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Blood of Dragon  作者: 居反り
第1章
12/32

第12話

■アルケ■

 すがすがしい朝、一番に寝たぶん最初に目がさめるのも当然か。サマサとクルスがくっついてるのもよくあること。なんか重いのはハガネが胸に乗ってるからね。

 二人はともかくこの子は起こさなきゃ仕方ないか。体起こして膝の上に置きなおす。

「おはよ、起きれるかな?」




■ハガネ■

「んぁー おはよー あるけさん」

 なんか久々の安眠? 安心感はんぱないです。

 記憶の方でも添い寝なんていつのことっていうかよくわからんですね。それがいまおもいっきり囲まれてたわけですよ。




■アルケ■

「ちょっと寝ぼけてるね、ごめんだけど降りてもらっていいかな」

 二人ともくっつくのが早いね、起き上がった後もう寝るスペース埋まってるし。ハガネはクルスとサマサの間に押し込んで挟んどく。

「ちょっとお花摘みー」

 別に言わなくていいんだけど、ていうかこの言い方通じる?




■ハガネ■

「お花摘み?いってらっしゃー?」

 お花摘み!同じ表現ならさっそくアレの出番かっ。一気に目がさめましたよっ。

「アルケさんこれもってって」

 小型ショベルと樹皮の紙3枚渡す。ついていって説明はまずいよね、気づくのにまかせるというか、想像するのも気まずいのでほかのことしよう。


 溜め込んである岩だとかイメージでひっくり返して金を探してみる。いろいろ使えるのもあるし、たぶん金貨とかでもつかわれてるんじゃないかな。あって困ることないとおもうしね。整理し始めるときりがないー。




■アルケ■

 的確に把握されたようね、なんか恥ずかしい。ナニの描写はないわ。

 で、この紙だけどまさかねぇ。

 なんかいい香りね?。


もみもみ

くんかくんか


 香り付き?

 うーん。

 こういうとこだと木の葉なんだけどさー。

 街だとふぃんがーとかロープとかなんというか、郊外だと葉っぱはかんたんに手に入るしねぇ。こういう用途にこだわりの一品とかどういう世界?


 とりあえず一枚使ってみる。描写はカットよっ。






ほわ~




 やらかいっていいわね。


***


■アルケ■

 桑の木があってまだ実が残ってたのはついてるね。紙で包める分つんで帰ると二人はもうおきてお湯沸かしてくれてた。


 昨日のナイフはまだ木の台に刺さったまま、こっちの紙とは感じが違うね。そういうのは置いといて引っこ抜いて黒パン切り分けますか。

 それにしてもこんな縞模様の鉄って見たことないわ。にしてもよく切れるわねぇ。短剣のかわりにくれたのがこれで、お花摘みでショベルもくれたからもうけ? ショベルの方も先端はともかく横の片方に波刃、反対も研いであるから斧とかの用途にもなるってことか。


 出発前にお花摘みには行かせるから紙と一緒にわたしときますか。驚いてるな、やっぱり。


***


■アルケ■

 朝食もお花摘みもさっさと終わらせて荷物積んで後始末つけて出発。ハガネは馬のせてくくりつけるしかないか。地面跳ねて移動だと踏まれる危険おおきいしね、追いつけないかもってのもあるとか思ってたけど専用カバンが出てきましたよ。

 準備いいですね。


 このあたりは高低差や障害物が少ないのは行きでわかってたので馬に乗って移動。途中に1回休憩いれて半日で移動は終わり。川岸についたのもあるけど馬にもちゃんと水やったりとかあるからね。二日つなぎっぱなしなのもあるから様子見なのもある。枝が大きく張り出してる木があるので天幕はなくていいか。


 サマサは早々に鍋を出して煮始めてる。

 クルスは一回りしてくるといって森へ。

 ハガネは川原のほうに降りてるのか、はまらないように見てるべき?

 少し下流で魚取れるか見てればいいかな。川中の岩に大石叩きつけて3匹確保。

 ハガネはまだなにかやってるわね、穴掘ってる?




■ハガネ■

 状況が状況とはいえ着の身着のままで1週間。ここは一つお風呂イベントという魂の声が聞こえますよ? そういえばお風呂の習慣はあるんだろうか。

 体洗ってから浸かるとか以前に二週間ぶんの汚れだよね。掛け流しになるようにしとかないとダメかな。熱源はアルケさんの《トーチ》をあてにしてるけどお湯つくる魔法とかあるんだろうか?


 川から引き込む溝に3人つかれる湯船、溢れたお湯が溜まるところ付けとけばいいかな

かってに川に戻るだろうけど、とりあえず着地点を吸収、で掘削作業。

 大きめにあけて岩で作り上げた湯船を排出、いきなり体の何十倍の物が出るのは未だに慣れませんね。立てた土管みたいな石も設置、これの中で燃やして熱源予定。

 一応二重管で送風できるようにはしておく、魔法だと不要かもしれないけど先に水はっといた方がいいかな?

 あ、アルケさんだ。

「いいとこに、《トーチ》つかってー」




■アルケ■

うーん。

川から水ひきこんで池?

何?あの石の筒の中に《トーチ》?焼くの?

焼いた石でお湯に?

結構な量ね、んじゃ全力で。

「トーチ!!」


ごー

じゅおー

ごぅあーーーーーー


 確かに石の管の中に火が立ち上った。それはすぐに石管を溶かし水を一瞬で蒸発させ風呂桶本体の表面を融解させる。火柱の直径6m、高さは20mは超える巨大な火柱。吹き上げた水蒸気が雲になって立ち上る。周りの空気を吸い込み、吸い上げより高く大きく炎がまう炎の竜巻と化す。小枝や草の切れ端などどんどん吸われて燃えている。




■ハガネ■

 火柱がキノコ雲が竜巻が。お風呂なのにお風呂が噴火みたいにって。

「いやーすわれるー。アルケさんとめてー とめてー」




ぱこーん




■サマサ■

「ナニヤッテマスカ」

 ハガネとアルケさんがなんかやり始めたから様子見てたけど魔法実験?

 小さい池の中央に火柱?

 その上昇気流にのせて水蒸気の流れを一気に作り、更に大きな流れに、火柱も巨大化させ巻き込む空気の流れも大きくしてされに膨れ上がらせる?

 流れさえできれば注ぎ込む魔力なしに可燃物すべて燃やし尽くす炎の竜巻ってとこ?

 《トーチ》以外は使ってなかったようですけどなんかおそろしいことになってますわよ。ってクルスいつの間に、危ないから剣はしまいなさいな。


 魔法の火をとめたけど、もうもうと水蒸気が立ち上っている。アルケとハガネまとめて説教中

なんていうか、後先なしにいろいろやるのはまずいと思うよ?

 何?《トーチ》だけでこうなった?風呂?それが魔法を巨大化させるの?




■クルス■

 森の中からあわてて駆けつけてきたらこれだから。うーん、実験するにしても少しずつ規模大きくするとかじゃないとまずくない?

 止めるのおそかったらハガネ吸い込まれてたんじゃない。あぁサマサ、ご飯ぬきはちょっとまずい。こういう野外でその手の体罰は命取りになりかねないよ。

 ん?アルケ何?ハガネにいわれたとおりにやった?

「元凶がハガネだったとしてもそれを止めるのは我々だと思うが」

 いくら24年の記憶だとか凄いもの作り出してるとかあってもあくまで0才なんだよ?



■アルケ■

 ふるえてるハガネを膝の上に抱えて説教くらいタイム。

 いや、怒られるのもわかるしというかまずかったのも分かるけど、あんなことになるなんてさっぱり思いませんですよ?

 っていうか「トーチ」が炎の竜巻になるって思うわけないじゃない。いやまぁその前に魔力上がってるの分かってたけど。それだって最初の火柱程度なんだよ?

 ゴハン抜きが免れたけど戦利品(魚x3)が吸い込まれた。上着にも穴あいちゃってるな、なんかせくしー?

二週間を1週間に変更

理由)ハードすぎなのを緩和

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