだろうし。なので汚れ落しだけですね。

 とりあえず型にしてベースをカーボンとかにして鉄板とか仕込んだ安全靴を予備に作っときますか。


 パンツと靴下ないですね? 習慣がないのに押し付けるのは難しいかー。




 次、サマサさんの。

 ケープでいいのかな、肩甲骨ぐらいまでのって。汚れとって裏地補強であとはゆったりしたシャツとズボンですね。

 これも手が出しようないというか、ズボンの裏地補強ぐらいかな。靴はハイカットな感じですか。これも型保存かねてアルケさんのと同じようなの作っとこう。

 そして、やはり無いですか。うーん、お風呂で見た感じだと無いとけっこう大変そうなんだけどな。どうにかして作ってつけてもらおうか。

 予定してたものではあるしね、とりあえずサイズはからないとどうしようもないけど。


 もちろんアンダーとウェストですよ?


 そうそう紙がなんかお気に入りっぽかったからマネークリップみたいな形で挟む手帳ぽいモノを付けとこ。最初に見せた白い紙と神木の樹皮の方と二種類わけてはさめるようにして、ペンとかどういうのがあるかわからないから挟める部分つけて余裕持たせとけばいいか。ケープにポケットつけて入れられるようにしておこう。



 最後はクルスさんの。

 けっこうシンプルかとおもったけどこの革ジャケットは手を出しようがないですね。なにかいろいろ仕込んである感じ。魔方陣的な何か、保存してる魔方陣付いてる重装鎧に似たところがあるし。

 靴の方も同じ感じだから汚れ取るだけでいいか、型取っておいて一式作って見てもらってもいいけど今渡すと邪魔になるね。


 ほぼ汚れ落しです。

 んー時間あるなー。

 朝になっても移動中はカバンの中だしじっくりやってもいいかなー。


 なので構想だけしておいたやつ作りますか。


 まずは薄く延ばしたドラゴンのウロコを用意して白鋼でくるんで、一番弾力が出てる地金も伸ばして背面に置いて、さらに硬くはなったけど刃がたたなかったステンレス候補を置く。

 これを左右から硬さだけは一番でたステンレス候補で挟んで鍛接させるイメージで、接合面は微妙に混ざり合った感じにして、ウロコと金属でこれができるってのは反則過ぎるけどはがれると困るしね。

 ほんとは叩いて型を出すけど型に近いサイズで作ってるから切り出すだけ、焼入れは刃がドラゴンのウロコだから意味ないしやめとこう。鋼材のほうも先に焼入れ済み状態になってるし問題ない、金属加工の手順じゃありえなさ過ぎるけどね。

 刃付けは鉈っぽいかんじで鈍角にしとく、この辺はいくらでも修正可能なのは楽だ。


 鍛造済みの素材をイメージだけでくっつけてそれっぽくしてみたけど、ウロコがはいってるから壊れることは無いと思うんだけど使えるといいなー。


 あとはクルスさんの剣と同じようなグリップを作って中にこっそり銘刻んでと。

 一面に”甲”もう一面に”碧龍鱗白鋼乃小太刀”まんまですね厨二ですね。甲の字は記憶の苗字から一字とってみました、何かのマークっぽいし。アルケさんにわたしたナイフと同じ編みこみして鍔を何枚か作っておく。

 重さとか形とかいろいろ変えておけば重心の調整できるから。ネタで十手っぽくなるやつも入れておきましたよ。


 もう一組、黒鋼とか黒っぽくなったステンレス候補から選んで同じようなものを。微妙に重さとかしなり具合変わるはずだから使いよいようにしてもらおう。ちなみに”碧龍鱗黒鋼乃小太刀”としてありますよ、そのままですね。


 鞘は神木の白木、漆とかほしいけどそれっぽいものは見つけてないし、樹脂はまだいじってないからわかんないしね。鯉口と鐺は金具で補強だけはしとこう。組紐とか帯にベルトも作っておくかな、どう固定するのがいいかわかんないし。


 そういえば革製品用のワックスもないね、蝋とかあるのかな? 蜂の巣あればそっちから作ってもいいだろうけどそういうのも見ないなぁ、今度聞いてみるしかないね。

 とりあえず今回は神木油使っとこう。


 全部終わったらけっこう明るくなりつつあるような? 枕元にカゴにのせておいといて湯船とか一式取り込んでおいて、跡は埋めなくてもいいか。というか不規則にとりこんで誤魔化しとけばいいか。


 アルケさんのとこに専用カバンおいてその中で寝ますよ、おやすみなさい。




 念のため、それぞれの○○は別個に保管。

ヒノキチオール=ヒバなどの樹木精油に含まれる成分、抗菌、防虫、香料

今回の神木油は他にも色々ありがたみのあるものとして扱います


ハードなのを緩和する為12話の行きの行程2週間を1週間に変更

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